Microsoft 365 Copilotの使い方【2026年最新】アプリ別プロンプト例付きで徹底解説
マーケティング事業部デザイナー。「好きな気持ちに素直に、なんでもチャレンジ・やるからにはとことん」の姿勢で、クリエイティブとマーケティング支援に取り組む。
Microsoft 365 Copilotの使い方【2026年最新】アプリ別プロンプト例付きで徹底解説
Microsoft 365 Copilotの使い方を調べているのに、ライセンス体系が複雑で何から始めればいいか迷っていませんか。本記事では、Teams・Word・Excelなどアプリ別の操作手順から職種別プロンプト例、2026年9月時点の最新料金まで整理しています。
目次
- Microsoft 365 Copilotとは?2026年の変更点もわかりやすく解説
- 料金・ライセンス体系の早見表【3階層を整理】
- アプリ別使い方(Teams・Outlook・Word・PowerPoint・Excel)
- 職種別プロンプト例:営業・経理・経営企画
- 2026年最新機能:Wave 3・Copilot Cowork・Work IQ
- 管理者向け導入・有効化手順【公式4ステップ】
- セキュリティ・データ保護:社内の機密情報は安全か?
- 導入効果と日本企業の活用事例
- 導入後に「誰も使わない」を防ぐ:失敗パターンと定着化のコツ
- 株式会社デジタルゴリラについて
- Microsoft 365 Copilotの使い方についてよくある質問
- まとめ:Microsoft 365 Copilotの使い方
Microsoft 365 Copilotとは?2026年の変更点もわかりやすく解説
Microsoft 365 Copilotは、Word・Excel・Teams・Outlookに組み込まれたAIアシスタントです。2026年8月に大きな名称変更が行われ、製品名とプラン名の整理が必要になりました。まず全体像を把握しておきましょう。
2026年8月、アプリ名が「Microsoft Copilot」に統合された
2026年8月18日、「Microsoft 365 Copilotアプリ」が「Microsoft Copilot」に名称変更されました。既存のMicrosoft CopilotアプリとMicrosoft 365 Copilotアプリのインストールは、単一のアプリへと統合されました。2026年9月から、法人顧客への広範なロールアウトが開始されると公式に案内されています。
購入プラン名は「Microsoft 365 Copilot」のまま残ります。「製品名(アプリ名)= Microsoft Copilot」「購入プラン名 = Microsoft 365 Copilot」という2つの名称が並存する点に注意してください。
出典:統合された Microsoft Copilot アプリケーションをデプロイする|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/client-management/deploy-unified-copilot-app
Microsoft 365 Copilotでできること・できないこと
主な機能はアプリごとに異なります。Wordでは文章の下書き・書き換え・要約、Excelではデータ分析・グラフ作成・数式の自動生成、PowerPointではスライドの自動作成、Outlookではメール下書きとスレッド要約、Teamsでは会議の要約とアクションアイテム抽出—これらがCopilotの主な守備範囲です。
ただし、グループメールボックスには非対応。Loop・Whiteboardはテナントでの有効化が別途必要な点も覚えておきましょう。まずはTeams・Outlook・Wordの3アプリから試すのが定着への近道です。
ChatGPT・他のAIとの決定的な違い
ChatGPTとの最大の違いは、社内データへのアクセスです。Microsoft 365 CopilotはMicrosoft Graphを通じてメール・ファイル・会議情報を参照できます。ChatGPTがWebの情報のみを扱うのとは対照的です。
加えて、すべてのやりとりにエンタープライズデータ保護(EDP)が自動適用されます。各AIの詳細比較は「LLMの比較ガイド|ChatGPT・Claude・Geminiを料金・性能・用途別に徹底比較」もご覧ください。また、Copilot全般の基本知識は「Copilotの使い方【2026年最新】種類・料金・企業導入まで徹底解説」でも整理しています。
