琉球大学病院が「ユビー生成AI」でCRC業務を2.33倍に効率化 — 入院初期記録は約2時間から最短5分
導入企業概要
琉球大学病院は、沖縄県唯一の特定機能病院であり、日本最南端・最西端の大学病院です。2025年1月に宜野湾市の西普天間キャンパスへ移転し、高度医療から臨床研究まで幅広い機能を担っています。
導入の背景と課題
2024年4月に施行された医師の働き方改革を背景に、同院では文書作成業務の負荷が深刻な課題となっていました。副病院長・平田哲生氏は次のように語っています。
「医師や看護師が文書作成に多大な時間を割かれる中、時間不足から退院サマリーの記載が不十分になるケースもあり、医療の質や安全の担保に課題を感じていました」
特に臨床研究を支援するCRC(治験コーディネーター)のレジストリ登録業務や、23ページにわたるFAXを起点とした緊急転院時の入院初期記録作成が大きな負担となっていました。CRCのレジストリ登録業務は、電子カルテの患者情報を収集し、研究データベースへ入力する定型業務です。
導入したAI / プロセス
同院が採用したのは、Ubie株式会社(2017年5月設立、東京都中央区)が提供する「ユビー生成AI」です。2026年4月時点で、大学病院を含む130病院超に導入されており、シリーズ累計では全国47都道府県・1,800以上の医療機関(病院・クリニックあわせて)に広がっています。
CRC業務では、診療記録から必要情報をAIが抽出し、レジストリへの登録を補助する形で運用。緊急転院時には、23ページのFAXに記載された患者情報をもとに「ユビー生成AI」が入院初期記録のドラフトを生成します。また、医師が患者に行うIC(インフォームドコンセント)の説明内容についても、音声から文字起こしして記録に活用する取り組みが複数の診療科へ展開されています。
「CRCのレジストリ登録業務においては、『ユビー生成AI』がなければ達成できなかった登録件数だと感じています。AIの導入は目的ではなく、現場の具体的な課題から出発することが定着のカギです」
(出典:琉球大学病院 プレスリリース 2026年5月14日 / 循環器科医師 赤嶺博行氏)
成果(数字)
- CRCレジストリ登録業務:1時間あたり1.85件 → 1時間あたり4.31件(2.33倍に向上)
- 緊急転院時の入院初期記録作成:約2時間 → 最短5分
出典: Ubie株式会社「琉球大学病院『ユビー生成AI』活用で臨床研究業務を2.33倍に効率化、緊急転院時の入院初期記録作成も2時間から5分に短縮」(2026年5月14日)
