CBヘルスケアが営業DXで変わった — 商談入力時間を3分の1に短縮
導入企業概要
株式会社CBヘルスケア(東京都港区浜松町)は、医療・薬局・介護・障害福祉分野のM&A仲介・承継開業支援・経営支援を専門とする企業です。1999年7月設立、資本金3億1,000万円。代表取締役は鈴木尚之氏。
導入の背景と課題
2026年4月のグループ会社統合を機に、Salesforceを営業の共通プラットフォームとして本格活用することを方針化しました。しかし現場では、商談記録の入力タイミングや情報量にばらつきがあり、担当者の負担が大きくなっていました。医療・介護・福祉という機密性の高い分野では、正確な記録を残すことが事業の根幹に関わります。そこで「無理なく、正確にデータが残る仕組み」の構築が急務となりました。
導入したAI / プロセス
CBヘルスケアが選んだのは、ベルフェイス株式会社のbellSalesAI(ベルセールスエーアイ)です。Salesforceへの入力作業をAIが自動支援するSalesforce入力エージェントで、商談内容を自動で記録・整理し、担当者が一から書き起こす手間を大きく削減します。トライアルを経て2026年7月27日に本格導入を開始。利用率80%・商談稼働率80%・1履歴あたり文字数1,000文字超を設定KPIとして掲げ、段階的DX推進モデルで展開しています。将来的にはAgentforceの活用も検討しています。
「当社が扱うのは、医療・介護・福祉事業者の経営や事業承継という、お客様の人生や地域医療の未来に関わるテーマです。」
── 藤本進氏(営業推進本部本部長 / 株式会社CBヘルスケア)(出典:株式会社CBヘルスケア プレスリリース 2026年9月9日)
成果(数字)
・ 商談入力時間:25.4分 → 8.5分(約3分の1に短縮)
・ 商談履歴文字数:756文字 → 1,588文字(約2倍に増加)
現場からは「会話の内容を一から書き起こす必要がなくなり、業務負担が減った」との声も上がっています。
営業記録のDX、何から始めるか
医療M&Aという特殊な業種に見えるが、「商談後の入力作業が重い」という課題はほぼすべてのB2B営業に共通する。不動産仲介・人材紹介・税理士や弁護士などの士業・法人向けサービス業など、商談を重ねながら記録を管理する業務構造は同じだ。CBヘルスケアが実現した25.4分→8.5分という短縮は、こうした業種でも同様に起こりうる変化として読み替えることができる。
ツールはSalesforceだけが選択肢ではない。kintoneやGoogleスプレッドシートを業務管理に使っている企業でも、商談内容をAIが自動で記録・整理する仕組みは検討可能だ。AI連携できるツールの選択肢は年々広がっており、自社の基盤に合わせたアプローチを取れる環境が整ってきている。
また、この事例で注目すべきはDXの「きっかけ」だ。CBヘルスケアがbellSalesAIを導入したのは、グループ会社の統合という組織的な転換点だった。M&Aや事業承継を経験した企業は、部門や拠点をまたいだ情報共有の仕組みを一から整える必要が生まれる。そのタイミングは、「記録の仕組みを変える」DXの好機でもある。
出典: 株式会社CBヘルスケア「CBヘルスケア、グループ会社統合を機に営業基盤を刷新 bellSalesAIで”無理なく、正確にデータが残る仕組み”づくりを営業部門で始動」(2026年9月9日)