料金・ライセンス体系の早見表【3階層を整理】
2026年時点のライセンス体系は3階層に再編されました。旧来の「無料版vs有料版」の2分法では正確な説明ができないため、3つの違いをしっかり押さえておきましょう。
3階層の違いを表で確認:無料でどこまで使えるか
| ライセンス | 料金 | アプリ内Copilot | 社内データ参照 |
|---|---|---|---|
| Copilot Chat (Basic) | 無料(対象ライセンスに付帯) | ×(Word/Excel/PowerPoint/OneNote不可) | × |
| M365 Copilot (Basic) | M365ライセンスに含まれる | ○(標準アクセス) | × |
| M365 Copilot (Premium) | ¥4,497/月〜(アドオン) | ○(優先アクセス) | ○(Microsoft Graph・Work IQ) |
Copilot Chat (Basic) ではWord・Excel・PowerPointのCopilotが使えません。「無料でも十分」と思いがちですが、業務アプリ内でCopilotを活用したい場合は、有料プランへの切り替えを検討してください。
出典:Microsoft Copilot とは?|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-overview
中小企業向けプラン(Copilot Business)の料金
中小企業向けの「Microsoft 365 Copilot Business」は、2026年9月時点のキャンペーン価格で¥2,698/ユーザー/月(年払い)です(通常年払い¥3,148・月払い¥3,778)。最大300ユーザーまで対応し、Microsoft 365 Business Basic/Standard/PremiumまたはMicrosoft 365 Apps for businessが前提ライセンスとして別途必要になります。
Copilot込みの統合プランでは、Business Premium + Copilot Businessが¥4,797/ユーザー/月(年払い)、Business Standard + Copilot Businessが¥3,523/ユーザー/月(年払い)で提供されています。
出典:Microsoft 365 Copilot プランと価格 – ビジネス向けの AI|Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/pricing
大企業向けプラン(Microsoft 365 Copilot)の料金
大企業向けアドオンは¥4,497/ユーザー/月(年間サブスクリプション)です。Microsoft 365 E3/E5/F1/F3などが前提ライセンスとして必要になります。なお、Microsoft 365 E7にはCopilotが標準搭載されているため、アドオン購入は不要です。
価格・プランは変動が多い領域です。2026年9月時点の情報であることを前提に、最新価格は必ず公式ページでご確認ください。
出典:Microsoft 365 Copilot プランと価格 – 大企業向けの AI|Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365-copilot/pricing/enterprise
どのプランを選ぶべきか:選定フローチャート
「個人でOfficeを使いたい」 → Microsoft 365 Personal(年額¥21,300)またはMicrosoft 365 Premium(年額¥32,000)が選択肢です。
「300人以下の中小企業で社内データ連携が必要」 → Microsoft 365 Copilot Businessのアドオン(¥2,698〜/月・年払いキャンペーン価格)が候補です。
「E3/E5利用の大企業でフル機能を使いたい」 → Microsoft 365 Copilotアドオン(¥4,497/月)またはE7への移行を検討してください。
出典:Microsoft Copilot のライセンス オプション|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-licensing
Microsoft 365 Copilotの導入や活用にお悩みですか?
