オーエムネットワークがClaude CodeでAS/400保守を効率化 — 作業時間30〜40%削減・技術継承も実現
導入企業概要
オーエムネットワーク株式会社は、新潟市を拠点とする業務システム開発会社。2002年設立、資本金3,600万円。中小企業向けシフト管理SaaS「R-Shift」の開発・提供のほか、AS/400(IBM i)を含む業務システムの保守・開発を手がける。
導入の背景と課題
AS/400(現IBM i)は1988年にIBMが発売した中規模コンピューターで、製造・流通・運送など多くの中小企業の基幹系として今も稼働し続けている。堅牢性が高い反面、専用言語RPGやDDSを扱えるエンジニアは高齢化が進んでおり、「ドキュメントが残っておらず、特定のベテランしかコードに触れない」というブラックボックス化が業界全体の課題になっていた。オーエムネットワーク社も同様の状況を抱え、若手への技術継承と保守効率の向上が急務だった。
導入したAI / プロセス
2026年7月〜8月、Anthropic提供の生成AIコーディングツール「Claude Code」を活用し、帳票定義ファイル(DDS)と発行・出力制御プログラム(RPG/CL)計20本程度の改修プロジェクトを実施。Claude Codeはドキュメントが整備されていない旧言語コードであっても構造・依存関係を可視化できるため、RPGのような専門性の高い言語に特に有効だった。若手エンジニアがAIを使って改修方針を立案し、修正箇所の確認や出力結果のチェックを人間が担う「Human-in-the-Loop」方式で進め、プロンプト調整や類似箇所の横展開も適宜行った。
「AS/400の帳票改修は、画面制御や出力ロジックが特殊で『特定のベテランしか触れない』という大きな壁がありました。今回のプロジェクトでは、AIに任せきりにするのではなく、修正箇所の確認や出力結果のチェックにしっかり時間を割く形で進めました。」
オーエムネットワーク株式会社 開発担当者(出典:プレスリリース 2026年9月10日)
成果(数字)
・作業時間:手作業比で30〜40%削減
・改修規模:帳票発行系プログラム20本程度を完遂(2026年7月〜8月)
・副次効果:ベテランのノウハウを可視化することで若手エンジニアがコードの全体像を自力理解できるようになり、技術継承の課題にも同時に対応
AS/400に限らず、RPGやCOBOLで構築された基幹系システムを持つ製造・流通・運送業でも、同様のアプローチが応用できる。「触れる人がいない」レガシーコードの第一歩として参考にしてほしい。
出典: オーエムネットワーク株式会社「【AS/400×生成AI 第2弾】若手エンジニアが『Claude Code』を活用、2026年7月から8月にかけて20本程度の帳票発行系プログラム改修を完遂し、作業時間を30〜40%削減」(2026年9月10日)
