企業事例
蘇生会総合病院がリハビリ文書の作成を生成AIでこう変えた — 作成時間を約57%削減
この記事の監修者
株式会社デジタルゴリラ
導入企業概要
医療法人社団蘇生会が運営する蘇生会総合病院は、京都府京都市伏見区にある290床の病院です。急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟、医療療養型病棟、透析室までを備えたケアミックス型で、従業員数は873名。地域の急性期医療とリハビリテーションを一手に担っています。
導入の背景と課題
リハビリテーション部門では、患者が次の段階へ移る際などに作成する「リハビリテーションサマリー」が年間約300件発生します。1件ごとに内容を整理して文章化する作業は時間を要し、記載内容にばらつきが出やすいという課題がありました。さらに、急な作成依頼が入ると担当する療法士の心理的な負担も大きくなります。定型的でありながら手を抜けない文書作成を、どう効率化するかが現場のテーマでした。
導入したAI / プロセス
蘇生会総合病院は2025年、「ユビー生成AI」を活用したリハビリテーションサマリー作成ワークフローを導入しました。AIが下書きを生成し、担当の療法士が内容を確認・修正して仕上げる流れです。同院はこの取り組みを研究としても検証し、その成果が国際医学誌Cureusに掲載されました。論文では作成効率やユーザビリティに加え、生成AIで懸念されるハルシネーション(事実と異なる出力)も評価対象として掲げられています。
「AIが作成した内容をそのまま使用するのではなく、最終的に必ず作成担当の療法士が内容を確認し、必要に応じて修正したうえで完成させる運用としています」
(出典:医療法人社団蘇生会 プレスリリース 2026年6月3日)
成果(数字)
- リハビリサマリー作成時間の中央値:23分 → 10分(約57%削減)
- 年間換算:年間約3,900分・約65時間の業務時間削減(年間約300件で換算)
- 研究成果が国際医学誌Cureusに掲載(査読付き論文として公開)
出典: 医療法人社団蘇生会「生成AI導入でリハビリサマリー作成時間を約57%削減。蘇生会総合病院の医療DX研究が国際医学誌Cureusに掲載」(2026年6月3日)
