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【2026年最新】音声文字起こしAIおすすめ比較10選|無料・精度・セキュリティで選ぶ

この記事の監修者 西田 尚人 AX事業部/AI導入コンサルタント

「ボケ、ツッコミ、オモイヤリ」を大切にしながら組織変革に取り組む。チームビルディング・コミュニケーション設計でクライアントの組織開発を支援。

会議の音声をAIで文字起こしして議事録作成を自動化したいけれど、どのツールが自分の用途に合うかわからない——そんな悩みを抱えていませんか。本記事では音声文字起こしAIの無料ツール4選・法人向け6選を精度・セキュリティ・料金で比較し、使い分けの判断基準まで一気に解説します。

音声文字起こしAIとは?仕組みと手動作業との違い

手動vsAI文字起こし処理速度比較フロー図|音声文字起こしAI

音声文字起こしAIとは、録音した音声や会議の発話をAIエンジンが自動でテキスト化する技術の総称です。

近年、音声認識の精度が飛躍的に向上し、2026年時点では主要ツール(Whisper large-v3以降・Notta等)の日本語認識精度は95%以上に達しています。世界の音声テキスト変換アプリ市場は2025年の55億2,000万米ドルから2034年に279億1,000万米ドルへ成長すると予測されており(Value Market Research、2026年4月発表)、業務活用の波は急速に広がっています。

出典:Global Speech to Text Apps Market | Value Market Research
https://www.gii.co.jp/report/vmr2034601-global-speech-text-apps-market-size-share-trends.html

音声をAIが自動でテキスト化する3ステップの仕組み

AI音声文字起こしの処理は大きく3段階に分かれます。まず音声収録フェーズで音声ファイルや会議の発話を取得し、次に音響モデルが音声波形を解析してテキストに変換。最後に後処理として句読点の付与や話者ラベルの割り当てを行います。

音声認識エンジンにはOpenAIのWhisperやgpt-4o-transcribeが広く使われており、多言語対応と高精度を両立しています。ノイズ除去処理を経ることで、会議室の環境音があってもクリアなテキストが出力される仕組みです。

出典:Speech to text | OpenAI API
https://developers.openai.com/api/docs/guides/speech-to-text

手動文字起こしとAI文字起こし、何がどう違う?

手動での文字起こしは、1時間の音声に対して4〜6時間の作業時間がかかるとされています。AI音声文字起こしを活用すれば数分〜数十分まで短縮でき、作業コストは大幅に下がります。

IT部門・DX推進部門の506名調査では、議事録作成・要約でのAI活用率は28.1%(ラーゲイト調べ)。まだ導入していない企業のほうが多く、いま着手することで業務効率面での先行優位を取れる段階です。なお手動文字起こしに関する所要時間は第三者記事情報のため参考値として扱ってください。

出典:【506名調査】会議革命│AI議事録・要約ツールで実現する業務効率化の実態 | ラーゲイト
https://www.ragate.co.jp/media/developer_blog/88bnenzjp

リアルタイム型と録音後処理型、どちらが自分に合う?

AIを使った音声文字起こしには2つの方式があります。「リアルタイム型」は会議中に字幕やログをその場で表示するタイプで、Notta・YOMEL・LINE WORKS AiNoteなどが対応します。一方、「録音後処理型」はICレコーダーやスマホ録音した音声ファイルをアップロードしてテキスト化するタイプで、文字起こしさん・Gemini API・Whisper APIが得意とする領域です。

精度は事後処理の方が高い傾向があります。ネットワーク遅延がなく、処理にじっくり時間をかけられるためです。

AI音声文字起こしツールの選び方:4つのチェックポイント

音声文字起こしAIツール選定の4チェックポイント図解

ツール選びで失敗しないために、まず4つの観点を整理しておきましょう。精度・方式・セキュリティ・料金の順に確認すると、自分の用途に合ったツールが絞り込みやすくなります。

① 日本語認識精度と話者分離の両面で選ぶ

精度を左右する要素は「音声認識エンジン・ノイズ処理・話者分離・専門用語対応・録音環境」の5つです。Nottaは公式発表で最大98.86%(発話が明瞭な会議の場合)、gpt-4o-transcribeのCER(文字誤り率)は一般的な会話で4〜5%程度(精度96〜95%相当)。Otter.aiは英語95%超に対して日本語は80%程度にとどまるため、日本語主体の業務では国内向けツールへの切り替えをお勧めします。

