ChatGPTの新機能まとめ【2026年7月最新】GPT-5.6・Work・音声AIを企業向けに解説
AX事業部エンジニアとして、生成AIシステム開発・AIエージェント実装・自動化基盤構築を担当。技術観点からクライアントのAI導入を支える。
ChatGPTの新機能が多すぎて、自社業務にどれを使えばよいか迷っていませんか。2026年7月、GPT-5.6の登場とChatGPT Workの公開で、AIの使い方は「質問して答えをもらう」から「仕事を任せて完了させる」フェーズに入りました。本記事では企業導入の視点で機能を整理し、プラン別の活用判断まで解説します。
目次
- 2026年7月、ChatGPTの新機能は何が変わったのか
- GPT-5.6とは?Sol・Terra・Lunaの3モデルを使い分ける
- ChatGPT Workとは何か
- Computer Use・Scheduled Tasks・Deep Research:自動化系の新機能
- GPT-Live・ChatGPT Images 2.0:コミュニケーション&クリエイティブ系の新機能
- メモリ・プロジェクト・カスタム指示:個人最適化の新機能
- 無料版・Plus・Team・Enterpriseで使える新機能の違い
- 企業でChatGPTの新機能を導入する際の注意点とセキュリティ対策
- ChatGPT・Claude・Geminiの新機能比較と使い分け
- デジタルゴリラについて
- ChatGPTの新機能についてよくある質問
- まとめ:ChatGPT新機能を企業活用に活かす
2026年7月、ChatGPTの新機能は何が変わったのか

2026年7月のChatGPTの主な新機能は、GPT-5.6(Sol/Terra/Luna)・ChatGPT Work・GPT-Liveの3つです。いずれも「質問して答えをもらう」から「仕事を任せて完了させる」フェーズへの移行を象徴するアップデートです。
ChatGPTは2025年から2026年にかけて、毎月のように大型アップデートを重ねています。GPT-5.5(2026年4月)でモデルの頭脳が一気に底上げされ、2026年7月にはGPT-5.6とChatGPT Workが登場し、業務自動化の次のステージに突入しました。
2025年の主な機能追加(Canvas・Memory・Deep Research・o3)
2025年はChatGPTの「賢さ」が広がった1年です。2025年2月にDeep Research(自律的な調査レポート生成)が登場し、2025年4月にはメモリ機能の強化(全会話参照)と高度な推論モデルo3・o4-miniの統合が行われました。同年9月には思考レベル切り替えトグルが追加され、利用の幅が大きく広がりました。
2026年前半の大型アップデート(GPT-5.5・Workspace Agents・ChatGPT Images 2.0)
2026年4月にGPT-5.5が登場し、全ユーザーのデフォルトモデルが刷新されました。同時期にChatGPT for ExcelとGoogle Sheetsのグローバル提供が始まり、スプレッドシート内から直接ChatGPTを呼び出せるようになっています(ベータ卒業後は無料プランを含む全ユーザーに拡大)。2026年春にはWorkspace Agentsがリリースされ、Business・Enterprise・Eduユーザーはチーム共有エージェントの作成が可能になりました。
2026年7月のフラッグシップ機能(GPT-5.6・ChatGPT Work・GPT-Live)
2026年7月は特に大きな節目です。Sol/Terra/Lunaの3ティアで構成されるGPT-5.6が公開され、ユーザーは用途に応じてモデルを選択できるようになりました。同時にChatGPT WorkとGPT-Liveも公開され、業務エージェント化と音声AIの進化という2つの大きな変化が一気に到来しています。
出典:GPT-5.6: Frontier intelligence that scales with your ambition | OpenAI
https://openai.com/index/gpt-5-6/
GPT-5.6とは?Sol・Terra・Lunaの3モデルを使い分ける

GPT-5.6では、OpenAIが新しいネーミング体系を導入しました。数字(5.6)がモデルの世代を示し、Sol・Terra・Lunaが能力ティアを示す構造です。この3層構成により、ユーザーは「知性・速度・コスト」のバランスを自分でコントロールできます。
| モデル | 位置づけ | API料金(入力/出力) | 推奨ユースケース |
|---|---|---|---|
| GPT-5.6 Sol | 最高知性ティア | $5/1Mトークン・$30/1Mトークン | 複雑な推論・高度なコーディング・マルチエージェント |