株式会社デジタルゴリラでは、企業のAI導入を伴走型でサポートしています。
アプリ別使い方(Teams・Outlook・Word・PowerPoint・Excel)
Microsoft 365 Copilotの価値は、日常的に使うアプリの中でAIがシームレスに動く点にあります。Teams・Outlook・Word・PowerPoint・Excelのそれぞれで、Copilotが担う役割と使い方のポイントを確認していきましょう。
Teams:会議のリアルタイム要約と議事録自動生成
TeamsのCopilotでは、会議の要約・文字起こし・アクションアイテムの自動抽出が行えます。会議終了後に最大30日分の内容を参照でき、決定事項とアクションアイテムの整理がワンクリックで完了。
利用するには会議の文字起こしまたは録画を有効にしておく必要があります。Windows・Mac・Web・Android・iOSのすべてで動作します。AI議事録ツールの比較については「AIで議事録を無料で作るおすすめツール7選|ChatGPTで作る方法も解説」もご参照ください。
Outlook:メール要約・返信下書き・スレッド整理
Outlookでは、長いメールスレッドの要約・メール下書き・文章のトーン改善(コーチング)が行えます。Web版では作成キャンバス上でCopilotを使って下書きを直接調整でき、文章を書きながらリアルタイムに修正できます。
ただし、グループメールボックスには対応していない点に注意してください。プライマリメールボックスがExchange Onlineでホストされていることが利用条件です。
Word:文章作成・書き換え・要約
WordのCopilotでは、プロンプト入力による文書の下書き・書き換え・要約が行えます。2026年6月には「ディープシテーション(詳細な引用)」機能が追加され、参照元ファイル全体ではなく、その中の特定の該当箇所に直接リンクしてCopilotの結果を確認できるようになりました。
複数ファイルにまたがる情報を集約した報告書や提案書の作成に特に強みを発揮します。なお、読み取り専用ファイルではCopilotが起動しないため、編集可能な状態で作業してください。
PowerPoint:スライド自動生成とデザイン改善
PowerPointでは、プロンプトまたは既存ドキュメントからプレゼンスライドを自動生成できます。2026年6月に追加された「ブランドキットピッカー」機能により、自社のブランドデザインに沿ったスライドをCopilotが選択します。
SharePointライブラリやOneDriveフォルダーを参照しながら生成できる点も他ツールにはない強みです。AI資料作成ツールの比較は「資料作成AIおすすめ比較10選|AIで資料作成を時短するツール選びと使い方」もご覧ください。
Excel:データ分析・グラフ作成・関数自動生成
ExcelのCopilotでは、自然言語で指示するだけでデータ分析・グラフ作成・数式の自動生成が行えます。「売上の推移を折れ線グラフにして」「前月比を計算するIF関数を作って」といったプロンプトで操作が完結。
テーブル形式のデータに対して最もよく機能するため、事前にテーブル化しておくのがコツです。2026年4月22日に一般提供が開始されたWord・Excel・PowerPointのエージェント機能により、Copilotがワークシート上で複数ステップの操作を直接実行できるようになりました。
出典:Microsoft Copilot とは?|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-overview
出典:Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2026 年 6 月|Windows Blog for Japan
https://blogs.windows.com/japan/2026/07/07/whats-new-in-microsoft-365-copilot-june-2026/
職種別プロンプト例:営業・経理・経営企画
Copilotを使いこなしている人ほど、プロンプトの書き方に工夫を加えています。職種に合わせた具体的な例を知ることで、活用の幅が大きく広がるのです。
効果を出す人のプロンプト5原則
「議事録まとめて」と送るよりも、「4/10の営業部会議の要点を3つ、決定事項と担当者つきで整理して」と送る方が、はるかに使えるアウトプットが返ってきます。効果的なプロンプトには共通の要素があります。
- 役割を指定する(「マーケティング担当として」)
- 背景・文脈を伝える(「新規顧客向けの提案書で」)
- 出力形式を指定する(「箇条書き3点で」)
- 分量を指定する(「200字以内で」)
- 段階的に依頼する(まず骨子を作らせてから肉付け)
【営業職向け】提案書・メール・商談メモのプロンプト例
提案書の骨子作成:
「製造業の中小企業向けに、在庫管理システムの導入提案書の構成案を5スライドで。課題→解決策→導入効果→費用→スケジュールの流れで。」
商談後のフォローメール:
「○○商事との商談で合意した内容をもとに、感謝・確認事項・次回日程の3点を含むフォローメールを200字で。」
【経理・財務向け】月次レポート・データ集計のプロンプト例
月次レポートの文章化:
「この売上データから月次サマリーを作成して。前月比・前年同月比を含め、経営会議向けに300字以内で。」
コスト分析:
「費用明細のExcelを分析して、上位5項目と前月との差異を棒グラフで示して。」
定型業務の文章化やデータ整理にCopilotが入ると、月次業務の所要時間が変わります。
【経営企画向け】資料作成・市場調査・議事録のプロンプト例
経営会議資料の要約:
「昨日の経営会議の議事録から、次期中期計画に関連する決定事項と宿題事項を分けて整理して。」
市場調査のまとめ:
