コラム

Column

インスタグラムのストーリーズとは?不動産集客のテクニックを紹介

現代の生活に欠かせない存在になりつつあるインスタグラム。

趣味だけでなく、ビジネスでの活用も一般的になってきました。

中でも注目したいのが、ストーリーズ機能。ビジネス利用においても、自社サービスの訴求やブランディング、集客などに活用できる機能です。

今回は不動産会社の方々向けに、インスタグラムのストーリーズ機能を活用して集客につなげる方法を、基礎知識から具体的なアイデアまで徹底解説いたします。

 

 

インスタグラムのストーリーズ機能とは

インスタグラムのストーリーズ機能とは、どのようなものなのでしょうか?
活用方法をご紹介する前に、機能の特徴を詳しく掘り下げてみましょう。

 

ストーリーズ機能の特徴

ストーリーズは、24時間後に自動で消える投稿機能です。短い映像または画像を手軽に共有できます。

特徴をまとめると以下のようになります。

 

項目 内容
表示時間 投稿から24時間
動画の長さ

写真の表示

最大15秒
再生方法 投稿が次々と自動再生される
付加機能 テキスト、スタンプ、フィルター、エフェクトなど

 

手軽に投稿できることから、ストーリーズの人気は高まっています。

「フィード投稿よりもストーリーズを日常的に利用する」という若い世代も多いです。

 

投稿が短時間で消えてしまうため、「見逃したくない」という気持ちが生まれ、ユーザーは優先的にストーリーズを見る傾向があります。
このような時間制限がストーリーズの魅力を高めているのですね。

 

WEBサイトへの動線を強化するツール

インスタグラムのストーリーズ機能が、さらに便利になりました。

これまでウェブサイトへのリンク追加は、多くのフォロワーを持つアカウントだけの特権でした。
しかし、2021年10月にリンクスタンプが導入され、すべてのユーザーがストーリーズからWEBサイトへのリンクを貼ることができるようになったのです。

 

リンクスタンプがもたらす利点:

  1. WEBサイトへの動線が増加した
  2. 物件の紹介がしやすくなる
  3. キャンペーンやイベントの告知効果向上

 

このように、リンクスタンプの登場によって、発信内容に興味を持ったユーザーを自社WEBサイトへより柔軟に誘導できるようになりました。

不動産会社がインスタグラムを運用する際も、ぜひ活用すべき機能と言えます。

 

フォロワーにとって興味がある投稿が優先的に表示される

インスタグラムの運用で欠かせないのが、投稿の表示回数を左右するアルゴリズムを理解すること。効果的な運用には、コンテンツの質を高めつつ、アルゴリズムに沿った戦略が重要です。

 

インスタグラムではユーザーごとに投稿の表示順が異なり、自アカウントと交流の多いユーザーの投稿が優先的に表示される仕組みになっています。

インスタグラムのアルゴリズムは、500以上のシグナルを考慮して決められますが、ぜひ押さえていただきたい3つの重要ポイントをご紹介します。

 

ポイント 説明
Interest 対象ユーザーの興味に合うコンテンツか
Relationship 投稿者と閲覧者の関係性が親密か
Timeline 最新の投稿であるか

 

これらのポイントはストーリーズだけでなく、フィード、リール、ライブなど、すべてのコンテンツに適用されます。

そのため、多くのフォローの中から目立つには、ユーザーが1タップで閲覧できるストーリーズの活用が鍵となります。

 

まずは、ストーリーズで「いいね」やアンケート回答を得ることを目指しましょう

ストーリーズのエンゲージメントが高まれば、情報量の多いフィードやリール投稿の表示機会が高まり、ターゲットへより効果的に内容を訴求できるのです。

 

>>ストーリーズはいつ投稿すべき?おすすめの投稿時間とコンテンツ戦略

 

 

集客にインスタグラムのストーリーズを活用しよう!5つの攻略ポイントと実践アイデア

では、不動産会社が集客にインスタグラムのストーリーズを活用する際には、どんな投稿をしたらいいのでしょうか?