| GPT-5.6 Terra | 汎用・バランス型 | $2.50/1Mトークン・$15/1Mトークン | 日常業務・資料作成・データ分析 |
| GPT-5.6 Luna | 高速・低コスト型 | $1/1Mトークン・$6/1Mトークン | 定型文生成・リアルタイム処理・大量バッチ処理 |
Sol・Terra・Lunaはそれぞれ何が違うのか
Solは最高知性ティアであり、複雑な推論・並列サブエージェントの実行・高度なコーディングに向いています。 TerraはSolより速く・安価でありながら、日常のビジネス業務をしっかりこなせるバランス型です。Lunaは最も高速かつ低コストで、大量のテキスト処理や定型処理に向きます。3モデルはそれぞれ独自のペースで性能が上がっていく設計になっており、将来的にも使い分けが維持されます。
出典:GPT-5.6: Frontier intelligence that scales with your ambition | OpenAI
https://openai.com/index/gpt-5-6/
業務別モデル選択ガイド(コーディング・日常業務・高速処理)
社内導入の場面では、モデルの使い分けがコスト管理の鍵になります。契約書レビューや法律文書の精査など判断精度が最優先の業務にはSol、メール作成・会議資料の要約・データ集計の自動化にはTerra、毎日大量に発生する定型テキスト処理にはLunaがそれぞれ向いています。 まず1つのモデルで試験運用し、精度と速度を確認してから複数モデル並用を検討するのが着実です。
GPT-5.5から5.6への変化点
GPT-5.5では、2026年4月の時点で「OpenAI史上最もスマートで直感的なモデル」と位置づけられていました。GPT-5.6では、このモデルが3ティアに分かれて提供されるとともに、並列サブエージェントの実行(マルチエージェント機能)がベータ版で利用可能になっています。これにより、複数のタスクを同時に処理させる業務フローが現実的な選択肢になります。
出典:Introducing GPT-5.5 | OpenAI
https://openai.com/index/introducing-gpt-5-5/
ChatGPT Workとは何か

ChatGPT Workは2026年7月に公開された、企業の業務エージェント機能です。GPT-5.6を搭載し、Slack・Notion・Microsoft 365・Google Driveなどのチームツールに散在するコンテキストを集約し、指示した成果物を自律的に生成・完了させます。
従来のChatGPTとの決定的な違い
従来のChatGPTは「プロンプトを入力→返答を読む」というターン型の対話でした。ChatGPT Workは、この枠を根本から変えます。 ドキュメントの下書き・Slackのやりとり・Notionのメモなどを横断してコンテキストを収集し、指示した成果物(レポート・メール・スライドの原稿など)を完成形に近い状態で出力します。人が各ツールを行き来して手作業でまとめていたプロセスを、ChatGPTが代わりに完結させる点が最大の変化です。
出典:ChatGPT Work for every team | OpenAI
https://openai.com/chatgpt-work/
ChatGPTの企業活用について、何から始めればよいかお悩みでしょうか。デジタルゴリラでは導入判断からガイドライン策定・定着化まで支援しています。まずは無料相談はこちらからお気軽にどうぞ。
ChatGPT Workが対応する外部ツール
ChatGPT WorkはSlack・Notion・Microsoft 365・Google Driveとの連携を公開時点でサポートしています。また2026年3月以降に整備されたコネクター機能では、SharePoint・GitHub・Linearなども対象に加わっており、2026年7月にはプラグインディレクトリへの再編も実施されました。企業がすでに使っているツールと組み合わせる形で導入できる点が、導入障壁を下げています。
出典:Apps in ChatGPT | OpenAI Help Center
https://help.openai.com/en/articles/11487775-connectors-in-chatgpt
ChatGPT Workはどのプランで使えるのか
ChatGPT Workは、デスクトップアプリでは無料プランを含む全プランで利用でき、Web・モバイル版ではPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduなどのプランが対象です。企業として全社展開する場合はBusiness/Enterpriseプランの選択が前提となり、チーム全員が共通のコネクター設定を使えるようになります。無料・Plusでもデスクトップから試せるため、まず小規模に使用感を確認してから全社導入を検討するのが着実な進め方です。