「競合他社4社の最新決算資料の要点を比較表形式で。売上・利益率・成長戦略の3軸で。」
生成AIを使った業務効率化の事例は「生成AIで業務効率化する方法」でも紹介しています。
2026年最新機能:Wave 3・Copilot Cowork・Work IQ
2025年以前のCopilotは「指示に答えるチャット型AI」でした。2026年のWave 3アップデートで大きな転換が起きており、Copilotが自分で考えて動く「エージェント型」へと進化しています。
Wave 3・Copilot Cowork:チャット型からエージェント型への転換
Wave 3は「質問に答えるAI」から「業務を自律実行するAI」への転換です。会議録画の分析→アクションアイテム抽出→担当者へのメール送信→Plannerへのタスク登録という一連の作業を、単一の指示で完了させられます。
Copilot Coworkは、ユーザーに代わってMicrosoft 365環境全体のタスクを実行する機能で、2026年6月に全世界で一般提供が開始されました。Microsoft 365 Copilot (Premium) ユーザーが使用量ベースの課金でアクセスでき、AnthropicのClaudeはMicrosoftのサブプロセッサとして組み込まれており、Microsoftエンタープライズデータ保護の対象となっています。
Work IQと既成エージェント(Researcher・Analyst等)の活用
Work IQは、メール・ファイル・会議・予定表・組織関係といった組織固有データをCopilotが推論できるようにするインテリジェンス層で、Microsoft 365 Copilot (Premium) に含まれています。Power BIのエンタープライズデータを推論する機能も、2026年6月にFrontierプログラム向けに提供が開始されました。
ライセンス追加で、Microsoftが提供する既成エージェント(リサーチツール・アナリスト・ファシリテーター)も利用可能になります。2026年6月にはPlannerエージェントが追加され、業務の計画・整理・管理を支援します。またResearcherでは、会話の中で使用するモデルとモードを直接選択できるようになりました。開発者向けのCopilot活用については「GitHub Copilot 使い方【2026年最新】企業導入前に知るべき全手順」もご参照ください。
出典:Microsoft 365 Copilot の新機能 | 2026 年 6 月|Windows Blog for Japan
https://blogs.windows.com/japan/2026/07/07/whats-new-in-microsoft-365-copilot-june-2026/
出典:Microsoft Copilot とは?|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-overview
管理者向け導入・有効化手順【公式4ステップ】
Copilotを組織に導入するには、管理者がMicrosoft 365管理センターで設定を行う必要があります。公式が推奨する4ステップで順番に進めていきましょう。
前提条件:Entra IDとライセンス要件の確認
Copilotの導入前に確認すべき前提条件は次の3点です。
- Microsoft Entra IDアカウントを持っていること(サインインに必要)
- Exchange Onlineでホストされたプライマリメールボックスがあること(Outlookでの利用に必要)
- WebブラウザでサードパーティCookieが有効になっていること(Word Online・Excel Online・PowerPoint OnlineでCopilotを動作させる場合)
デバイスベースのMicrosoft 365 Apps for enterpriseライセンスを使用している場合、Copilotは利用できません。
手順1〜4:Microsoft 365管理センターでの設定方法
公式が示す4つのステップは次のとおりです。
手順1:更新チャネルの構成
最新チャネルまたは月次エンタープライズチャネルを使用してMicrosoft 365 Appsを更新します。Semi-Annualエンタープライズチャネルでは動作しません。
手順2:ライセンスのプロビジョニング
管理センター >[課金] >[ライセンス] >[Microsoft Copilot] からユーザーにライセンスを割り当てます。
手順3:Copilotの設定を構成
管理センターの[Copilot]メニューで各種機能の設定を行います。
手順4:パイロット→展開→運用
段階的な展開で導入効果を測定しながら全社展開を進めていきます。
Copilotボタンが表示されない・使えない場合の対処法
ライセンスを割り当ててもCopilotが表示されない場合は、以下を確認してください。
ネットワーク環境が原因の場合は、copilot.cloud.microsoft がブロックされていないかIT部門に確認してください。
導入前の準備チェックリスト(SharePoint過剰共有・パイロット設計)
SharePointの過剰共有(オーバーシェアリング)リスクに注意しながら、導入前に以下の6項目を確認してください。
*.cloud.microsoft の許可リスト登録)出典:Microsoft Copilot を設定し、ライセンスを割り当てる|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-setup
出典:Microsoft Copilot 管理者のアプリとネットワークの要件|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-requirements
セキュリティ・データ保護:社内の機密情報は安全か?
