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不動産業の集客にインスタを活用するには?成功事例や注意点も解説
sns
2024年09月13日
近年、不動産業界でも集客にインスタグラムを活用する企業が増えています。
「最近、集客が上手くいっていない……」「集客にインスタグラムを活用するメリットは何だろう?」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
WEB集客にSNSを取り入れる企業が増加する中、インスタグラムは不動産業界で特に人気のあるSNSとなっています。
この記事では、不動産会社がインスタグラムを活用する方法について詳しく説明します。
インスタグラム活用のメリットや注意すべき点、成功事例なども紹介しているので、自社の集客戦略にインスタグラムの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
不動産業界でSNS集客が人気となった背景
近年、不動産業界でSNSを活用した集客が注目を集めています。
その背景には、新型コロナウイルス感染症の影響による生活様式の変化と、業界内の競争激化があると考えられます。
コロナ禍においては、狭い場所での複数名のコミュニケーションを避ける傾向が強まり、従来の対面営業や内見などが難しくなりました。
そこで、非対面でありながら高い集客力を持つSNSの人気が急上昇したのです。
さらに、空き家の増加に代表されるように、住宅供給が需要を上回る状況が続いています。
不動産業界内の競争はますます激しさを増し、より集客力が求められるようになったことも、SNS集客が人気になった一つの理由と言えるでしょう。
不動産業の集客施策にインスタグラムを活用するメリット
視覚的な訴求力が高い
インスタグラムは、写真や動画が中心のSNSであるため、他のSNSと比べて視覚的な訴求力に優れています。
文章だけでは伝えづらい物件の魅力を、写真や動画で効果的に伝えられるのです。
オシャレな内装やデザイナーズ物件を扱う不動産会社にとっては、インスタグラムは最適なSNSだと言えるでしょう。
投稿に統一感を持たせ、視覚的にインパクトを与えるような見せ方を工夫することをおすすめします。
潜在顧客と顕在顧客の両方にアプローチできる
潜在顧客と顕在顧客の両方にアプローチができるのも、インスタグラムを活用するメリットの一つです。
不動産情報サイトでは、積極的に不動産情報を探している顕在顧客にしかアプローチできません。
一方、インスタグラムは不動産の情報を必要としていないユーザーも利用するので、「今すぐは物件を探していないが、興味はある」という潜在顧客にもリーチできるのです。
将来の見込み顧客を増やせるのが、大きなポイントと言えるでしょう。
ユーザーとのコミュニケーションがとりやすい
インスタグラムは、ユーザーとの双方向のコミュニケーションがとりやすいツールです。
投稿へのコメントに返信したり、DMで物件の質問に答えたり、ライブ機能で質問を募集して回答したりと、様々なコミュニケーションの手段があります。
個人のアカウントを持っていれば、別途ログイン等をする必要もないため、ユーザー側も気軽にアクションを取れることも特徴です。
従来の不動産情報サイトは一方通行の情報発信で、企業のお問い合わせフォームなどは利用するハードルが高く、ユーザーとのコミュニケーションが取りづらいという課題がありました。
インスタグラムを活用し、丁寧にコミュニケーションをとることで、顧客からの親近感や信頼感アップも期待できるでしょう。
インスタグラム活用の際の注意点
他のSNSよりも拡散力が低め
