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企業事例

汎用AIで止まっていた現場がELYZA Worksで動いた — 月30時間削減と新人自走化が進む導入事例

この記事の監修者 株式会社デジタルゴリラ

導入企業概要

アルティウスリンク株式会社は、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)・コンタクトセンターサービスを主軸とする総合BPO企業である。カスタマーサクセス、コンタクトセンター、ビジネスアウトソーシング、ITアウトソーシングなど、現場に根ざした顧客対応・オペレーション業務を幅広く展開している。

導入の背景と課題

生成AIの活用が広がる一方で、多くの現場には共通の壁がある。汎用のチャット型AIに質問すれば一般的な回答は返ってくる。しかし、自社固有の業務プロセスや判断基準を織り込んだ実務活用には対応しきれない。結局「試しに使ってみた」段階で止まり、組織的な業務改善には至らない、という課題だ。

これはBPO企業だけの話ではない。受発注対応・問い合わせ対応・顧客対応を担う窓口業務を抱える中小企業でも、同じ壁にぶつかるケースは多い。「ChatGPTを入れたけど誰も使っていない」という話が、経営者の間でしきりに聞かれるのはそのためだ。

コンタクトセンターやオペレーション業務においては、現場に積み重なった独自の判断基準やノウハウが成果の質を直接左右する。AIを「チャットツール」として単独で導入するだけでは、実務には埋め込めない。AIを実際の業務フローに組み込み、誰でも再現性高く使える形に整えること。そこに課題の核心があった。

アルティウスリンクが直面したのも、この構造的な課題だった。属人的に積み重なった業務ノウハウが特定の担当者に依存しており、組織全体での活用へと踏み出せていなかった。

導入したAI / プロセス

アルティウスリンクが選んだのは、株式会社ELYZAが提供する「ELYZA Works」だ。ELYZA Worksは、現場主導で自社専用の業務AIアプリを作成・改善できる法人向けのSaaSサービスである。報告書・企画書の品質を統一するアプリや、自社独自の基準に沿った判断支援アプリ、契約書・規約からリスクを洗い出すアプリなど、業務の種類に合わせて柔軟に設計できる点が特徴だ。

導入にあたり、アルティウスリンクでは現場に存在する独自の業務手順や判断基準をもとに、AIを活用した業務支援の仕組みを構築した。属人的になりやすい業務を型化し、当該業務の担当者が活用できる形へ落とし込むことで、AI活用を一部の個人利用にとどめず、組織的な業務改善へとつなげる取り組みを進めている。

「ELYZAは、生成AIを『試す』段階から、業務成果につながる形で『使いこなす』段階へ進めるためには、各社固有の業務に即したAI活用の設計と、現場で継続的に使われる仕組みづくりが不可欠だと考えています。」

── 株式会社ELYZA(プレスリリース 2026年7月13日)

ELYZA Worksは月額19,800円から利用でき、金融大手や官公庁で利用されるレベルのセキュリティを備えている。月額2万円以下という導入コストは、コールセンターや受発注窓口などの定型業務を持つ中小企業にとっても現実的な選択肢だ。機密性の高い顧客対応業務にも適用できるセキュリティ水準が、現場への定着を後押ししている。

成果

アルティウスリンクでは、ELYZA Worksの活用によって月30時間の工数削減を実現した。

この数字を現場の感覚に翻訳してみると、1ヶ月を20稼働日と仮定した場合、1日あたり約1.5時間に相当する(試算)。たとえば中小企業の現場であれば、この時間で新人スタッフへのOJTを行ったり、対応件数の多い問い合わせ業務のマニュアル整備を進めたりと、直接的な投資に充てることができる。「削減した時間をどこに使うか」が次の勝負になる。

さらに、現場では新人オペレーターが周囲のサポートに頼らず自走できる体制が整いつつある。AIアプリに業務の判断基準を組み込むことで、ベテランに都度確認しなくても対応の質を一定水準に保つことが可能になりつつある。

「誰かに聞かないとわからない」という属人的な状態を崩していくことは、コンタクトセンター業務に限らず、中小企業の顧客対応窓口でも共通の課題だ。判断基準をAIアプリとして型化し、誰でも再現できる仕組みに落とし込む、というアプローチはそのまま応用できる考え方だ。



出典: 株式会社ELYZA「ELYZA Works、アルティウスリンク株式会社の導入事例記事を公開」(2026年7月13日)

株式会社デジタルゴリラ