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企業事例

GMOインターネットグループが生成AI全社活用で月間43.2万時間削減 — 活用率98.7%・Claudeが利用率トップに

この記事の監修者 株式会社デジタルゴリラ

導入企業概要

GMOインターネットグループ株式会社は、インターネットインフラ・セキュリティ・広告メディア・金融など多事業を展開するグループ企業である。グループ110社以上、パートナー(社員)約8,000名の規模で東証プライムに上場している。

導入の背景と課題

GMOインターネットグループは「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、2024年から四半期ごとに生成AI活用の定点調査を実施している。単なるツール導入にとどまらず、有料AIサービスの利用支援金制度や実務型研修を通じて「全社員が日常業務でAIを使いこなす」状態を組織的に推進してきた。

導入したAI / プロセス

2026年6月の第8回調査(有効回答5,621名)では、Claude(Anthropic)の利用率が73.4%に達し、ChatGPT(72.3%)を抜いて初めてトップとなった。Geminiも64.3%と高水準で続く。有料AIサービスの契約率は89.5%に達しており、個人の自発的な投資が組織全体に広がっている。さらにバイブコーディング(AIへの自然言語指示によるプログラム開発)の経験者は71.8%(試した経験を含む)に上り、業務での実践率は40.8%となっている。

「AIは経営者自らが使いこなしてこそ、組織全体に本物の変革をもたらす」

── 熊谷正寿 グループ代表(出典:GMOインターネットグループ プレスリリース 2026年6月30日)

成果(数字)

  • 生成AI業務活用率:98.7%(2026年4月・第7回調査比+0.9ポイント)
  • ほぼ毎日利用:89.3%(前回比+5.6ポイント)
  • 1人あたり月間削減時間:65.1時間(前回比+11.2時間)
  • グループ全体の月間削減時間:約43.2万時間

中小企業が参考にできるポイント

8,000名規模のグループで98.7%が業務に活用し、1人あたり月65時間超の削減を実現している。この成果を支えているのは、高度な技術ではなく「経営者が率先して使い、仕組みで浸透させる」という設計である。

GMOが実践している施策を中小企業(3〜30名規模)に翻訳すると、以下の3つが取り入れやすい。

  1. 経費精算にAIツール費用を組み込む — GMOの「利用支援金制度」に相当する。月額2,000〜3,000円のAIサービスを会社経費として認めるルールを1つ作るだけで、社員の心理的ハードルが下がる
  2. 月1回の活用ふりかえりを実施する — GMOの「四半期定点調査」を小規模に模倣する。全員参加の15分ミーティングで「今月AIで何を効率化したか」を共有するだけで、使い方が横に広がる
  3. 社長自身が毎日AIを触る姿を見せる — GMOの熊谷代表が「経営者自ら使いこなしてこそ」と述べている通り、トップが使っていない組織でAIは浸透しない。Slackやチャットで「AIにこう聞いたらこう返ってきた」と日常的に共有するのが最も効果が高い

出典: GMOインターネットグループ「ClaudeがChatGPTを抜き利用率トップに バイブコーディングも約7割が実践経験あり」(2026年6月30日)

株式会社デジタルゴリラ