インスタグラムは、他のSNSと比べると拡散力は低めです。
基本的に投稿が表示されるのはフォロワーだけで、X(旧Twitter)のようなリポスト機能はありません。
情報を広く周知したい、という場合は別のツールの方が向いています。
インスタグラムユーザーは、自分の興味関心の高いアカウントをフォローして情報収集を楽しんでいます。
つまり、興味のあるユーザーにとって有益な情報を発信できれば、顕在顧客の満足度を高められるのです。
「不動産に興味を持つユーザーにとって役立つ情報発信」を心がけ、ファンを獲得して継続的な関係構築を行うことが大切ですね。
文章での情報発信には不向き
インスタグラムは写真や動画での訴求が中心となるSNSであり、文章がメインの発信には向いていません。
写真・動画に文章を添えることはできますが、文字数制限があることに加え、URLリンクも貼れません。
文章を中心に発信したい場合は、短文ならX、長文なら自社WEBサイトの活用がおすすめです。
成果を出すには時間と労力が必要
インスタグラムに限った話ではありませんが、SNS運用で成果を出すには継続が何よりも大切です。
知名度の高い企業であれば、ネームバリューによって短期間で成果が出る場合もあるでしょう。
しかし、ゼロからのスタートでは、すぐに成果を出すのは容易ではありません。週に2〜3回など、定期的に投稿を続けていくことが必要です。
ある程度の成果を出すためには、それ相応の時間と労力が必要不可欠なのです。
SNS運用に割けるリソースや運用ノウハウが社内で不足している場合は、SNS運用会社への外注を検討するのもひとつの手でしょう。
不動産広告の法律に注意
不動産広告には「不当景品類及び不当表示防止法」と「宅地建物取引業法」の2つの法律による規制があり、SNS広告も例外ではありません。
規制の対象となる代表的な内容は、以下の通りです。
- 物件情報などの基本情報の表示ミスや間違い
- 消費者の判断を惑わす二重価格表示
- 誇大広告
- 「完璧」「絶対」などの特定用語の使用
- 取引態様の非表示
上記のような表示は、違反に該当する可能性があります。
不動産会社がSNS運用を検討する際は、不動産広告に関する法律について十分に理解しておきましょう。
インスタグラム活用の具体的なアイデア
次に、不動産会社がインスタグラムを活用する際の具体的なアイデアを6つご紹介します。
1. 物件の内装・外観写真を投稿する
先述の通り、インスタグラムは視覚訴求に優れたSNSです。
物件の内装・外観写真を投稿することで、ユーザーに「ここに住みたい」と思ってもらえる効果が期待できるでしょう。
キッチンやリビングなどの内装はもちろん、庭や外装といったビジュアルインパクトのある写真が人気を集めているようです。
周辺環境や近隣施設(スーパー、学校など)の情報も合わせて投稿すれば、その物件に入居して暮らすイメージもしやすくなりますね。
説明文には「〇〇駅から徒歩〇分」「家賃〇〇円」などのアピールポイントを、写真の邪魔にならない程度に簡潔に記載すると、ユーザーが一目で重要な情報を確認できますよ。
2. ルームツアー動画を投稿する
インスタグラムでは写真だけでなく、動画の投稿も可能です。
ルームツアー動画は、実際に足を運ばなくても、いつでもどこでも疑似的に物件内見ができます。
ルームツアー動画の撮影では、玄関からスタートし各部屋を紹介するなど、実際の内覧でお部屋を回るときのように撮影すると、間取りがイメージしやすくなります。
こだわりの設備やデザインなどを合わせて紹介すると、より興味を引き付けられますね。
動画だけでは説明が難しい箇所はテロップやナレーションを付けるなど、ユーザーにとってわかりやすい工夫を凝らしましょう!
