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不動産会社がインスタグラムのリールを活用して集客力を上げるコツ
sns
2024年09月17日
インスタグラムで物件探しをするユーザーが増えている昨今、不動産業界でもインスタグラムのアカウントを運用する企業がどんどん増えていますよね。
ですが、ただ競合他社の真似をして投稿するだけでは成功しづらいのも事実。
この記事では、インスタグラムのリール機能を活用して、集客力を上げるコツをお伝えします。
リールの機能、特徴を説明した上で、動画制作について具体的な運用方法を解説いたします。ぜひご一読ください!
目次
インスタグラムのリール機能とは?
インスタグラムのリール機能とは、どのようなものなのでしょうか?
リールの活用方法をご紹介する前に、特徴や集客に有効な理由などを詳しく掘り下げてみましょう。
リール機能の特徴
インスタグラムのリール機能には、以下のような特徴があります。
- 最大90秒までのショート動画を投稿できる
- 音楽や様々なエフェクト、AR機能を使って、クリエイティブな動画編集が可能
- スマホ画面全体に動画が表示されるため、商品の魅力を伝えやすい
- いいね数と再生回数の相関関係は薄く、どちらか一方が伸びても必ずしももう片方は伸びない
このように、インスタのリールは手軽に魅力的な動画コンテンツを作成し、幅広いユーザーにリーチできる強力な機能となっています。
なぜリール機能が集客につながるのか?
リール機能は適切に活用すれば、不動産会社にとって強力な集客ツールとなり得ると言えます。
なぜなら、リールはフォロワー以外のユーザーにも簡単にリーチできる特性を持っているからです。
リールのアルゴリズムがフォロワー以外のユーザーにも動画を表示するように設計されているのです。
さらに、ハッシュタグやトレンドの音楽を活用することで、リーチの範囲を広げることができます。
これにより、フォロワー以外のユーザーにも自社の動画を見てもらえる可能性が高まり、新規顧客の獲得に繋がります。
また、リールは最大90秒までのダイナミックな動画で物件の魅力を存分にアピールできます。
写真だけでは伝わりにくい物件の雰囲気や周辺環境なども、臨場感を持って訴求可能です。商品訴求に適したフォーマットと言えますね。
加えて、クイズやお役立ち情報などの仕掛けを入れることで視聴者の興味を引き付け、視聴維持率を高められます。
最後まで動画を見てもらえれば、物件に興味を持ってもらえる確率が上がります。
このように、リールの特性を活かすことで、自社物件を広く訴求し、新規顧客を呼び込むことが可能となるのです。
インスタグラムのフィード・ストーリーズ機能との違い
では次に、インスタグラムの別の機能であるフィード・ストーリーズとの違いについて見ていきましょう。
比較項目 | リール | フィード | ストーリーズ |
---|---|---|---|
投稿形式 | 最大90秒の縦長動画 | 静止画、1分以内の動画 | 静止画、動画(24時間で消える) |
編集機能 | 音楽、エフェクト、AR機能などを使った動画編集が可能 | 基本的な編集のみ可能 | アプリ内で文字入れ、フィルター加工などが可能 |
リーチ | フォロワー以外のユーザーにもリーチしやすい | 基本的にはフォロワーのみ | フォロワー+ストーリーズを許可した相手 |
投稿の保存 | 削除しない限り公開され続ける | 削除しない限り公開され続ける | 24時間で自動的に消える |
リール、フィード投稿、ストーリーズにはそれぞれ異なる特性があるため、目的に合わせて使い分けることが重要です。
リールを投稿するその前に。貴社のアカウントは、発信するターゲットが明確ですか?
ではいよいよ、不動産会社がインスタグラムのリールを集客に繋げるポイントをご紹介!
といきたいところですが、その前に……
貴社がインスタグラムで集客したい、情報を届けたいターゲットはどのような方々でしょう?
