不動産ホームページで集客力アップ!参考事例、制作費用の相場も紹介
不動産業を営むなら、自社の取り扱い物件をホームページで魅力的に紹介したいですよね。
ホームページは会社の顔と言えます。
チラシやポスティング、SNSなどといった広告を活用した場合も、興味を持ったユーザーはホームページで詳しい情報を確認するのです。
そうはいっても、「どんなホームページが良いのかわからない」「自社のホームページが古くなってきたが、どのような内容にリニューアルすればいいのかわからない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事では、不動産業界のデザインが魅力的なホームページの事例紹介から、掲載すべきコンテンツ、制作費用の相場まで、網羅的に解説いたします。
ぜひ参考にしてみてください。
デザインが魅力的な不動産業界のホームページ
情報にアクセスしやすく、見やすい不動産業界のホームページ
不動産会社のホームページを制作する際は、ユーザーが目的の情報にスムーズにたどり着けるよう、サイト構成や導線設計を工夫することが重要です。
例えば賃貸物件を探しているユーザーは、「立地や間取り、築年数など様々な観点から条件を絞り込んで候補となる物件を探す」というような行動をとる場合が多いでしょう。
条件の絞り込みがスムーズにいかない、物件ページで確認したい情報がなかなか見つからない、となると「このホームページでは自分の欲しい情報が得られない」とページを離脱してしまうことが懸念されます。
ユーザーの行動を意識した導線設計や、ペルソナに合わせたデザイン・構成が、情報を探しやすい不動産ホームページ制作のポイントだと言えます。
情報を探しやすく、見やすい不動産会社のホームページの事例を4つご紹介します。
株式会社タカギプランニングオフィス
- ヘッダーに「借りる」「買う」など、ユーザー目線の行動を意識したテキストリンクが配置されている
- 「借りる」をクリックすると物件検索機能がサイドバーに展開し、すぐに物件探しができる
東急リバブル(不動産売却)
https://www.livable.co.jp/baikyaku/lp_b/af/
- 不動産売買のメインターゲットであるご年配の富裕層をペルソナにし、メインカラーに落ち着きのある濃いグレー、差し色に高級感のある金色を使用し、シンプルかつ高級感のあるデザインに仕上がっている
- 文字サイズが大きく、「どこに何があるか」が一目でわかる明快な設計。パソコンリテラシーが低いご年配のユーザーも、直感的にサイトを閲覧できる
- 無料査定フォームの項目を必要最低限に留め、ユーザーの離脱も最小限に抑える工夫がされている
ピタットハウス宮崎店
- ピタットハウスのコンセプトカラーをメインに、明るい色合いと手書き風イラストが親しみやすい印象。ユーザーの不動産に対する敷居を下げる効果の狙えるデザイン
- TOPページから「当社イチオシ物件」や「値下げ物件」などユーザーのニーズに合わせた物件紹介を実施。ユーザーの興味を掻き立てる構成で、物件探しへスムーズに誘導している
おうちbank
- 物件情報を「駅で探す」と「エリアで探す」の2つのページに分け、こだわり条件も設定できるので顧客が求める物件を直ぐに表示できる
- シンプルで洗練されたデザインで、使いやすさとスタイリッシュさを両立
おしゃれでスタイリッシュな不動産業界のホームページ
次に、デザインでユーザーの興味をグッと惹きつける、おしゃれでスタイリッシュな不動産業界のホームページをご紹介します。
ポイントは、シンプルな配色や洗練されたレイアウト、インパクトのある動画、写真の使用、こだわりのある演出など。
ターゲットとなるユーザーのセンスに合わせたデザインは、集客に一役買うでしょう。ぜひ楽しみながらご覧ください。
株式会社リビタ
- ファーストビューに画面いっぱいに広がる動画のスライドショーを配置。さまざまな人々の映像とキャッチコピー「次の不動産の常識を作る」が印象的なデザイン
- 白を背景色にしたシンプルなサイトコンテンツで、動画の印象が強くおしゃれに見える
株式会社ゆいホーム
https://www.yuihome-kyoto.com/
- ファーストビューに大きな写真を配置し、特徴やスローガン、お客様の声などを自動で切り替えて表示。顧客に安心感を与える情報を冒頭に提示している
- 写真の使い方に工夫が見られるホームページ。物件写真だけでなくスタッフの等身大写真なども掲載し、親しみやすさからクリックを促す工夫がされている
株式会社TOMOS
https://lp.tomos.goodrooms.jp/#firstview
- 家具などのインテリア性の高い写真を多用し、おしゃれな部屋のイメージと、同社のコンセプトを効果的に訴求
