W2株式会社がAI実装力コンテストでこう変わった — 実装工数95%削減・32件の活用事例を蓄積
W2株式会社とは — ECプラットフォームを開発するIT企業
W2株式会社は、東京都中央区に本社を置くECプラットフォーム開発企業である。2005年設立、資本金1,000万円。BtoC・BtoB・海外ECなど複数の事業形態に対応したコマースプラットフォーム「W2 Commerce」を提供しており、1,000以上のAI組み込み機能を標準搭載している。
AI活用を「定着」させるためにコンテスト形式を採用
生成AIの普及が進むなかで、ツールを導入するだけでなく、実際の業務プロセスに組み込んで品質や生産性の向上につなげる力が求められている。W2はこの課題に対し、全社横断の社内コンテスト「W2 Group AI Boost Contests」を開催した。開発・実装支援、テスト・品質、運用・保守・調査、業務基盤・ドキュメント制作、デザイン・制作の5つの業務領域から32件のAI活用事例が集まり、審査員8名と参加者投票で計13の賞を決定した。
開発・実装支援の領域では、既存システムのアーキテクチャ移行をAIで支援し、ある取り組みでは実装工数を95%削減した。デザイン・制作の領域では、LP制作のコーディング工数を50%以上削減した事例が生まれた。テスト・品質の領域でも、仕様確認テストの設計自動化やバグ報告の重複検出をAIが担う仕組みが報告されている。
「AIを組み込んだ1,000以上の機能が標準搭載」
W2株式会社(出典:PR TIMES プレスリリース 2026年10月28日)
中小企業が参考にできる3つのポイント
W2の取り組みは、IT企業に限らず業種を問わず応用できる構造を持っている。
1つ目は、AI活用を属人的なスキルにせず「事例の共有」で組織に定着させる発想である。社内コンテストという形式でなくても、月1回の共有会で各部門の活用事例を発表し合うだけで同様の効果を狙える。
2つ目は、業務領域を分類してからAI活用を進めている点である。W2は5領域に分けて事例を整理した。自社でも「資料作成」「データ入力」「問い合わせ対応」といった日常業務をカテゴリ分けし、1領域ずつAI化を試すことで、無理なく着手できる。
3つ目は、成果を社内で表彰する仕組みである。13の賞を設けたことで、AI活用へのモチベーションを組織全体に波及させている。
・実装工数:95%削減(開発・実装支援領域の取り組み)
・LP制作コーディング工数:50%以上削減(デザイン・制作領域の取り組み)
・AI活用事例:32件を5領域から蓄積
出典: W2株式会社「AIを「使う」から「成果を出す」へ。W2、全社でAI実装力を強化するコンテストを開催。」(2026年10月28日)