出典:ChatGPT Work for every team | OpenAI
https://openai.com/chatgpt-work/
Computer Use・Scheduled Tasks・Deep Research:自動化系の新機能

ChatGPTの自動化系新機能は、大きく「PC操作自動化」「定期タスク実行」「自律調査」の3つに整理できます。
| 機能 | 何ができるか | 対象プラン | RPAとの主な違い |
|---|---|---|---|
| Computer Use | ブラウザ・デスクトップアプリを操作 | 全プラン(段階展開中) | 自然言語で指示できる・条件分岐に柔軟対応 |
| Scheduled Tasks | 指定時刻に定期実行 | Plus/Pro/Team | 定型処理を「担当者として」任せられる |
| Deep Research | Web調査→詳細レポート自動生成 | 全プラン(利用上限あり) | 数百ソースを横断・調査レポートを自動完結 |
Computer Use(PC操作自動化)でできること
Computer UseはChatGPTがWebブラウザやデスクトップアプリを実際に操作する機能です。フォーム入力・データのコピー&ペースト・ファイル整理などの繰り返し作業を、自然言語の指示だけで自動処理できます。RPAツールと異なり、画面構成が変わっても文脈から判断できる柔軟性が特徴で、コーディング不要でタスク自動化を実現できる点が非エンジニアにとっての大きな利点です。2026年7月時点では全プランへの段階的な提供が進んでいます。
Scheduled Tasks(定期タスク)の活用例
Scheduled Tasksは、日次レポートの生成・週次サマリー作成・定期的なWeb情報収集などを指定時刻に自動実行する機能です。Plus/Pro/Teamプランで利用でき、ChatGPT Workとの組み合わせにより「毎朝ニュースを収集してSlackに投稿する」「週ごとの売上サマリーを作成して共有フォルダに保存する」といった業務フローの自動化が現実的になります。詳しい設定方法は「「ChatGPTのタスク機能(Scheduled Tasks)完全ガイド【2026年6月最新】」」でも解説しています。
出典:Scheduled Tasks in ChatGPT | OpenAI Help Center
https://help.openai.com/en/articles/10291617-scheduled-tasks-in-chatgpt
Deep Researchで調査業務を変える
Deep ResearchはChatGPTが自律的にインターネットを調査し、数十分かけて詳細なレポートを生成する機能です。2025年2月の登場当初はProプラン限定でしたが、現在は無料プランでも月5件まで利用できます。Plusは月25件、Proは月250件と上限が大きく異なるため、調査業務の頻度に応じたプラン選択が欠かせません。 2025年7月にはChatGPTエージェントの一部としてビジュアルブラウザにアクセスできるようになり、調査精度が一段と高まりました。
出典:Introducing deep research | OpenAI
https://openai.com/index/introducing-deep-research/
GPT-Live・ChatGPT Images 2.0:コミュニケーション&クリエイティブ系の新機能

2026年7月のアップデートは自動化系だけではありません。音声AIのGPT-Liveと、画像生成の新モデルChatGPT Images 2.0も同時期に公開され、コミュニケーションとクリエイティブの両面で大きな進化が起きています。
GPT-Liveとは?フルデュプレックス音声AIの仕組み
GPT-Liveはフルデュプレックス(全二重)アーキテクチャを採用した新世代の音声AIモデルです。 従来の音声モードはターン制で、片方が話し終わるまで待って順番に発話する構造でした。GPT-Liveはこの制約を取り除き、ChatGPTが「聞きながら同時に話す」自然な会話を実現しています。英会話練習・会議中のリアルタイム翻訳・アイデアのブレスト用途で特に威力を発揮するモデルです。有料プランを中心に順次展開されており、無料プランにも段階的に開放されています。
出典:Introducing GPT-Live | OpenAI
https://openai.com/index/introducing-gpt-live/
ChatGPT Images 2.0で何が変わったのか