- ページ全体を通して写真を大きく使用し、スタイリッシュな印象を与える
面白い不動産業界のホームページ
「え?」という驚きを与えるデザインで、ユーザーの興味を引くホームページを制作している事例をご紹介します。
ユーモアのあるイラストやストーリー性のある演出、ユニークなレイアウトなどを取り入れることで、個性あふれる不動産ホームページを制作できることがわかります。
ゆる~い不動産
https://www.bruno.jp/haco_marche/
- 「面白い」「変わっている」「おしゃれな」物件をゆるく紹介するコンセプトの不動産ホームページ
- メインビジュアルにゆるいイラストを使用し、親しみやすい雰囲気を演出
- 物件名に「4分後に渚で会おう」「いつもの風景、小さな幸せ」などストーリー性のあるタイトルを付けている
株式会社プロバンクホーム
- 手書き風のおしゃれなイラストがインパクト大のホームページデザイン
- メインビジュアルに横スロールを取り入れ、イラストの一家が家を購入し感動体験を得るまでのストーリーを描いている
- 丸い輪がくるくると回るモーションが、全ての人に夢と感動の「輪」を届けたいという企業コンセプトを表現
イメージに近いホームページを探せる!一覧サイトのご紹介
他社のホームページを参考にしたい場合は、ギャラリーサイトを活用すると効率的です。
ギャラリーサイトでは、さまざまな企業のホームページデザインを一覧で見ることができ、自社のイメージに近いホームページを探しやすくなります。
特に不動産業界のホームページを探すなら、業界に特化したギャラリーサイトがおすすめです。業種が近いほど、参考にしやすいアイデアが見つかるでしょう。
不動産DESIGNGALLERY
不動産DESIGNGALLERY は、国内の不動産業界に特化したサイトデザインを掲載するギャラリーサイトです。
「テイスト」「カラー」「技術」「コンテンツ」の4つのカテゴリーから、細かい条件を設定してソートすることができます。
81-web.com
81-web.comは、日本国内のWebサイトを集めたギャラリーサイトです。
気になるサイトにカーソルを合わせると、「カテゴリー」「カラー」「フォント」などの項目が表示されます。
目的のデザイン要素を選択すれば、該当サイトを一括で確認できる便利な仕組みとなっています。自身の好みに近いデザインを発見しやすいでしょう。
不動産関連では2024年6月時点で291サイトが収録されています。
MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORGは、全世界からWebサイトを集めたギャラリーサイトで、2024年6月時点で総数5,270サイトを掲載しています。
そのうち不動産関連は300サイトが収録されております。
国内のサイトだけでなく、グローバルなデザインを参考にできるのが特徴です。
業種やデザイン、カラーなどでカテゴリ分けされているため、探しやすい設計となっています。
ユーザーにとって快適なホームページを!不動産ホームページに掲載すべきコンテンツ
魅力的なデザインの不動産業界のホームページを事例として紹介してまいりました。
改めてとなりますが、不動産ホームページを制作する際は、ユーザーが求める情報を分かりやすく提供することが重要です。
これらを踏まえ、不動産ホームページに掲載すべき主要なコンテンツをポイントとしてまとめました。
自社のホームページと照らし合わせて確認してみてください。
■物件検索機能
沿線、駅、エリア、地図、間取り、面積、築年数、価格など、ユーザーが希望の物件を探しやすい検索項目を設置しましょう。
事例として掲載したホームページでも、ユーザーが検索しやすい工夫がなされているものが目立ちました。
「〇〇駅から電車で20分以内のお部屋」など、ユーザーの興味を引く特集ページを用意するのも効果的ですね。
■物件詳細情報
価格、間取り図、写真、所在地、最寄駅からの所要時間、設備、周辺環境など、物件の詳細情報を網羅的に掲載しましょう。
一覧として並べる以外にも、物件情報を取材記事形式で紹介するというコンテンツも差別化につながります。試してみてくださいね。
■会社情報・スタッフ紹介
会社の理念や特徴、提供サービスを明確に説明しましょう。
不動産は大きな買い物であり、購入に至るまで不安を抱えるユーザーも少なくありません。「どのような会社なのか?」という情報をホームページ上で探す、というユーザー心理が推測できます。
貴社の理念や想いをユーザーに届け、安心感を与えましょう。
また、スタッフの顔写真と経歴を掲載することも、信頼関係の構築を図るのに効果的です。
■お客様の声・成約事例
実際のお客様の声や成約物件を紹介することで、サービスの質の高さをアピールできるでしょう。
■お役立ち情報・コラム