3. ハッシュタグを活用する
インスタグラムのハッシュタグ(#)は、ユーザーが知りたい情報を検索する際に使われる記号です。
具体的には「#〇〇エリア物件」「#一人暮らし」「#デザイナーズ物件」など、ユーザーは知りたい情報に合わせてハッシュタグ検索を行います。
インスタグラムのハッシュタグを活用すれば、狙ったターゲットに合わせた集客が可能となり、より多くのユーザーにアプローチできます。
例えば「#〇〇区」など特定のエリア名をハッシュタグ付けすれば、カフェや居酒屋など不動産情報以外のエリア情報を求める潜在ユーザーにもアプローチできるでしょう。
「#低予算でもマイホーム」「#ペットと暮らせる家」「#初めての一人暮らしならココ」など、自社独自のハッシュタグを作ってブランディングする方法もあります。
ユーザーにも企業にも便利なハッシュタグ機能を活用し、効率的な集客活動を展開しましょう。
4. 広告を配信する
インスタグラムでは広告配信も可能です。
インスタグラム広告の特徴は、高度なターゲティング機能にあります。
ピンポイントで狙ったユーザーにアプローチでき、コンバージョンアップも狙えるため、集客の即効性が期待できるでしょう。
広告のタイプは、写真・動画広告、カルーセル広告(動画+写真)、ストーリーズ広告、コレクション広告など多岐に渡ります。
課金システムもCPM(1,000回表示ごと)・CPC(クリックごと)・CPV(動画視聴ごと)など種類が豊富です。
目的や予算に合わせて最適な広告配信手段を選択しましょう。
5. ライブ配信を行う
インスタグラムにはライブ配信機能もあります。
遠方で内見が難しいユーザー向けにライブ配信で物件ルームツアーをしたり、リアルタイムで質問を募集してユーザーの悩みに答えたりと、活用法は様々です。
ライブ視聴者とリアルタイムでコミュニケーションをとりながら配信できるので、顧客接点の創出やファンづくりにも一役買う機能といえますね。
ライブ配信はアーカイブとして残せるので、リアルタイムに視聴できなかったユーザーも後から見返せます。
6. インフルエンサーとコラボする
インフルエンサーとは、SNS上で多くのフォロワーを抱え、発信内容に影響力を持つ人のことをいいます。
このインフルエンサーとコラボして集客する方法もあります。インフルエンサーはすでに高い集客力を持っているため、即効性のある集客効果が期待できます。
インフルエンサーにはそれぞれ得意分野やメインで発信する内容は異なります。
不動産であれば、インテリアや住宅系の情報発信を得意とする人とコラボするのが良いでしょう。
タイアップ投稿で物件紹介をしてもらったり、ストーリーズでモデルハウス見学会の告知をしてもらったりと、投稿内容は様々。
自社の商材と相性の良い活用方法を検討してみましょう。
インスタグラム活用の成功事例
ここでは、不動産会社が運営するInstagramの、成功事例を4つご紹介します。
集客に活用する際の参考にしてみてくださいね。
[住宅]ヘーベルハウス(旭化成ホームズ株式会社)
アカウント:ヘーベルハウス(旭化成ホームズ株式会社)(@hebelhaus_official)
フォロワー数:約8.3万人(2024年6月時点)
最初にご紹介するのは、旭化成ホームズが手がける住宅ブランド「ヘーベルハウス」の公式インスタグラムアカウント(@hebelhaus_official)です。
同社のアカウントで注目したいのは、オリジナルハッシュタグを積極的に活用している点です。プロフィールには以下のように記載され、ユーザーにハッシュタグを使った投稿を促しています。
「#へーベリアンライフ #ヘーベルハウス の投稿は
シェアさせていただく場合がございます!」
実際にオリジナルハッシュタグ「#ヘーベリアンライフ」では、同社で住宅を建てた先輩ユーザーから新規購入検討者へ情報が共有される、ブランド独自のコミュニティが形成されているのです。
具体的には、ヘーベルハウスでの暮らしぶりやインテリア、こだわりポイントなどが発信されており、1件の住宅購入から複数のコンテンツが生み出される好循環が生まれています。
また、顧客のアカウントをシェアする自宅紹介投稿も発信され、顧客の満足度や発信意欲を高める効果も期待できます。
このように、自社ブランドに関連するUGCを増やすオリジナルハッシュタグの工夫は、SNS上の情報量を増やし新規顧客獲得につながります。
ぜひ参考にしたい運用事例ですね。
[売買、リノベーション]リノベ不動産
アカウント:リノベ不動産|リノベーション情報毎日発信(@renovefudosan)
フォロワー数:約3.1万人(2024年6月時点)
次にご紹介するのは、リノベーション物件の販売や中古住宅のリノベーションを手がける「リノベ不動産(@renovefudosan)」の運用事例です。
同社のアカウントは、ユーザー心理をくすぐる運用を得意としています。
「新築でがっかりしたあなたへ」という文字が入ったサムネイルは、新築で家を建てて暮らし始めたユーザーをターゲットとしており、「住んでみてわかった不便さ」を感じているユーザー心理に刺さる構成と言えるでしょう。
また、プロフィール画面のハイライト部分を「限定カタログ」「個別相談会」「お客様の声」などと活用しています。
ユーザーが知りたい情報が、プロフィール画面を開いてすぐに得られる導線になっていますね。
同社は、ユーザーのニーズを汲み取ってコンテンツに反映させている点も参考になります。
キャプションでも以下のように呼びかけ、ユーザーのニーズを積極的に聞き出しています。
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こんな事例を見たい
こんなこと知りたい!