企業がインスタグラムアカウントを開設してやってしまいがちなことに「自社が発信したいことだけを投稿する」というものが挙げられます。
しかし、インスタグラムをはじめとするSNSにおいては、「ターゲットが何を求めているのかを徹底的に考える」戦略が必要不可欠です。
ターゲット目線を持てていない投稿は、リーチ数を伸ばすこともフォロワー数の増加も、最終的な目標である集客にも繋げることができません。
お客様目線での情報発信という点は、SNSでも実際の接客でも共通しているのですね。
特にリール投稿に関しては、前述の通りダイナミックな縦型動画が特徴です。
ターゲット層が欲しい情報を発信できれば、人気のルームツアー動画も「その部屋に自分が住んでいる」ような体験をユーザーに提供することができるでしょう。
逆にターゲット層の心に響かない発信は、効果が薄れてしまうのです。
貴社が取り扱う物件やメイン顧客層を踏まえ、そのお客様にピンポイントに届けるイメージで、アカウントのコンセプトを練っていくことが重要と言えます。
もし、ターゲット層をぼんやりさせたまま投稿してしまっていたという場合は、一度アカウントのコンセプトを見直し再構築してみると、新たな発見があるかもしれませんね。
不動産会社がインスタグラムのリールで集客をするためのポイント
1.冒頭~3秒でユーザーを惹きつける
冒頭から3秒で視聴者の興味を引き付けることが肝要です。
リールは自動再生されるため、「テンポよくサクサクと情報収集したい」というユーザー心理が働きます。
ユーザーが冒頭で心を掴まれなければ、リールは見過ごされてしまいます。
- 物件の魅力的な外観や内装
- 周辺環境の映像
- 動画のテーマや対象者、魅力的なフレーズ
などを冒頭に持ってくるのが効果的でしょう。
2.気軽に内見をしているようなルームツアー動画を作成
人気のルームツアー動画は是非とも取り入れていきたいコンテンツです。
リールの縦長フォーマットを活かして、あたかも内見をしているかのような臨場感のある部屋紹介動画を作りましょう。
玄関からスタートして各部屋を順番に紹介し、間取りがイメージできるように撮影するのがコツです。
また、ナレーションやテキストを用いてわかりやすく説明することで、ユーザーは擬似的に内見をしている気分を味わえます。
「こんな部屋に住んでみたい」「この部屋に引っ越したら理想の生活ができるかも」などといった、ユーザーの潜在的な願望に働きかけることが大切なのですね。
3.ハッシュタグを活用する
ハッシュタグを活用することで、確度の高いユーザーの注目を集められます。
不動産会社の場合は「#ペット可」「#デザイナーズ物件」など、物件とユーザーの興味関心・生活に紐づいたワードがおすすめです。
ハッシュタグをつける際は、以下のことにも気を配ってみましょう。
- 投稿数10万件未満のキーワードを狙う(投稿数が多いキーワードは、検索結果に表示されづらい)
- 投稿数が少ないキーワードほど検索される機会が少ないが、競合も少ない分、検索結果の上位に表示されやすい
この投稿数は、発見タブの検索窓にキーワードを入力すると表示されます。
自社の商品と近しい分野では、どのようなハッシュタグが人気なのか、リサーチしてみるとイメージが湧きやすいでしょう。
ハッシュタグの活用については、下記の記事で詳しく解説しています。
>>ハッシュタグを活用して、不動産インスタグラムの反響を上げるコツ
4.情報は無駄なく動画全体に配置する
ユーザーに最後まで動画を視聴してもらえる工夫をしましょう。
例えば、賃貸物件を探しているユーザーは、家賃や入居条件といった重要情報を確認して、自身の理想と照らし合わせますよね。
このようなユーザーに確実に訴求したいポイントは動画の後半に差し込むことで、最後まで動画を閲覧してもらいやすくなります。
ここで大切なことは、動画のテンポを落とすことなく、見てほしいポイントまでユーザーを誘導すること。
映像のテンポ感を保つ、無駄な情報は削っていくなどして動画を仕上げていきましょう。
不動産会社がインスタグラムのリールを作成する際の注意点
不動産会社がインスタグラムのリールを作成する際は、以下のような点に注意が必要です。
正確な物件情報を提供する
家賃や間取り、設備など物件の詳細情報に誤りがないよう、入念にチェックしてから投稿しましょう。間違った情報の発信は信頼を損ねる原因となります。
著作権や肖像権に気をつける
BGMや他者の映り込みなど、権利関係で問題が生じないよう注意が必要です。無断使用は控え、許諾を得てから使用するようにしましょう。
過度な演出は控える
物件の魅力を伝えるために多少の演出は必要ですが、現実との乖離が大きすぎると、実際に内見した際のギャップで失望を与えかねません。
定期的に投稿を続ける
リールは一定の頻度で継続的に投稿することが大切です。週に3回、18時に1本投稿するなど、一定の投稿ペースを決めて習慣化しましょう。
フォロワーとのコミュニケーションを大切にする
リールへのコメントには丁寧に返信し、フォロワーとのコミュニケーションを心がけましょう。
物件への質問にも誠実に対応することが信頼構築につながります。
成果を焦らずに長期的に取り組む
これが大切なポイントですが、リールでの集客は一朝一夕では成果が出ません。
地道な活動の積み重ねが大切だと理解して、長期的なスパンで継続的に取り組むことが重要です。
以上のような点に留意しながら、リールを活用した不動産集客に取り組むことが成功への近道と言えるでしょう。
まとめ
この記事では、不動産会社がインスタグラムのリールを活用して集客力を上げる方法について、段階的にお伝えしてきました。
最後にポイントをまとめます。
- リールは最大90秒のショート動画が投稿できる機能。フォロワー以外のユーザーにもリーチしやすく、新規顧客獲得に有効。
- リールを投稿する際は、発信するターゲットを明確にする。ターゲットが求める情報を発信することが重要。
- 集客を高めるには、初めの3秒でユーザーを惹きつけたりハッシュタグを活用してリーチを拡大したりと、ポイントを押さえた運用が必要。
- リール作成時は、正確な物件情報を提供し、著作権や肖像権に注意する。定期的な投稿を継続することも重要。
自社のインスタグラムアカウントでリールを活用したい、リール投稿がなかなか伸びず悩んでいるという方は、ぜひ試してみてくださいね。