話者分離(誰が何を言ったか識別する機能)は、1対1インタビューでは比較的容易ですが、5〜10名の会議では精度低下が顕著です。高品質マイク・静音環境の確保が前提となり、カスタム辞書登録で専門用語の誤変換をある程度抑えられます。

出典:Notta|音声認識・テキスト化サービス
https://www.notta.ai/voice-recognization

② リアルタイム処理と録音後処理の対応方式

自分のユースケースで選ぶべきツールが変わります。Zoom・Teams・Google Meetに会議Botが自動参加するタイプ(リアルタイム型)か、音声ファイルをアップロードして処理するタイプ(録音後処理型)かを先に確認してください。

Zoom・Teams対応の有無はツールによって異なり、未対応のツールでは会議ログの自動取得ができません。 対応プラットフォームと自社の会議環境が合致しているかどうかは、導入前の必須確認事項です。

③ セキュリティ認証(ISO27001・SOC2・AI学習非利用)の確認方法

クラウド型サービスでは音声が外部サーバーに送信されます。ISO27001やSOC2認証の取得状況と、AI学習へのデータ非利用(オプトアウト)設定の確認が必須です。

LINE WORKS AiNoteはISO/IEC 27001・27017・27018・27701・SOC2・SOC3を取得済み(2026年7月公式確認)。Rimo Voiceは全プランでAI学習なしを公式明示しています。生成AIのセキュリティリスク全般については、「生成AIのセキュリティリスクと対策|ガイドラインの作り方も解説」でも詳しく解説しています。

出典:LINE WORKS AiNote|公式サイト(セキュリティ)
https://line-works.com/ainote/

④ 料金体系(無料枠・月額・従量課金)の読み方

月300分の無料枠は1日あたり10分程度しか使えません。 週に複数回の会議をカバーしたいなら、有料プランへの移行コストを試算してから選んでください。Nottaの場合、年払いなら月$8.17・月払いなら$13.49で、年間では約64ドル(1ドル155円換算で約9,900円)の差になります。

従量課金型のWhisper APIやGemini APIは、利用量が少ないうちはコストを抑えやすい半面、長時間会議が多い環境では月額固定型より割高になるケースもあります。無料ツールで試してから、使い方が固まったら有料プランへ移行するのが合理的な順番です。詳しくは「【2026年最新】文字起こしAI無料おすすめ10選|完全無料から月300分の制限付きまで徹底比較」も参考にしてください。

【無料で使える】AI音声文字起こしツール比較4選

無料AI音声文字起こしツール比較表4選|月間無料枠・話者分離・Zoom対応

まずは費用ゼロで始められる4ツールを比較します。用途・話者分離の有無・Zoom/Teams対応を確認してから選んでください。

Googleドキュメント音声入力|完全無料・時間制限なし・ブラウザリアルタイム入力専用

Googleドキュメントの音声入力は無料で使え、月間利用時間の上限が公式に設定されていません。 Chrome・Edge・Safariの最新バージョンで動作し、100言語以上の音声認識に対応しています。

ただし、Zoom・Teamsへの会議Bot参加機能はなく、ブラウザ上でのリアルタイム入力のみが使える方式です。1人で発話しながらメモを取る用途や、オンライン会議の画面を見ながら手動で入力するスタイルに向いています。話者分離には非対応のため、複数人の会議ログには別ツールを検討してください。

出典:Google ドキュメントで音声入力を使用する | Google サポート
https://support.google.com/docs/answer/4492226?hl=ja

ユーザーローカル音声議事録システム|完全無料・話者識別・分析機能付き

ユーザーローカルの音声議事録システムは完全無料で提供されており、有料プランへの移行を迫られることなく継続利用できます。

分析機能として、ワードクラウドによる単語の視覚化・感情認識・話者識別・CSV出力などが利用できるとされています(第三者記事情報のため参考値としてご確認ください)。個人・小規模チームの無料運用として検討する価値があります。なお、詳細機能の最新情報は公式サイトでの確認をお勧めします。

