老舗ジャバラメーカー・ナベルが受注データ突合をAI化 ── 3名体制から1名へ
デジタルゴリラ代表。「まっすぐ誠実に、情熱を持って、大いに楽しみ楽しませる」を信条に、マーケティング・AI組織変革・ビジネスプロデュースを牽引する。
年間約2万件の受注データ突合チェックを3名体制から1名体制へ。三重県のジャバラ専業メーカー・ナベルが、FAX受注の人手転記にAIを導入し、現場の工数を大きく削減した事例だ。
導入企業概要
ナベルは三重県に本社を置くジャバラ(蛇腹)専業メーカー。FAXで届く注文書を担当者が読み取り、基幹システムへ手入力する受注フローが長年続いており、繁忙期には作業が集中しやすい構造だった。
導入の背景と課題
受注データの突合チェックは、注文書の内容と基幹システムの登録データを1件ずつ照らし合わせる作業だ。年間約2万件を3名体制で処理しており、繁忙期には残業が発生していた。このFAXベース受注の課題はナベルに限らず、金属加工・樹脂成形・食品卸など、BtoB製造業全般に広く残る構造的な問題でもある。株式会社Leachが実施した中小企業AI導入実態調査2026によれば、中小企業のAI導入率は約12%にとどまり、導入しない理由の62%が「何から始めればいいか分からない」だった。ナベルも同様の悩みを抱えていた。
導入したAI・プロセス
AIによる受注データの自動読み取り・転記を導入した。FAXで届く注文書をOCRで読み取り、基幹システムと自動照合する仕組みだ。段階的にロールアウトし、まず定型フォーマットの注文書から着手。精度を検証しながら対象を広げていった。導入を支援した株式会社Leachは「顧問型」の伴走支援を採っており、業務フローの分析から着手することで導入の手戻りを防いでいる。
「40社を超える支援の中で繰り返し耳にしたのは『AIが大事なのは分かるけど、何から始めればいいか分からない』という声でした(後略)」(株式会社Leach 代表・冨永拓也氏)
成果
- 受注データ突合チェック業務が3名体制から1名体制へ移行
- 年間約2万件の処理を1名でカバーできる体制に
- 受注データの自動読み取り・転記で工数50〜80%削減
- 簡易自動化なら3〜6ヶ月でROIを回収可能(Leach調査)
