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企業事例

ARCFEELGROUPが建設業務AIツール8本を半年で内製 — 外注ゼロ・58名が日常利用

この記事の監修者 株式会社デジタルゴリラ

建築・土木・設備を手がける総合建設グループ

ARCFEELGROUP株式会社は、東京都千代田区に本社を置く建設会社だ。建築・土木・設備工事を手がけ、グループ社員数は約110名。傘下には創業1970年のカネケン京葉コミュニティなど複数の事業会社を持つ。2026年からは従業員120名以下の建設会社向けAI導入伴走サービス「ARCFEEL × AI」も提供している。

導入の背景と課題

建設会社の業務フローは、同じ業種であっても会社ごとに異なる。工事番号の振り方、締め日の数え方、経費の分類単位など、既製のシステムを導入すると必ずどこかが合わなくなり、現場で使われなくなる。ARCFEELGROUPも同様の課題を抱えていた。紙の日報を回収し、事務所へ電話で報告するという従来のやり方が続いていた。

導入したAI・内製ツール

同社は2026年1月にAI内製化に着手し、約半年で8本のツールを外注ゼロで開発した。建設日報アプリではLINE打刻で日報を作成し、経費精算AIは領収書をスマホで撮影するだけで読み取りと仕訳を自動化する。キャッシュフローAIが資金繰りを毎朝自動で可視化し、経営ダッシュボードAIがグループ各社の経営指標を一元表示する。さらに工程管理AI、積算AI(図面PDFからの数量拾い出し支援)、社内掲示板、顧問専用アプリも揃え、日報から積算まで業務全体をカバーした。

「『自分たちの動き方に合わせて、自分たちで作る』ことを選びました。」

── ARCFEELGROUP株式会社(出典:PR TIMES プレスリリース 2026年8月10日)

成果(数字)

  • AIツール内製数:8本(2026年1月着手・約半年で実装完了)
  • 建設日報アプリ利用実績:累計5,126件の打刻・日報記録(2026年4月本格運用開始〜8月7日時点)
  • 日常利用者数:58名
  • 紙の日報の回収と事務所への電話連絡が不要に

中小企業が学べるポイント

「既製品が合わないから自社に合わせて内製する」という発想は、建設業だけに通じる話ではない。飲食・小売・士業・医療など、業種特有の業務フローを持つ現場であれば、同じ判断構造が当てはまる。

ARCFEELGROUPが110名規模でこれを実現できた鍵は、入り口の設計にある。LINE打刻という社員が既に使い慣れているツールを起点にして日報を置き換えたことで、現場の学習コストをほぼゼロにしながら全社定着を実現した。「全員が毎日触る業務から着手する」という優先順位の設計が、58名の日常利用につながっている。

内製ゆえに自社の動き方に合わせた修正も随時できる。既製パッケージとの違いは、導入して終わりではなく使いながら育てられる点だ。自社のオペレーションが特殊で既製品が合わないと感じているなら、まず全員が毎日触る業務を一つ選んで小さく作ることが最初の一手になる。


出典: ARCFEELGROUP株式会社「社員110名の建設会社が、半年でAIツール8本を内製 日報から積算まで外注ゼロで全社運用」(2026年8月10日)

株式会社デジタルゴリラ