ChatGPT Images 2.0は、APIで「gpt-image-2」として提供される新しい画像生成モデルです。2026年4月に全ユーザーへの展開が完了し、編集精度と細部の一貫性が大幅に向上しています。前世代のChatGPT Images 1.5(API名:GPT Image 1.5)が従来比最大4倍の生成速度を実現したのに続き、2.0ではさらに描写品質が磨かれました。日本語テキストを含む画像の精度も改善されており、社内資料の図版作成での活用が広がっています。
出典:The new ChatGPT Images is here | OpenAI
https://openai.com/index/new-chatgpt-images-is-here/
企業での活用シーン(議事録・プレゼン資料・翻訳)
GPT-Liveは会議中の実時間通訳・議事録を取りながらの質疑応答など、日本企業の現場でも使いやすい場面が多くあります。ChatGPT Images 2.0はプレゼン用のビジュアル素材作成・製品説明の概念図・社内研修資料の図解生成に向いています。どちらも追加ツールのインストールなしにChatGPTのインターフェース内で完結できる点が、非エンジニアにとっての大きな利点です。
メモリ・プロジェクト・カスタム指示:個人最適化の新機能

ChatGPTを「自分専用のアシスタント」として育てる機能群も2025年から2026年にかけて大幅に強化されました。メモリ・プロジェクト・カスタム指示の3機能を組み合わせると、毎回の文脈共有を省略できます。
メモリ機能の強化(全過去会話の参照)
2025年4月の大型強化により、ChatGPTのメモリ機能は「保存したメモリ」と「過去のチャット履歴全体」の2層で機能するようになりました。 役職・業界・好みの文体・頻繁に使う用語を一度記憶させると、次回以降の会話でそれらが自然に反映されます。PlusやPro以上のプランで全機能を利用でき、無料プランには2025年6月から短期的な会話継続機能が提供中です。記憶させたくない情報は設定のパーソナライゼーションメニューから個別に削除できます。
出典:Memory and new controls for ChatGPT | OpenAI
https://openai.com/index/memory-and-new-controls-for-chatgpt/
プロジェクト機能でチャット・ファイルを整理する
プロジェクト機能を使うと、テーマ・案件・部門ごとにチャット履歴・アップロードファイル・コンテキストをまとめて管理できます。2025年10月に全ユーザーへのプロジェクト共有機能が追加され、チームでの共同作業にも対応済みです。「マーケティング施策検討」「新製品企画」のように目的単位でプロジェクトを作ると、複数セッションにまたがる長期プロジェクトでも文脈が途切れません。
出典:Projects in ChatGPT | OpenAI Help Center
https://help.openai.com/en/articles/10169521-projects-in-chatgpt
カスタム指示5,000字への拡張
2026年7月、Plus/Pro/Enterprise/Business/Eduプランのカスタム指示の文字数上限が1,500字から5,000字に引き上げられました。これにより、自社のトンマナ・出力フォーマット・避けるべき表現・業界固有の前提知識などを詳細に設定できるようになっています。 プロンプト設計の知識がなくても、業務テンプレートとして一度設定しておけば毎回の入力を省ける点が実用上の強みです。文字数が増えた分、専門職ごとに異なるカスタム指示を作成し、用途に応じて切り替える使い方も現実的になりました。
出典:ChatGPT — Release Notes | OpenAI Help Center
https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes
無料版・Plus・Team・Enterpriseで使える新機能の違い

無料版・Plus・Team・Enterpriseでは、利用できる新機能の範囲が異なります。業務自動化の主要機能(Scheduled Tasks・カスタム指示5,000字拡張・Workspace Agents)はPlus以上が条件です。
新機能の多くはPlus以上が先行対応ですが、一部は無料版にも段階的に開放されています。プラン移行の判断材料として活用してください。
| 機能 | 無料 | Plus | Team | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| GPT-5.6(全ティア) | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
| ChatGPT Work | △(デスクトップ) | ○ | ○ | ◎ |
| Computer Use | △(段階展開中) | ○ | ○ | ◎ |
| Scheduled Tasks | × | ○ | ○ | ◎(拡張機能あり) |
