SHOWA GROUPがAIで商談ノウハウを組織化 — 若手の受注決定率が25.8%から32.5%に向上
導入企業概要
SHOWA GROUP(ショウワグループ)株式会社は、兵庫県加古川市を拠点とする地域密着型の住宅会社だ。1957年創業、グループ合計従業員255名。分譲・注文住宅の企画・施工・販売から不動産仲介・管理・リフォームまで幅広く手がける。
導入の背景と課題
特定のトップセールスに依存した商談ノウハウが長年の課題だった。受注を伸ばすための「勝ちパターン」はベテランの頭の中に属人的に蓄積されており、若手社員がそのノウハウを習得する機会は限られていた。優秀な営業担当が生み出す成果を、組織全体で再現できる資産にする手段が必要だった。
導入したAI / プロセス
約2.5万字のプロンプトと外部連携の仕組みを自社で構築し、トップセールスの商談ノウハウをAIに継承した。商談記録の分析からフィードバックまでのプロセスを自動化することで、若手社員が商談後に具体的な改善点を受け取れる体制を整えた。
2026年7月、リブ・コンサルティング主催「第1回 AI Impact Award」で朝市賞を受賞した。参加企業の投票で最多支持を集めた賞で、SHOWA GROUPの再現性の高さが評価された。
「大手企業が数千万、数億をかけて取り組むようなことを、地域の会社が、現場の社員の手で実現している。これはもう”夢みたいな話”ではなく、現実です。」
── 加藤有(株式会社リブ・コンサルティング 取締役 / 出典:PR TIMES プレスリリース 2026年7月27日)
商談ノウハウをAIに移す前に整理すること
2.5万字のプロンプトという数字が示す通り、ノウハウのAI継承には相応の言語化コストがかかる。この事例から読み取れる設計の考え方は2点ある。
ノウハウを「行動の順序」として記述する
「うまい営業担当は何を話すか」ではなく、「なぜその順序で話すのか」まで構造化する。深さのない言語化はノウハウの表面をなぞるだけに終わる。
データ収集の仕組みを先に設計する
商談記録をAIへの入力として活用する仕組みなしに、フィードバックの自動化は成立しない。「AIに何をさせるか」より「AIに何を食わせるか」が先決だ。
住宅営業に限らず、「ベテランの感覚が売上を左右する対人営業」を持つ業種(保険・不動産仲介・法人営業など)は同じ構造を持つ。
成果(数字)
- 若手社員の受注決定率: 25.8% → 32.5%(+6.7ポイント)
- 属人的な「勝ちパターン」を組織の共有資産として定着
出典: リブ・コンサルティング株式会社「中堅・中小企業のAI活用最前線「第1回 AI Impact Award」を開催」(2026年7月27日)