社内の機密データをCopilotに送って大丈夫か—企業の意思決定者が最初に抱く懸念です。Microsoft Entra IDでサインインしている限り、すべてのCopilot利用にエンタープライズデータ保護が自動的に適用されます。詳しく確認していきましょう。
エンタープライズデータ保護(EDP)の仕組み
エンタープライズデータ保護(EDP)は、プロンプトと応答を組織のデータとして保護する仕組みです。Microsoft Entra IDアカウントでサインインするだけで、Copilot Chat (Basic)・Microsoft 365 Copilot (Basic)・Microsoft 365 Copilot (Premium) のすべてに自動適用されます。
ExchangeのメールやSharePointのファイルと同等の契約条件で保護され、プロンプトや回答がAIモデルのトレーニングに使われることはありません。EUデータ境界(EUDB)にも対応しているため、EU域内の法規制への対応も可能です。
ユーザーのアクセス権限を超えたデータは参照しない
Copilotが社内データを参照する際は、そのユーザーが閲覧権限を持つファイルやメールのみが対象です。SharePointで閲覧権限のないフォルダー内のファイルをCopilotが参照することはありません。
「AIが社内の全ファイルを見てしまうのでは」という不安は理解できますが、Copilotはあくまでも「そのユーザーが見られる範囲でしか動かない」仕組みです。過剰共有されたファイルが意図せず参照されるリスクがあるため、導入前にSharePoint権限の棚卸しを行っておきましょう。
Anthropic(Claude)サブプロセッサもEDPの対象
Microsoft Copilotでは、AnthropicのモデルがMicrosoftのサブプロセッサとして一部ライセンスのエクスペリエンスで利用可能です。AnthropicはMicrosoftエンタープライズデータ保護に従って動作すると公式ドキュメントに明記されており、セキュリティ上の扱いはMicrosoft自社のモデルと同等です。
「MicrosoftなのにAnthropicのAIが使われる」と感じるかもしれませんが、データの保護責任はMicrosoftが担保しています。なお、Anthropicのモデルはすべてのユーザーにデフォルトで開放されているわけではなく、対象ライセンスのエクスペリエンスに限定されます。
出典:Microsoft Copilot とは?|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-overview
導入効果と日本企業の活用事例
導入を判断するには、数字で裏付けられた根拠が欠かせません。Microsoftの大規模調査と日本企業の実例をもとに、投資対効果を検討する際のデータをまとめました。
Microsoftの調査で見えた:Copilot利用者の業務変化
2026年のWork Trend Index(10市場・20,000人のナレッジワーカー対象)によると、AI利用者の66%が「価値の高い業務により多くの時間を使えるようになった」と回答しています。58%は「1年前にはできなかった仕事を生み出している」とも答えており、単なる効率化にとどまらない変化が起きていることがわかります。
また、Microsoft 365 Copilotの全会話の49%が、情報分析・問題解決・創造的思考といった認知的作業を支援するものでした。Microsoft 365内のアクティブなエージェント数は前年比15倍に成長しています。
出典:2026 Work Trend Index|Microsoft WorkLab
https://www.microsoft.com/en-us/worklab/work-trend-index/agents-human-agency-and-the-opportunity-for-every-organization
九電グループ:従業員約1万人への全社展開と13.2%の時間削減
九電グループは2025年5月、グループ会社を含む従業員約1万人にMicrosoft 365 Copilotを全社展開しました(2025年10月公開の事例)。
その前段のPoCでは、打ち合わせ・チャットやメール対応・資料作成の3項目で最大13.2%の時間削減を達成しています。第1フェーズでも最大9.9%の削減を実現しており、PoC→全社展開という段階的な進め方が他企業の参考になります。