| Deep Research | △(月5件) | ○(月25件) | ○(月25件) | ◎(月25件+管理機能) |
| GPT-Live(音声) | △(段階開放) | ○ | ○ | ◎ |
| メモリ機能 | △(短期のみ) | ◎ | ◎ | ◎ |
| プロジェクト機能 | ○ | ◎ | ◎(共有可) | ◎ |
| カスタム指示5,000字 | × | ◎ | ◎ | ◎ |
| Workspace Agents | × | × | × | ◎ |
| Excel/Sheets連携 | ○ | ○ | ○ | ◎ |
無料版で使えるようになった機能
無料版でも現在はGPT-5.6が利用でき、プロジェクト機能の基本的な使い方にアクセスできます。 Deep Researchも月5件まで試せます。ただし、Scheduled Tasks・カスタム指示5,000字拡張などの主要な業務自動化機能はPlus以上が条件です。まずは無料版で基本的な操作に慣れてから、必要な機能にあわせてプランを検討するのが現実的な進め方です。
Plus・Teamならではの機能(Scheduled Tasks・Deep Research上限)
PlusとTeamでは、Scheduled Tasksの利用・Deep Researchの月25件上限・GPT-Liveの音声機能が使えるようになります。 Teamプランはさらに、プロジェクトの共有・管理機能が追加されており、数名〜十数名の部門単位での運用に向きです。個人のPlusプランと比べると、Teamは管理者向けの利用状況ダッシュボードも備えています。
Enterprise専用機能(Workspace Agents・SharePoint連携・学習データオフ)
EnterpriseとBusiness(大規模向け)プランでは、Workspace Agentsによるチーム共有エージェントの作成・SharePoint管理者同期・ChatGPT WorkのSlack/Notionなどとの全コネクター対応が利用できます。また学習データへの参加をデフォルトでオフにできるため、機密情報や個人情報の取り扱いに厳格な企業でも安心の設計です。
出典:ChatGPT — Release Notes | OpenAI Help Center
https://help.openai.com/en/articles/6825453-chatgpt-release-notes
企業でChatGPTの新機能を導入する際の注意点とセキュリティ対策

ChatGPTの新機能を企業で使うには、セキュリティと運用ルールの整備が欠かせません。以下の5点は特に確認しておきたいポイントです。
企業導入前の確認チェックリスト:
1. 入力データが学習に使われないよう設定しているか
2. 社内ガイドラインで「入力してはいけない情報」を明確にしているか
3. 試験部署での小規模導入から始めているか
4. 必要な機能とプランが合致しているか(Teamか、Enterpriseか)
5. ChatGPT WorkやWorkspace Agentsの権限範囲を管理者が把握しているか
入力情報の学習利用とプライバシー設定
ChatGPTは標準設定では会話内容がモデルの改善に利用される場合があります。設定メニュー「データコントロール」から「モデルトレーニングへの参加」をオフにすることで、入力内容が学習に使われなくなります。 情報漏洩リスクを最小化するために、企業のAIガバナンスポリシーとして組織全体への適用設定を事前に済ませておきましょう。ただし無料プランでは一部機能が制限される場合があるため、EnterpriseまたはBusiness以上では管理者側でデフォルト設定を組織全体に適用可能です。
ChatGPT WorkとEnterpriseのセキュリティ設計の違い
ChatGPT Workは外部ツール(Slack・Notion・Microsoft 365・Google Drive)と連携するため、どのツールに対してどの範囲のアクセスを許可するかの設定管理が重要になります。Enterpriseプランでは、管理者がコネクターの使用可否・APIキーの管理・組織のアクセスポリシーを一元管理できます。 一方、Teamプランはこれらの管理機能が限定的なため、中規模以上の企業ではEnterpriseの選択が安全側の判断です。生成AIのセキュリティリスク全般については「「生成AIのセキュリティリスクと対策:企業が知るべき脅威と安全な活用法」」でも詳しく解説しています。
社内ガイドライン策定と段階的展開のステップ
企業導入で失敗しやすいのは、一気に全社展開しようとするケースです。まず1〜2部門をパイロット対象とし、「どの業務に使うか」「どんな情報は入力しないか」のガイドラインを整備してから全社に広げる段階的なアプローチが着実です。Workspace Agentsのようなチームエージェントは、権限設定と監視フローを事前に構築してから本番運用に移行しましょう。
