Meta Muse Spark Open公開 816Bパラメータのオープンウェイトモデル、テキスト・画像・音声・動画に対応
Metaは2026年10月15日、816Bパラメータのマルチモーダルモデル「Muse Spark Open」をオープンウェイトで公開した。テキスト・画像・音声・動画の4種類の入力に対応し、コンテキストウィンドウは最大100万トークンに達する。
技術仕様と動作要件
Muse Spark Openは混合エキスパート(MoE)方式を採用し、全816Bパラメータのうち1トークンあたり約42Bだけが稼働する。各層に256個のエキスパートを配置し、入力ごとに8個を選択する構造で、省計算と高精度を両立させている。ライセンスはオープンウェイトで、重みのダウンロードと商用利用が可能だ。
フル精度(BF16)の場合は約1.5TB・H200 GPU 32基が必要だが、4bit量子化のNVFP4版ならNVIDIA Blackwell GPU 1ノードで稼働する。Mac M3 Ultra(512GB)向けの2bit量子化版も提供されており、毎秒18トークンの生成が確認されている。
中小企業にとっての意味
このモデルの公開で、クラウドAPIに月額料金を払わずにマルチモーダルAIを自社環境で動かす選択肢が広がった。顧客データや財務情報を外部サーバーに送らずに処理できるため、情報管理の面で有利になる。
ただし、フル精度で動かすには数千万円規模のGPU環境が必要だ。現実的には、Hugging Face上のホスティングサービスやクラウドGPUインスタンスを従量課金で利用する方法から始めるのが妥当といえる。
“the most capable US open-weights model to date”
(筆者意訳:現時点で米国製オープンウェイトモデルの中で最も高い性能を持つ)
出典: Meta(Hugging Face公式ブログ)
オープンウェイト競争の加速
Metaは2026年4月にMuse Sparkをクローズド提供で公開し、オープン路線からの転換と報じられた。今回のオープンウェイト公開はその方針の撤回にあたり、Meta・Google・Mistralによるオープンモデル競争が再び加速する構図となっている。
出典: Meta「Muse Spark Open」(2026-10-15)