出典:九電グループ Microsoft 365 Copilot導入事例|Microsoft Customer Stories
https://www.microsoft.com/ja-jp/customers/story/25284-kyushu-electric-power-group-microsoft-365-copilot
日本製鉄:4,400シート導入で月2万件の会議AIメモ活用
日本製鉄は4,400シートのCopilotを導入し(グループ全体では11,000ライセンス)、1ヶ月間で約2万件のTeams会議AIメモを利用、約4,500件のメールスレッドを要約しました(2025年5月公開の事例)。社内ファイル検索では5万回以上のプロンプト送信が記録されています。
パイロット導入の実績をもとに、年間数万時間の業務効率化を見込んでいます。Teams会議の自動議事録とメールスレッド要約が特に活用されている点が特徴です。
出典:日本製鉄 Microsoft 365 Copilot導入事例|Microsoft Customer Stories
https://www.microsoft.com/ja-jp/customers/story/23624-nippon-steel-corporation-microsoft-365-copilot
導入後に「誰も使わない」を防ぐ:失敗パターンと定着化のコツ
ライセンスを購入しても、現場で使われなければ投資が無駄になります。Copilot導入後の定着率を高めるために、よくある失敗と対策を整理しておきましょう。
よくある失敗パターン3つ
Copilot導入が空振りに終わる場面には、共通したパターンがあります。
① 研修なし配布:「全員分のライセンスを割り当てたが、使い方の説明がなく誰も起動しなかった」が最多のパターンです。
② 一部の熱心な社員だけが使う:情報感度の高い数人が活用しているものの、組織全体への横展開ができていない状態がよく見られます。
③ ユースケースが未整備:「何に使えばいいか分からない」という声が出る原因は、職種別の使い方が周知されていないためです。3つに共通しているのは、技術面ではなく人・組織面の準備不足という点にあります。
定着化のための6つのアクション
Microsoftが無料提供する「Copilotサクセスキット」「トレーナーキット」「プロンプトギャラリー」—これら3つのリソースを活用した6アクションが定着の近道です。
- スポンサーとなる経営層を立てる
- 職種別のユースケース集を作成・共有する
- Copilotトレーナーキットで社内研修を実施する
- プロンプトギャラリーで実践的なプロンプトを周知する
- コミュニケーション計画を作り進捗を発信し続ける
- 管理センターの使用状況レポートで活用率を週次でモニタリングする
Copilot効果の測定方法(Viva Insights・管理センター使用状況レポート)
Copilotの導入効果はViva Insightsのダッシュボード(個人・チームの業務パターン可視化)とMicrosoft 365管理センターの使用状況レポート(7・30・90・180日ビューでアクティブユーザー数・プロンプト総数・平均数を確認)の2つで測定できます。活用率が低いチームへの追加サポートの判断材料として、週次でモニタリングしてください。
出典:Microsoft Copilot とは?|Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/copilot/microsoft-365/microsoft-365-copilot-overview
株式会社デジタルゴリラについて
株式会社デジタルゴリラは、AI活用・DX推進を専門とするマーケティング支援会社です。「導入したけど使われない」「社内に推進できる人材がいない」という企業向けに、Microsoft 365 Copilotをはじめとした生成AIの伴走型導入支援を行っています。
戦略立案から社内研修の設計、ユースケース整備、効果測定まで一気通貫でのサポートが強みです。「まずどこから手をつければいいか」という最初の一歩から、一緒に考えさせてください。
Microsoft 365 Copilotの導入や活用にお悩みですか?