出典:Introducing workspace agents in ChatGPT | OpenAI
https://openai.com/index/introducing-workspace-agents-in-chatgpt/
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ChatGPT・Claude・Geminiの新機能比較と使い分け

ChatGPTだけが進化しているわけではありません。ClaudeやGeminiも独自の方向で機能を拡張しており、用途によっては他のAIが適している場面もあります。
| 比較軸 | ChatGPT(OpenAI) | Claude(Anthropic) | Gemini(Google) |
|---|---|---|---|
| エージェント・業務自動化 | ◎ ChatGPT Work・Workspace Agentsが強み | ○ Claude Code・長期タスク処理 | ○ Gemini for Google Workspace連携 |
| 音声機能 | ◎ GPT-Live(フルデュプレックス) | △ 音声対応は限定的 | ○ Gemini Live(音声会話対応) |
| コーディング特化 | ○ Codex統合・GPT-5.6 Sol | ◎ Claude Code・高コンテキスト精度 | ○ Gemini Code Assist |
| 企業向けセキュリティ | ◎ Enterprise・SOC2・学習データオフ | ◎ Claude for Enterprise・Constitution AI | ◎ Google Workspace管理ポリシー |
| 外部ツール連携 | ◎ Slack/Notion/M365/Drive対応 | △ 外部連携は限定的 | ◎ Google Workspace内はフル統合 |
ChatGPTの強み(エージェント・業務自動化・外部ツール連携)
ChatGPTが他社AIと最も差がついているのは、業務自動化エージェントの完成度です。ChatGPT WorkによるSlack・Notion・Microsoft 365などとのコンテキスト統合、Workspace AgentsによるチームレベルのAIエージェント化、Computer Useによるブラウザ操作自動化は、2026年7月時点ではChatGPTが最も先行しています。既存の業務ツールを多数抱えている企業ほど、ChatGPTとの統合メリットを感じやすい構造です。
Claudeとの違い(長文処理・コーディング精度)
Claudeは長文処理と高精度なコーディング補助を強みとしています。 特に100,000トークン以上の超長文ドキュメントを扱う法律・財務・研究レポートのレビューや、Claude Codeを使った非エンジニアによるコード生成では、ChatGPTと異なる特性を発揮します。「コーディングは主にClaude・業務エージェントはChatGPT Work」のような使い分けも現実的な選択肢です。LLMの詳細な性能比較については「「【2026年最新】LLMの比較ガイド|ChatGPT・Claude・Geminiを料金・性能・用途別に徹底比較」」で整理しています。
Geminiとの違い(Google Workspace統合・企業内ナレッジ)
GeminiはGoogle Workspace(Gmail・Docs・Sheets・Meet)との統合が深く、Google環境を中心に業務を組み立てている企業に向いています。 特に企業内のGoogleドライブに蓄積されたドキュメントをそのままAIに読み込ませて分析する使い方は、Geminiの強みです。ChatGPTとGeminiは相互補完的な関係にあり、Google系とMicrosoft系のツールをどちらをより多く使っているかで選択が変わります。Geminiの最新機能については「「Geminiの新機能まとめ【2026年最新】企業が今すぐ導入すべき機能と活用判断」」でも解説しています。
デジタルゴリラについて
株式会社デジタルゴリラは、中小企業・スタートアップのAI活用支援を専門とするコンサルティング会社です。IT部長・経営企画・DX推進担当者の方が「何から始めればよいかわからない」という段階から、社内ガイドラインの策定・ツール選定・現場への定着化まで、一気通貫で支援しています。ChatGPTを含む生成AIの企業導入事例を多数持ち、非エンジニアでも実用できる形での展開を得意としています。
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ChatGPTの新機能についてよくある質問
Q1. ChatGPT Workとは何ですか?従来のChatGPTと何が違いますか?