出典:音声議事録システム(無料) | ユーザーローカル
https://voice-dashboard.userlocal.jp/

LINE WORKS AiNote|月300分無料・ISO27001取得・Zoom/Teams/Meet対応

LINE WORKS AiNoteの無料プランは月300分(サービス環境全体)・最大30ユーザー・1回60分までの制約があります。会議への参加形式はZoom・Microsoft Teams・Webex・Google Meet・LINE WORKSに対応しており、オンライン会議のリアルタイム文字起こしと対面会議の両方で使えます。

セキュリティ面ではISO/IEC 27001・27017・27018・27701・SOC2・SOC3を取得済み(2026年7月公式確認)。無料枠でも認証済みのサービスを使いたい法人に向いています。なお、以前サービスを提供していたCLOVA Noteβは2025年7月31日にサービスを終了しており、後継サービスがLINE WORKS AiNoteです。

出典:LINE WORKS AiNote|公式サイト
https://line-works.com/ainote/

toruno(by RICOH)|月3時間無料・対面会議対応・音声スクリーンショット紐付け機能

torunoの無料プランは月3時間(180分)まで無料で、有料プランは月1,650円・10時間まで利用できます。日本語音声認識にはアドバンスト・メディアのAmiVoice®を採用しており、精度はヘッドセット使用・静音環境で9割超、マイクスピーカー1m前後で8割超、PC内蔵マイクでは5割程度とされています。

音声・テキスト・画面スクリーンショットを30秒ごとに紐付けて記録する独自機能を持ち、「あの発言の時の画面を確認したい」というニーズに対応する点がユニークです。AI要約はMicrosoft Azure OpenAIを活用し、「議事録」「商談メモ」「日報」テンプレートで自動生成。話者分離の対応状況は公式確認中のため、導入前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

出典:toruno料金・機能・メリット(デジタル化の窓口)
https://digi-mado.jp/article/116566/

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【法人・ビジネス向け】AI音声文字起こしツール比較6選

法人向けAI音声文字起こしツール比較表6選|セキュリティ認証・専門用語対応

有料・API連携を含む法人向けの6ツールを紹介します。セキュリティ認証・専門用語対応・管理機能の観点から選んでください。

Notta|日本語精度最大98.86%・58言語対応・月1,800分(Proプラン)

Nottaの音声認識精度は公式発表で最大98.86%(発話が明瞭な会議の場合)で、58言語の音声認識に対応しています。Proプランは年払いで月$8.17(月払いは$13.49)、毎月1,800分の文字起こし時間が付きます。BusinessプランはユーザーあたりUS$15/月(年払い同額)で文字起こし時間が無制限です。

リアルタイム文字起こしと録音ファイルのアップロード処理の両方に対応し、話者分離機能も搭載しています。多言語会議や海外取引先とのミーティングがある企業にとって選択肢に入るツールです。

出典:Notta Pricing | Notta公式サイト
https://www.notta.ai/en/pricing

Rimo Voice|全プランAI学習なし(公式明示)・自動話者分離・Zoom/Teams/Meet/WebEx対応

Rimo Voiceは全プランでAI学習にデータを利用しないことを公式に明示している点が最大の特徴です。料金は文字起こしプラン月1,650円・月2,100分、プロプラン月4,950円・録音時間無制限(Bot対応)、チームプランが月6,600円の3段階です。

プロプラン以上ではZoom・Teams・Google Meet・WebExへの会議Bot参加機能が使え、音声ファイルのアップロードも対応します。自動話者分離機能も搭載しており、誰が何を発言したかをテキストに反映できます。なお、ISO27001などのセキュリティ認証の取得状況は公式での確認が未済のため、導入前に直接問い合わせてください。

出典:Rimo Voice 料金プラン | Rimo公式サイト
https://rimo.app/about/voice/plans

YOMEL(by PKSHA Technology)|専門用語辞書を自動構築・スターター月28,000円〜

YOMEL(ヨメル)はPKSHA Technologyが提供する法人特化の音声文字起こし・議事録AIで、企業固有の専門用語を会議中に自動収集して辞書モデルを自動構築する機能を持つとされています。

料金はスターター月28,000円(30時間・ID無制限)、スタンダード月95,000円(130時間)で推移しているとされています(2026年2月時点の第三者記事情報)。議事録作成工数を50%以上削減できるとも報告されています。福井県では全庁5,400名規模でYOMELを導入し、約9割の議事録が会議後すぐに完成するという成果が出ています。詳しくは「福井県がAI議事録で行政運営を刷新 — 約9割の議事録が会議後すぐに完成」をご覧ください。なお、YOMEL公式サイトは調査時点でタイムアウトが続いており、詳細は直接公式へお問い合わせください。