こんな事例が好き!!
などなど ありましたら気軽にコメントください
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ユーザーとコミュニケーションを取りながらコンテンツ作成・発信していく姿勢は、ぜひ参考にしたいポイントですね。
[賃貸]グッドルーム
アカウント:グッドルーム【公式】|インテリア・不動産・ライフスタイル(@goodroom__official)
フォロワー数:約11.2万人(2024年6月時点)
次に紹介するのは、グッドルーム(@goodroom__official)の活用事例です。
同社の運用で注目したい点は、ユーザーにとって有益な情報を、視覚的にも楽しく発信することで支持を集めていることでしょう。
プロフィール文に「暮らしがもっとgoodになるような情報をお届けします」とコンセプトを明示し、暮らしを豊かにするアイテムの紹介や、実際の住まいの様子が写真・動画で投稿されています。
ユーザーに「こんな生活をしてみたい」と思わせるコンテンツ制作を得意としていますね。
それぞれの投稿に一人暮らし・同棲・ペットと一緒に暮らすなどのコンセプトがあり、部屋の広さも記載されています。
加えて、プロフィールには関連サービスやコラムへのURLが記載され、集客の導線設計に工夫が凝らされている点も参考にしたいポイントです。
[賃貸]Woman.CHINTAI
アカウント:Woman.CHINTAI(@woman.chintai)
フォロワー数:約5.4万人(2024年6月時点)
最後にご紹介するのは、女性に人気なマンション・アパートの賃貸サービスを手掛けるWoman.CHINTAI(@woman.chintai)のインスタグラム活用事例です。
女性の暮らしに特化したアカウントで、物件の写真は使用せず、イラストと手書き風の文章が特徴的です。
〇〇町などそれぞれのエリアごとに「街女子プロフ」と題して、イメージ、映画館・スタバの有無、オススメのカフェベスト3など、昔ながらのプロフィール形式で物件を紹介しています。
「この街に住んだら楽しそう」という感情を誘引し、物件情報へのアクセスを促しています。
また、ストーリーズではアンケートやプレゼント企画を実施しており、集客施策にも工夫が見られます。
女性をメインユーザーとする不動産会社にはとても参考になる運用方法と言えるでしょう。
集客施策にインスタグラムを効果的に活用しよう
本記事では、不動産会社のインスタグラム活用について詳しく解説してきました。
インスタグラムを見ていたユーザーが、その不動産会社なら「おしゃれな物件を扱っていそう!」「自分の趣味に合う部屋がありそう!」「安心安全な物件がありそう!」「楽しそう!面白そう!」など関心を持ち、信頼関係や安心感などの関係性を築くことがSNS集客の醍醐味であり目的です。
関心を抱いたユーザーの大半は、プロフィールなどから貴社のホームページに訪れるでしょう。
このようなアプローチは、スタート時点で貴社への安心感や共感が生まれているため、営業が成立しやすいと言われています。
最終的に興味を持って自社WEBサイトに訪れたユーザーを、さらに魅了する物件情報やコンテンツを充実させるなど、WEBサイト対策も併せて行っていきましょう。
今回ご紹介したインスタグラム活用のアイデアや成功事例を参考に、効果的な集客施策に取り組んでみてくださいね。