お問い合わせ
企業事例

平山建設がAI活用でこう変わった — 社員8割超がAIを日常利用、残業月15時間以下に

この記事の監修者 株式会社デジタルゴリラ

1901年創業の地方建設会社がAIで変わった

平山建設株式会社は千葉県成田市に本社を置く従業員85名の建設会社だ。1901年の創業、住宅建築を中心に地域に根ざした事業を展開している。4代目代表取締役の平山秀樹氏が、全社的なAI活用を推進した。

導入の背景と課題

建設業界では人手不足と長時間労働が慢性的な課題となっている。平山建設でも、見積り作成や提案資料の準備に多くの時間を要していた。平山氏は社長就任後にシステム導入が定着せず苦労した時期を経て、まずGoogle Workspaceの全社定着から着手。その後、生成AIの業務活用へと段階的に取り組みを広げた。

導入したAI・プロセス

同社はGoogle Workspaceを基盤とし、生成AIを業務全般に展開した。特筆すべきは、Claude・MCP・Blenderを組み合わせた建築コストの概算見積りシステムと高速提案システムを社内で内製した点だ。外部ベンダーに頼らず、自社の業務に合わせたAIツールを構築することで、現場への定着を実現している。

「地方の建設会社の4代目として、自らの失敗も開示しながら中小企業でも実現できるDXの『型』を発信し、業務の大幅な効率化につなげた」

── 一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会(出典:「日本DX大賞2026 個人表彰式」プレスリリース 2026年7月27日)

成果(数字)

  • AI活用率:社員の8割以上が日常的にAIを活用
  • 見積り精度:生成AIによる建築コストの概算見積り誤差7%以内
  • 労働時間:全社平均の月間残業時間は15時間以下まで改善

自社に置き換えるなら

平山建設の取り組みで注目すべきは「いきなり生成AIではなく、まずGoogle Workspaceの定着から着手した」という順序だ。IT導入が定着しない時期を経て、基盤ツールを社内に根付かせてから次のステップへ進んでいる。

建設・製造・サービス業を問わず、AI活用が進まない中小企業の多くは「そもそも社内でITツールが使われていない」という土台の問題を抱えている。高度なAI導入の前に、社員全員が使う共通基盤を整えることが先決だということを、この事例は示している。

また見積りシステムや提案システムを「外部ベンダーに頼らず内製した」点も重要だ。自社の業務フローに合わせた小さなAIツールを作ることで、現場への定着率が上がる。まず身近な業務の1つに絞って試作するアプローチは、規模を問わず応用できる。


出典: 一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会「『組織』でなく『人』を称える新設の表彰 日本DX大賞2026『個人表彰式』を開催、DXリーダー賞など4賞6名を表彰」(2026年7月27日)

株式会社デジタルゴリラ