UACJが経理・人事・設備部門に生成AIを導入——平均約50%の工数削減を実現
UACJとはどんな会社か
アルミ圧延開始から125年以上の歴史を持つ株式会社UACJは、飲料缶・自動車・IT機器・空調・航空宇宙・防衛向けなど幅広い分野でアルミニウム製品を提供するグローバルなアルミニウム総合メーカーです。長期経営ビジョン「UACJ VISION 2030」のもと、事業の効率化と高度化を推進しています。
導入の背景と課題
UACJは経理部門・人事部門・設備部門の3つの間接部門を対象に、業務効率化・高度化への取り組みを開始しました。これらの部門はITシステム化が進んでいる現場部門とは異なり、定型業務の比重が高く、担当者の工数が蓄積されやすい構造を抱えていました。
同社はKPMGコンサルティング株式会社の支援のもと、生成AIを活用した業務変革に乗り出します。取り組みにあたって重視したのは「いきなり全社展開しない」という方針です。デジタル活用に不慣れな部門でも定着できるよう、段階的に広げる設計を選びました。
導入したAI・プロセス
KPMGコンサルティングの支援のもと、UACJはタスクフォースチームを組成し、全社共通の生成AI導入に着手しました。進め方の核心は「クイックウィン」から始めるアプローチです。まず現場の負担が大きい業務でユースケースを作成し、そこにあわせたプロンプトを構築。さらに社員への浸透施策を組み合わせ、3つのステップで生成AI活用を定着させていきました。
「小さく始め(クイックウィン)、生成AI活用の意識を醸成しながら、徐々に”広げる”との方針のもと、タスクフォースチームを組成し、全社共通の生成AIの導入に取り組みました。」
── 出典:KPMGコンサルティング株式会社 プレスリリース(2026年6月29日)
成果
なお同社は現在、生成AI活用によるさらなる効率化に加え、AX(AIトランスフォーメーション)への展開も検討を進めています。
中小企業への活かし方
「クイックウィン」から始める段階的アプローチは、リソースが限られる中小企業にも転用しやすい考え方です。経理・人事・総務といった間接業務はどの業種にも共通して存在し、定型処理が多いため生成AIが効果を発揮しやすい領域の一つです。まずは「最も時間を取られている1つの定型業務」から試すことが、現実的な入口になります。
出典: KPMGコンサルティング株式会社 プレスリリース(2026年6月29日)「KPMGコンサルティング、UACJが取り組む生成AI活用を中心とした間接部門の業務効率化・高度化を支援」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000384.000088324.html