出典:YOMELの料金は?プラン別費用と追加コストを解説(AI議事録比較ガイド)
https://gijiroku-hikaku.com/yomel-pricing/

文字起こしさん|多形式対応・100言語超・議事録作成まで一気通貫

文字起こしさんは音声・動画・画像・PDFを幅広く受け付ける事後処理型のツールです。1ファイルあたり最大1GB・最大5時間まで処理でき、対応形式はMP3・WAV・M4A・FLAC・AACなどの音声に加え、MP4・MOV・AVI等の動画、さらにJPG・PNG等の画像にも対応しています。

100言語以上に対応し、字幕ファイル(SRT/VTT形式)出力・要約・議事録作成・翻訳機能も搭載。無料プランは登録後に毎月1時間まで利用できます。インタビュー・セミナー収録・講演動画のテキスト化など、録音済み素材の事後処理に向いています。

出典:文字起こしさん|公式サイト
https://mojiokoshi3.com/ja/

OpenAI Whisper API・gpt-4o-transcribe|API連携・従量課金・ローカル実行対応

Whisper APIとgpt-4o-transcribeはともに$0.006/分(第三者記事情報)、軽量版gpt-4o-mini-transcribeは$0.003/分から利用できます。 ファイルサイズは25MB以内のMP3・MP4・WAV・WebMなどに対応しています。

gpt-4o-transcribeはCER(文字誤り率)が一般的な会話で4〜5%程度とされており、アクセント・方言への対応力が高いとされています(第三者記事情報)。話者分離はgpt-4o-transcribe-diarizeモデルのみ対応しています。既存システムへの組み込みを検討しているITリテラシーが高い法人向けの選択肢です。

Whisperのローカル実行版はMITライセンスで公開されており、音声データが外部に送信されません。セキュリティ最優先の環境でも安心して使えます。ChatGPT APIの活用については「ChatGPT APIとは?できること・始め方・料金・活用事例を企業向けに解説【2026年最新】」も参考にしてください。

出典:Speech to text | OpenAI API
https://developers.openai.com/api/docs/guides/speech-to-text

Google Gemini API|1プロンプト最大9.5時間・話者分離・長時間ファイル処理

Gemini APIは1プロンプトあたり最大9.5時間の音声処理に対応しており、長時間の講演収録や研修動画のテキスト化でも分割処理が不要です。 対応形式はWAV・MP3・AIFF・AAC・OGG Vorbis・FLACで、構造化出力を使うと話者分離(Speaker 1・Speaker 2等の識別)・タイムスタンプ・感情検出を含む詳細文字起こしができます。

2026年4月以降、Google AI StudioはGemini 2.5 Flash/Flash-Liteのみ完全無料で、Gemini 2.5 Proは基本的に従量課金です(第三者記事情報)。Google AI Studioを使った文字起こしの具体的な手順は「Google AI Studioで文字起こしする方法【無料・高精度・議事録まで完全ガイド】」で解説しています。

出典:Audio understanding | Gemini API | Google AI for Developers
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/audio

リアルタイム文字起こし vs 事後処理:用途別の使い分けガイド

リアルタイムvs事後処理の分岐フローチャート|音声文字起こしAI用途別の選び方

「会議中にその場でログを残したい」のか、「録音済みの音声を後からテキスト化したい」のか。この一点が、ツール選びで最初に判断すべき分岐点です。

リアルタイム文字起こしが向くシーン(会議Bot・Zoom/Teams/Meet参加型)

ZoomやTeamsの会議に自動参加して録音するBot方式では、Notta・YOMEL・Rimo Voice(プロプラン以上)・LINE WORKS AiNoteが主な選択肢です。会議中に字幕をリアルタイムで表示したり、発言ログを即座に確認したりできます。

1点、見落とされがちな注意点があります。ZoomもTeamsも、文字起こしや録音を開始したタイミングで参加者全員に通知が表示される仕様です。 外部参加者(クライアント・取引先)がいる会議で使う場合は、商談開始前に「AI文字起こしを使います」と事前アナウンスし、同意を確認してから開始するのが実務的な対応です。参加者への通知は個人情報保護の観点からも、忘れずに徹底しましょう。