不動産に関する基礎知識や、住まい選びのコツなどを解説するコンテンツも効果的です。
ユーザーの不安を払拭し関心を引き付け、心理的距離を縮めることが、集客へと繋がります。
■問い合わせフォーム
問い合わせフォームは、実際に入力するユーザーの気持ちになって設計することが重要です。
「入力箇所が分かりにくい」「入力する項目が多くて疲れる」ようなお問い合わせフォームは、ユーザーにストレスを与え、離脱要因になってしまいます。
目立つ位置に設置し、最低限の入力事項をわかりやすく記載することがポイントです。
不動産ホームページのデザインに関する3つの重要事項
ホームページを制作する上でのイメージが少しずつ湧いてきたのではないでしょうか。
実際に制作を進めるにあたり、デザイン面で意識すべきことを3つご紹介します。
1.対象顧客層に合わせたデザイン
ターゲットユーザーに応じて訴求すべきポイントが異なります。
まず最初に自社のメイン顧客層、これから注力したい顧客層を特定しましょう。
例えば、学生向けの賃貸物件を多く取り扱う店舗のホームページが、高級感・重厚感あふれるデザインだとしたら、メイン顧客となる一人暮らしを始める学生やその保護者はどう感じるでしょうか。
「なんだかこの不動産ホームページに載っている物件は、家賃が高そう」などという印象を与え、深く読み込む前に離脱してしまうかもしれません。
ターゲットを明確にせずに制作を進めると、情報量の過不足やデザインの統一性を欠き、ユーザビリティの低下を招きかねません。
制作を始める前に、メイン顧客層のペルソナを明確にしてみましょう。
2.法令を遵守する
不動産ホームページには宅建業法や景品表示法など、遵守すべき法令があります。
これらを無視して制作を行えば、罰則や法的措置を受ける可能性もあるのです。
トラブル回避のため、不動産ホームページの実績が豊富な専門企業に制作を依頼するのが賢明と言えるでしょう。
3.ユーザー目線のサポート機能を備える
ユーザーが物件探しを円滑に進められるよう、工夫を凝らしましょう。
例えば、「お気に入り」や「最近見た物件」機能を設ければ、一度興味を持った物件を後で確認し直すことができますよね。
関心のある物件をたくさん見ていると、どれがどれだったか分からなくなることも。
そうした煩わしさを軽減することで快適な物件探しが叶い、「この会社に頼んでみたい」と申し込みに繋がるでしょう。
自社のサービスに基づき、「自分が顧客として利用するとしたら」という目線でサポート機能を検討していくことが大切です。
不動産ホームページの制作費用
不動産ホームページを新規で制作するにしてもリニューアルするにしても、気になるのが費用面ではないでしょうか。
制作会社に依頼した際の費用感をお伝えします。検討材料としてぜひご活用ください。
不動産ホームページの制作費用は、以下の要因によって大きく変わってきます。
- ホームページの規模・ページ数
- 必要な機能の数と複雑さ (物件検索システム、予約・問い合わせフォームなど)
- デザインのこだわり度 (オリジナルデザインを作り込むか、既存テンプレートを使用するか)
- 制作会社の規模と実績
- 制作期間
一般的な目安としては、以下の通りです。
費用 | 内容 |
---|---|
10万円前後 |
・既存テンプレートを使用した簡易的なホームページ |
30万円〜100万円程度 |
・10ページ程度 |
100万円以上 |
・50ページ以上 |
上記に加えて、ホームページ制作後もランニングコストがかかります。
サーバー費用(月額1,000円〜)、メンテナンス費用(年額5万円〜)が別途かかる点も踏まえて検討しましょう。
作りたいサイトの種類や、制作の目的に立ち返り、費用対効果を考えることが重要です。
費用は制作会社の実績や技術力によっても変わるため、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。
ホームページは企業の顔となるため、予算内で最大限の効果が得られるよう、事前に十分な検討が重要ですね。
まとめ
この記事では、不動産会社のホームページ制作について、情報を網羅的にお伝えしてきました。
最後にポイントをまとめます。
- ユーザーが情報に簡単にアクセスできるように、サイト構成や導線設計を工夫することが重要
- 魅力的なデザインによってユーザーの興味を惹きつける
- 自社のメイン顧客層に応じてデザインの方向性を決めていくことが重要
- ユーザーが物件探しを円滑に進められるよう工夫することが大切
- 不動産ホームページの制作費用は規模や機能、デザインのこだわり度によって異なる。費用と効果を見極め、予算内で最大限の効果を得られるように検討すべき
不動産会社のホームページを新たに制作したい、リニューアルしたいと考えている方は、この記事を踏まえてぜひアクションしてみてくださいね。