クラスコがGoogle Gemini全社導入1年でこう変わった — 売上2億円増・業務22,862時間削減
導入企業概要
株式会社クラスコ・ホールディングスは、石川県金沢市に本社を置く不動産企業。1963年創業、資本金1億9300万円。不動産の売買・賃貸・管理・仲介を手がけ、東京にもオフィスを構える。
導入の背景と課題
同社では人件費の8割が「非生産的な業務」に消費されていた。情報検索や単純作業に社員の時間が奪われ、人手不足が加速するなかで全社横断の生産性向上が急務となっていた。代表取締役社長の小村典弘氏は「AIこそが、人手不足とインフレ時代において企業が生き残るための鍵になる」との確信から、全社的なAI導入に踏み切った。
導入したAI / プロセス
2024年7月にGoogle WorkspaceとGoogle Geminiを全社導入した。単なるツール配布にとどまらず、3つの浸透施策を同時に動かした点が特徴的だ。
1つ目は毎朝の全社朝礼でAI活用事例を共有する時間を設けたこと。2つ目は月1回のAI活用共有会を開催し、部署を越えた成功体験の横展開を仕組み化したこと。3つ目はAIロープレシステムの導入だ。新人が接客シナリオをAI相手に繰り返し練習できる仕組みにより、育成期間を3ヶ月から2ヶ月へ短縮した。
業務面ではリスト照合・物件紹介文の作成を自動化し、スライド資料・グラフィック・動画・音楽の制作にもAIを活用している。
「AIこそが、人手不足とインフレ時代において企業が生き残るための鍵になる」
── 小村典弘氏(クラスコ・ホールディングス 代表取締役社長)プレスリリース 2026年4月14日
成果(数字)
AI導入からわずか1年で、以下の成果を上げた。
- 売上:2億円増
- 業務時間:22,862時間削減
- コスト:6,800万円削減
- 成約率:1.4倍向上(AIロープレ導入による)
- 育成期間:33%短縮(3ヶ月→2ヶ月)
- 指導工数:83%削減(1店舗あたり1,000分削減)
また、AI導入と並行して助成金5.8億円の獲得にも成功している。
中小企業が真似できるポイント
クラスコの事例で注目すべきは、高額なAI専用ツールではなくGoogle Workspace+Geminiという汎用ツールで成果を出した点だ。不動産業に限らず、営業・接客・事務作業を抱えるあらゆる中小企業に応用できる。
浸透を実現した仕組みも再現しやすい。毎朝の朝礼で「昨日こう使った」を共有する5分間を設けるだけで、ツールが現場に根づき始める。月1回の共有会で部署間の成功事例を横展開すれば、活用の幅は自然と広がる。AIロープレは新人教育だけでなく、クレーム対応や提案トークの練習にも転用でき、接客業全般に有効な手法といえる。
出典: クラスコ・ホールディングス「【クラスコ】AI導入1年で、売上2億円増・業務効率22,862時間・コスト6,800万円削減を実現」(2026年4月14日)
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