出典:顧客との通話録音に関するQ&A | 個人情報保護委員会
https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q1-10/

事後処理(録音ファイルアップロード)が向くシーン

インタビュー・対面商談・ICレコーダー録音・スマホ録音・講演収録など、会議Botが使えない場面こそ、事後処理型の出番です。録音してからアップロードする方式はネットワーク遅延がなく、ノイズ除去にも処理時間をかけられるため、リアルタイム型より精度が高くなる傾向があります。

スマホ1台でインタビューを録音し、帰社後にアップロードしてテキスト化するスタイルは、記者・研究者・営業担当者の間で実務的に広まっています。ICレコーダー専用デバイスとの組み合わせについては「AIボイスレコーダーで文字起こしするおすすめ機種8選【2026年最新】」で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

Zoom・Teams・Google Meet別の対応ツール早見表

会議プラットフォームとAI文字起こしツールの対応関係は以下のとおりです。

会議ツール 対応するAI文字起こしツール
Zoom Notta・YOMEL・toruno・LINE WORKS AiNote・Rimo Voice(プロプラン)
Microsoft Teams LINE WORKS AiNote・toruno・Rimo Voice(プロプラン)
Google Meet LINE WORKS AiNote・toruno・Rimo Voice(プロプラン)
WebEx LINE WORKS AiNote・Rimo Voice(プロプラン)

Microsoft縛りの環境ではTeams内のCopilot機能によるリアルタイム文字起こし、Google縛りの環境ではGemini×Google Workspaceという選択肢もあります。IT管理者の制限下では、外部ツールを追加せずにMicrosoftやGoogleの標準機能で対応できる場合があります。

音声文字起こしAIのセキュリティリスクと3段階の対処法

音声文字起こしAIのセキュリティリスク3段階マップ|無料ツールから完全ローカル実行まで

音声文字起こしAIを業務に導入する際、最も慎重に判断すべきがセキュリティです。ツールのリスクレベルは3段階に分かれており、用途に応じて適切なレベルを選んでください。

【レベル1】完全無料ツール:AI学習への二次利用リスクを理解する

クラウド型サービスでは音声が外部サーバーに送信されます。無料ツールを使う際は、利用規約のAI学習条項を事前に確認してください。

個人情報保護委員会の公式見解によると、通話・会議の録音は個人情報保護法上、利用目的の通知・公表義務はありますが、録音していることを相手方に伝える義務はないとされています。一方、外部参加者がいる会議で無断使用すると信頼関係を損なうリスクがあるため、事前のアナウンスを習慣にすることを強くお勧めします。

出典:顧客との通話録音に関するQ&A | 個人情報保護委員会
https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q1-10/

【レベル2】法人有料プラン:ISO27001・SOC2・AI学習非利用を確認する

業務利用では「AI学習への非利用」「SOC2認証取得」を確認したうえでツールを選んでください。LINE WORKS AiNoteはISO/IEC 27001・27017・27018・27701・SOC2・SOC3を取得しており、Rimo Voiceは全プランでAI学習なしを公式に明示しています。

これらは公式サイトで確認済みの情報です(2026年7月時点)。なおRimo Voiceのセキュリティ認証(ISO27001等)は公式での確認が取れていないため、詳細は直接メーカーに問い合わせてください。セキュリティ要件が厳しい企業ほど、認証取得ツールへの一本化を検討する価値があります。生成AIのセキュリティ対策全般は「生成AIのセキュリティリスクと対策|ガイドラインの作り方も解説」でも解説しています。

出典:Rimo Voice 料金プラン | Rimo公式サイト(AI学習なし明示)
https://rimo.app/about/voice/plans

【レベル3】Whisperローカル実行:外部送信ゼロで最高のセキュリティ

WhisperはMITライセンスで公開されており、ローカル実行では音声データが外部に一切送信されません。 電気代のみで無料利用でき、機密情報を含む会議の文字起こしでも社内完結で処理できます。

クラウド経由で手軽に使いたい場合はGroqホスティングを選ぶ方法があり、large-v3-turboモデルは$0.04/時(第三者記事情報)とかなり安価です。技術者が利用できる環境であれば、ローカル実行はセキュリティと費用の両面で有力な選択肢となります。