A. ChatGPT Workは2026年7月に公開された業務エージェント機能です。Slack・Notion・Microsoft 365・Google Driveなどの外部ツールに散在するコンテキストを集約し、指示した成果物(レポート・メール・資料など)を自律的に完成させます。従来のChatGPTが「質問→返答」のターン型だったのに対し、ChatGPT Workは人が各ツールを行き来して行っていた情報収集と整理を代わりに完結させる点が根本的な違いです。デスクトップアプリでは無料を含む全プラン、Web・モバイル版ではPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduのプランで利用できます。
出典:ChatGPT Work for every team | OpenAI
https://openai.com/chatgpt-work/
Q2. GPT-5.6のSol・Terra・Lunaはどれを選べばよいですか?
A. 業務の性質に応じて選びましょう。複雑な契約書レビュー・高度なデータ分析・コーディングにはSol、日常的なメール作成・資料要約・定例レポートにはTerra、大量の定型テキスト処理や速度優先の業務にはLunaがそれぞれ向いています。APIではそれぞれ料金が異なり(Sol=$5/$30・Terra=$2.50/$15・Luna=$1/$6 per 1Mトークン)、コストと精度のバランスを考慮した選択が着実です。まず1つで試してから使い分けを検討しましょう。
出典:GPT-5.6: Frontier intelligence that scales with your ambition | OpenAI
https://openai.com/index/gpt-5-6/
Q3. ChatGPTの新機能は無料版でも使えますか?
A. 一部は使えます。無料版でも現在はGPT-5.6の基本機能・プロジェクト機能・Deep Research(月5件)が利用可能です。ChatGPT Workもデスクトップアプリなら無料プランから試せます。ただし、Scheduled Tasks・カスタム指示5,000字拡張などの主要な業務機能はPlus以上が条件です。業務に本格活用するならPlusプランへの移行が実際的な選択で、さらにチーム利用・セキュリティ強化にはTeam/Enterpriseが必要になります。
Q4. GPT-Live(音声AI)は以前の音声モードと何が違いますか?
A. 最大の違いはフルデュプレックス(全二重)の実現です。従来の音声モードはターン制で、片方が話し終わるまで応答を待つ仕組みでした。GPT-LiveはChatGPTが「聞きながら同時に話す」フルデュプレックスアーキテクチャを採用しており、人間同士の会話に近い自然な対話が可能です。割り込み・合いの手・リアルタイムでの意見交換といった使い方に向いており、ビジネス英会話の練習や会議中のリアルタイム翻訳、多言語コミュニケーション支援での活用が広がっています。
出典:Introducing GPT-Live | OpenAI
https://openai.com/index/introducing-gpt-live/
Q5. ChatGPTの新機能を企業で導入する際のリスクや注意点はありますか?
A. 主な注意点は3つあります。1つ目は入力情報の学習利用で、デフォルト設定では会話内容がモデル改善に使われる場合があります。設定メニューから学習への参加をオフにするか、Enterprise/Businessプランの組織設定でデフォルトオフを適用しましょう。2つ目はハルシネーション(誤情報)で、特に数値・法律・医療情報は必ず一次ソースで確認しましょう。3つ目は機密情報の誤入力防止で、社内ガイドラインで「入力してはいけない情報の種類」を事前に明文化することが欠かせません。
まとめ:ChatGPT新機能を企業活用に活かす
ChatGPTの新機能は2026年7月、単なる生成AIから「仕事を完了させるエージェント」へと役割が変わった転換点を迎えました。GPT-5.6のSol/Terra/Lunaによるモデル選択の柔軟化と、ChatGPT Workによる外部ツール連携が組み合わさり、企業の業務フローに直接組み込める段階になりました。導入の第一歩として、まず1部門での試験運用とガイドライン整備から始めることを強くおすすめします。ChatGPTの企業活用についてのご相談は「無料相談はこちら」からどうぞ。