押さえておくべき心構えと、具体的な実践アイデアを5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

大切なのは、押し売り感のないコンテンツ

エンゲージメントを高めるコンテンツ作りには、業種を問わず共通するポイントがあります。

最も重要なのは、押し付けがましくない、コンセプトが伝わる投稿です。

不動産業界で言えば、いきなり「購入」「契約」などのアクションを促す直接的な投稿よりは、自社のスタイルなどを概念化して表現する投稿が適していると言えます。

 

 

一例として、グッドルーム(@goodroom__official)のストーリーズ投稿をご紹介します。

同社のアカウントはプロフィール文に「暮らしがもっとgoodになるような情報をお届けします」とコンセプトを明示し、暮らしを豊かにするアイテムの紹介や、実際の住まいの様子を投稿しています。

このストーリーズには記事紹介のリンクを貼付していますが、コンセプトが伝わるクリエイティブで、押し付けがましい印象を与えないコンテンツになっています。

 

ストーリーズは一度開くと投稿が自動再生されることから、ユーザーも内容をじっくり読み込むよりは気楽に流し見をする傾向があります。

そのため、コンテンツは複数枚投稿することでよりユーザーへ印象を残すことができます。

 

複数枚の画像・動画があると、タップしても次のユーザーの投稿へ移らずに自社のコンテンツを表示させられるので、複数枚を閲覧してもらう方が訴求力も高まります。

エンゲージメントを担保するため、1つの内容につき、3〜4枚の投稿を行うようにしましょう。

 

内覧会やオープンハウスの実況中継

内覧会やオープンハウスを行うことのある会社は、ストーリーズで実況中継を行うこともおすすめです。

会の様子をリアルタイムでストーリーズに投稿することで、現地に足を運べないユーザーでも、内装を見たり物件の雰囲気を体感したりできます。

 

Q&Aセッション

 

取り扱い物件にかかわらず取り入れられる方法がこちら。

質問機能を使い、ユーザーから物件に関する質問を募集し、ストーリーズで回答していくというものです。

例えば「物件の周辺環境は?」「ペットは飼えるの?」など、具体的な質問に丁寧に回答することで、ユーザーとのコミュニケーションをとりましょう。

 

ストーリーズのアンケート結果を営業に活用

質問機能と同様に、フォロワーの意見を集める強力なツールであるのがアンケート機能。

アンケート機能には、エンゲージメントを高めることに加え、見込み顧客を発掘できる効果もあります。

 

まず、アンケートに回答するという行動をするユーザーは見込み度が高いと判断できるでしょう。

また、仮に通常の投稿に1,000件のいいねがあったとしてもユーザーをセグメントすることはできませんが、アンケート機能であれば、回答したユーザーを一覧表示してリスト化できるため、見込み顧客の抽出も可能なのです。

常連のように回答してくれる方にはDMを送ってコミュニケーションを取るなど、個別アプローチを行うことで成約率の向上も見込めます。

 

加えて、ユーザーに回答いただいた情報は、生の声として新たな投稿に活用することもできます。

「フォロワーさんに聞いた!マイホームづくりを始めたきっかけは?」などのタイトルで、アンケート結果のスクリーンショットや自由記述のコメントを活用してフィード投稿を作ることも可能です。

 

引っ越しやマイホーム購入などの潜在的なニーズを持つ顧客にとって、「同じ状況にあった人のリアルな経験談」は価値ある情報となるでしょう。

 

不動産業界でインスタのアンケートを活用するポイント

 

アンケート機能を活用する際のポイントは以下の通りです。

  1. 質問は簡潔で分かりやすく
  2. 選択肢は2つか3つに絞る
  3. 結果を基に次のアクションを計画する
  4. 定期的にアンケートを実施し、傾向を分析する

 

具体的には、このような内容でアンケートを投げかけてみてはいかがでしょうか。

 

  • 家づくりのきっかけ調査:「家づくりを考え始めたきっかけは?」
    選択肢

    • 家族の成長
    • 老朽化
    • ライフスタイルの変化
  • 住宅設備の関心度チェック:「最も気になる住宅設備は?」
    • スマートホーム機能
    • 省エネ設備
    • 防災対策
  • 地域ニーズの把握:「○○エリアで重視する点は?」
    • 交通の便
    • 自然環境
    • 教育施設