出典:OpenAI Whisper料金(第三者記事情報)
https://aipicks.jp/mag/whisper-guide-2026

精度を上げる録音環境と前工程のコツ

音声文字起こし精度を上げる5つのコツ|マイク環境とカスタム辞書設定のポイント

「精度が高い」とされるツールを使っても、録音環境が悪ければ正確なテキストは得られません。前工程の質を上げることが、文字起こし精度を最大化する近道です。

マイク距離と録音環境:精度が劇的に変わる3つの条件

torunoの環境別精度データ(第三者記事情報)によると、ヘッドセット使用・静音環境では9割超、マイクスピーカーで1m前後なら8割超ですが、PC内蔵マイクでは5割程度まで落ちます。

対面会議でのスマホ設置場所は机の中央・話者から1m以内が目安です。また、5〜10名が参加する大人数会議では話者の切り替えが頻繁に起こり、話者分離精度が大幅に低下します。高品質マイクと静音環境の確保を最優先にしてください。

出典:torunoの料金・機能・メリット(デジタル化の窓口)
https://digi-mado.jp/article/116566/

カスタム辞書登録:専門用語・固有名詞・社名の事前登録で誤変換を防ぐ

業界特有の略語や製品名は、標準の音声認識エンジンが誤変換しやすい箇所です。YOMELは企業固有の専門用語を自動収集して辞書モデルを自動構築する機能を持つとされており、torunoは個人・組織レベルで専門用語と企業名を事前登録できるユーザー辞書機能を搭載しています。

自社のプロダクト名・サービス名・部署略称などを事前登録しておくことで、議事録の後編集コストが大幅に下がります。辞書登録は数十件からでも効果を実感しやすく、1週間の運用でどの程度の誤変換が減るか試してみてください。

音声データの事前整備:ファイルサイズ・対応形式の確認と分割処理

Whisper APIはファイルサイズ25MBまでの制限があります。長時間録音ファイルはこのサイズを超える場合があるため、分割してからアップロードする手順が生じます。Gemini APIは1プロンプトあたり最大9.5時間の音声処理が可能で、長時間ファイルでも分割不要です。

文字起こしさんはMP3・WAV・M4A・FLACなど音声だけでなくMP4・MOV等の動画ファイルにも対応しているため、録音形式を変換する手間がありません。使うツールの対応形式を事前に確認し、録音機器の設定と合わせておくことで時間のロスを防げます。

文字起こしから議事録まで自動化する3ステップ

音声文字起こしから議事録まで3ステップ自動化フロー図|ChatGPTとNotion AIを活用

文字起こしで終わらせるのではなく、議事録作成・関係者共有まで自動化することが2026年の実務水準です。3ステップで流れを整理します。

STEP1:用途に合ったツールで音声をテキスト化

まず本記事で紹介した10ツールの中から自分の状況に合ったものを選びます。判断の軸は「リアルタイムvs事後処理」「無料vs有料」「セキュリティ要件」の3点です。

個人・無料重視ならGoogleドキュメント音声入力またはユーザーローカル、法人・セキュリティ重視ならLINE WORKS AiNoteまたはRimo Voice、専門用語が多い業界ならYOMELまたはtorunoが候補です。長時間ファイルやAPI連携ならGemini APIまたはWhisper APIを検討してください。

STEP2:ChatGPTやGeminiで文字起こし結果を自動要約・議事録化

テキスト化した文字起こし結果をそのままChatGPTやGeminiにペーストし、「決定事項・アクションアイテム・未解決課題を抽出して議事録形式にまとめてください」と指示するだけで、粗削りな議事録が数十秒で出来上がります。ラーゲイト社の506名調査によると、AI文字起こし・議事録ツールの導入で1会議あたり約2時間の工数削減(従来2〜3.5時間→AI活用後15〜30分)が見込めるとされています。

AIで議事録を無料作成するためのおすすめツールや手順は「【2026年最新】AIで議事録を無料で作るおすすめツール7選|ChatGPTで作る方法も解説」もあわせてご確認ください。

出典:【506名調査】会議革命│AI議事録・要約ツールで実現する業務効率化 | ラーゲイト
https://www.ragate.co.jp/media/developer_blog/88bnenzjp