株式会社デジタルゴリラでは、企業のAI導入を伴走型でサポートしています。
Microsoft 365 Copilotの使い方についてよくある質問
Q1. Microsoft 365 CopilotとCopilot Chat(無料版)の違いは何ですか?
A. ライセンスによって使える機能の範囲が異なります。Copilot Chat (Basic) はWord・Excel・PowerPoint・OneNoteのCopilotが使えません。Microsoft 365 Copilot (Basic) はアプリ内Copilotへの標準アクセスが可能です。Microsoft 365 Copilot (Premium) は優先アクセスに加え、社内データ(Microsoft Graph・Work IQ)を参照した回答が得られます。業務アプリ内でCopilotを活用したい場合は、有料プランへの切り替えを検討してください。
Q2. Copilotのボタンが表示されない・使えない場合はどうすればよいですか?
A. まず「ライセンス割り当て後24時間待つ」「アプリを再起動する」「ファイルが編集可能な状態か確認する」「職場アカウントでサインインしているか確認する」の4点を試してください。これらで解決しない場合は、ネットワーク環境で copilot.cloud.microsoft がブロックされていないか、IT部門に確認してください。
Q3. Microsoft 365 CopilotとChatGPTの違いは何ですか?
A. 最大の違いは社内データへのアクセスにあります。Microsoft 365 CopilotはMicrosoft Graphを通じてメール・ファイル・会議情報を参照できますが、ChatGPTが扱うのはWebの情報のみです。
加えて、Microsoft 365 CopilotにはEDP(エンタープライズデータ保護)が自動適用されるため、プロンプトがAIの学習に使われる心配もなく、社内固有の文脈が必要な業務ではChatGPTより実用的です。
Q4. 社内の機密情報をCopilotに入力しても大丈夫ですか?
A. Microsoft Entra IDでサインインしている限り、すべてのCopilot利用にEDPが自動適用されます。プロンプトや回答はAIモデルの学習から除外される仕組みです。
ただし、SharePointの共有設定が適切でない場合、閲覧権限の範囲内で意図しないファイルが参照されるケースがあります。導入前にSharePoint権限の棚卸しを先に済ませておきましょう。
Q5. Microsoft 365 Copilotの料金はいくらですか?個人でも使えますか?
A. 2026年9月時点の情報です。中小企業向け「Microsoft 365 Copilot Business」はキャンペーン価格¥2,698/ユーザー/月(年払い)、大企業向け「Microsoft 365 Copilot」は¥4,497/ユーザー/月(年払い)です。個人向けにはMicrosoft 365 Personal(年額¥21,300)・Microsoft 365 Premium(年額¥32,000)などのプランがあります。なお、旧「Copilot Pro」という単体プランは2025年10月にMicrosoft 365 Premiumへ統合され、新規販売が終了しています。
まとめ:Microsoft 365 Copilotの使い方
Microsoft 365 Copilotは、Wave 3・Copilot Coworkへの進化により業務を自律実行するツールへと変わりました。まず自社のライセンス階層を確認し、Teams・Outlook・Wordから試すのが定着への近道です。導入や活用に関するご相談は無料相談フォームからどうぞ。
Microsoft 365 Copilotの導入や活用にお悩みですか?
株式会社デジタルゴリラでは、企業のAI導入を伴走型でサポートしています。