 

アンケート結果を基にしたコンテンツ作りは、フォロワーの興味を引き、エンゲージメントを高める効果があります。

ユーザー参加型の企画は、フォロワーの囲い込みと同時に、実際の商品開発にも活かせる点で非常に価値があると言えるでしょう。

 

自社WEBサイトの人気コンテンツを掲載する

効果的なコンテンツ作成には、データ分析が欠かせません。

自社のWEBサイトでの人気コンテンツや検索キーワードを活用することで、高いエンゲージメントを得られる可能性が高まります。

 

1.WEBサイトでの人気コンテンツを活用する

Googleアナリティクスを使って、自社サイトで特に閲覧されているページを特定しましょう。

これらのコンテンツをインスタグラム向けにアレンジすることで、フォロワーの関心を引きやすくなります。

 

具体例:住宅業界でのスタッフ紹介

  • 自社サイトの人気コンテンツをインスタグラムでも紹介
  • 社員の人となりを見せることで、親近感が生まれる
  • フォロー増加や、WEBサイトへのクリック数向上などが期待できる

 

2. 検索クエリを活用したコンテンツ作成

検索クエリとは、ユーザーが検索したときに実際に使用した単語や単語の組み合わせです。

検索クエリは、Googleサーチコンソールで確認することができます。

ユーザーが実際に使用している言葉を画像やテキストなどに取り入れることで、より関心を引くコンテンツを作ることができるでしょう。

 

不動産会社のホームページでの集客については、こちらの記事で詳細に解説しています。
「インスタグラムに力を入れるから、一緒にホームページ運用も見直したい」という方はぜひご一読ください。

>>集客力の高い不動産会社のホームページとは?

 

不動産会社がインスタグラムのストーリーズを投稿する際の注意点

不動産会社がインスタグラムのストーリーズ投稿を作成する際は、以下のような点に注意が必要です。

 

物件を取り扱う企業として、信頼度の高い投稿を

SNS経由で物件を見つけたユーザーは、全員ではないにしろ、「好条件の物件だけど、本当に安心して契約できる?SNSを通じて繋がった業者と接触するのは危険?」という不安を抱えている方もいらっしゃいます。

物件詳細や企業情報が掲載されたWEBサイトリンクを貼るなど、ユーザーの不安を払拭する情報提供を行うようにしましょう。

ストーリーズは手軽に投稿できるからこそ、言葉遣いや表現なども「物件を紹介する企業の発信としてふさわしいか?」と投稿前に一度確認することが大切です。

 

正確な物件情報を提供する

家賃や間取り、設備など物件の詳細情報に誤りがないよう、入念にチェックしてから投稿しましょう。間違った情報の発信は信頼を損ねる原因となります。

 

著作権や肖像権に気をつける

BGMや他者の映り込みなど、権利関係で問題が生じないよう注意が必要です。無断使用は控え、許諾を得てから使用するようにしましょう。

 

 

まとめ

この記事では、不動産会社がインスタグラムのストーリーズ機能を活用して集客力を上げる方法について、段階的にお伝えしてきました。

最後にポイントをまとめます。

  • ストーリーズは24時間で消える投稿機能で、手軽に映像や画像を共有できる。
  • ストーリーズからWEBサイトへのリンクを貼ることができるため、WEBサイトへの動線を強化する機能とも言える。
  • インスタグラムには、フォロワーに興味がある投稿が優先表示されるアルゴリズムが使われている。ストーリーズでエンゲージメントを高めることが重要。
  • 集客にストーリーズを活用する際は、押し売り感のないコンテンツ作りや質問機能・アンケート機能を通じてフォロワーとコミュニケーションをとることが効果的。
  • 投稿時は、信頼度の高い内容を心がけ、著作権や肖像権にも注意が必要。

 

自社のインスタグラムアカウントを運用している方は、この記事のポイントを踏まえて、ぜひストーリーズも活用してみてくださいね。

 

コラム一覧に戻る

お問い合わせはこちら