STEP3:Notion AIで議事録を整形し関係者と即共有

ChatGPT/Geminiで要約した結果をNotion AIのミーティングノートに貼り付けると、アクションアイテムの担当者設定・期日管理・ページの自動整形まで一気に処理できます。Notionからそのままメンバーへの共有通知やSlackへの転送を設定しておけば、議事録配布の手間もゼロになります。

Notion AIミーティングノートの具体的な使い方は「Notion AIミーティングノートの使い方|自動要約・文字起こしから企業導入まで【2026年最新】」をあわせてご確認ください。

デジタルゴリラについて

株式会社デジタルゴリラは、生成AIの業務活用・導入支援を専門とするAIコンサルティング企業です。音声文字起こしAIの選定から議事録自動化フローの設計・社内研修まで、一気通貫でサポートしています。「どのツールが自社に合うかわからない」「情報漏洩が心配で社内稟議が通らない」というケースも多く、そういった不安を丁寧にほぐしながら導入を進めるのが弊社の強みです。

まずは無料相談から

音声文字起こしAIについてよくある質問

Q1. 音声文字起こしAIの精度はどのくらい?日本語でも正確に使える?

A. Nottaは公式発表で最大98.86%(発話が明瞭な会議の場合)、gpt-4o-transcribeのCERは一般的な会話で4〜5%程度(第三者記事情報)です。専門用語・方言・早口は精度が落ちやすいものの、カスタム辞書登録と高品質マイクの使用で誤変換をかなり抑えられます。Otter.aiは英語95%超に対して日本語は80%程度とされており、日本語主体の業務では国内ツールへの切り替えが現実的な選択肢です。

Q2. 完全無料で使えるAI音声文字起こしツールはある?どのくらい使える?

A. Googleドキュメント音声入力は時間制限の公式記載がなく完全無料で、ブラウザ上のリアルタイム入力に活用できます。ユーザーローカル音声議事録システムも完全無料(有料プランなし)で継続利用が可能です。LINE WORKS AiNoteは月300分・最大30ユーザー、torunoは月3時間まで無料枠があります。

Q3. 話者分離(誰が何を言ったか識別)は無料ツールでも使える?

A. LINE WORKS AiNoteは無料プランでも話者分離に対応しており、Zoom・Teams・Meet連携も使えます。 ユーザーローカルも話者識別対応とされています(第三者記事情報)。ただし、5〜10名規模の会議では全ツールで精度低下が起きるため、法人の本格利用では、有料プランを視野に入れて検討してください。Whisper APIは標準では話者分離に非対応で、gpt-4o-transcribe-diarizeモデルのみ対応しています。

Q4. リアルタイム文字起こしと録音後の事後処理、どちらを選べばいい?

A. 会議中に字幕やログが必要ならリアルタイム型(Notta・YOMEL・toruno等)、インタビューや対面商談の録音を後からテキスト化したいなら事後処理型(文字起こしさん・Gemini API・Whisper API等)を選んでください。精度の観点では事後処理の方が高い傾向があります。会議Bot対応の有無が両者を分けるポイントです。

Q5. 音声データを外部ツールにアップロードして情報漏洩しない?

A. 法人用途では「AI学習への非利用を全プランで明示しているRimo Voice」「ISO/IEC 27001・SOC2を取得済みのLINE WORKS AiNote」を選んでください。 セキュリティを最優先にする場合はWhisperのローカル実行(外部送信ゼロ)が選択肢になります。いずれのツールも、社外秘を含む音声を扱う前に利用規約のAI学習条項を確認してください。

まとめ:音声文字起こしAIの選び方

用途・予算・セキュリティ要件に応じて音声文字起こしAIを選べる時代になりました。個人・無料重視はGoogleドキュメントやユーザーローカル、セキュリティ重視の法人はLINE WORKS AiNoteやRimo Voice、専門用語対応が必要ならYOMELやtorunoと、選択肢は目的ごとに明確です。文字起こしだけで終わらせず、ChatGPT/Geminiとの2段階活用で議事録まで自動化するのが2026年の水準です。どのツールが自社に合うか迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。無料相談はこちら

西田 尚人 AX事業部/AI導入コンサルタント

「ボケ、ツッコミ、オモイヤリ」を大切にしながら組織変革に取り組む。チームビルディング・コミュニケーション設計でクライアントの組織開発を支援。