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長野市民病院がセキュア生成AIで年間5,472時間を創出 — 退院サマリー作成が10分→25秒に短縮した医療DX事例

この記事の監修者 株式会社デジタルゴリラ

導入企業概要

地方独立行政法人 長野市民病院(長野県長野市)は、1995年開設・開設30年を超える地域医療の中核病院だ。院長は駒津光久氏。今回セキュア生成AIを提供したのは、株式会社ユニリタ(東証スタンダード市場 3800・東京都港区)。電子カルテに日々蓄積される診療記録・看護記録を、現場でどう速く・安全に活かすかが導入のテーマとなった。

導入の背景と課題

電子カルテの情報検索と文書作成に時間が取られ、患者対応が圧迫されていた。これが出発点だ。

看護師は記録の内容把握に時間を取られる。医師も診療記録をもとにした情報整理や文書作成に手間がかかっていた。しかも、こうした情報活用は個人の経験やスキルに依存しやすく、属人化が起きやすい。

一方で医療機関は、機密性の高い実データを扱う。だからセキュリティ面の懸念から、生成AIの活用には踏み切りにくいというジレンマも抱えていた。

導入したAI / プロセス

長野市民病院が導入したのは、ユニリタのセキュア生成AIクラウド「SecuAiGent(セキュアイジェント)」。特許取得済みのセキュア学習技術(特許番号 第7662875号)が中核にある。ローカルやプライベートクラウド環境に学習用モジュールを置くことで、外部への情報漏えいやAIによる再学習を構造的に防ぐ。

機密データを外に出さないという医療機関の前提を保ったまま、生成AIの利便性だけを取り込める設計だ。具体的には、退院サマリーのドラフト作成や、チーム医療で複数の記録から必要情報を集める作業をAIが支援する。

「特許取得済みのセキュア学習技術【特許番号:第7662875号】を活用し、機密性の高い社内情報を用いた生成AIの利活用を手軽に実現するセキュアな生成AIクラウドサービス」

(出典:株式会社ユニリタ プレスリリース 2026年4月16日)

成果(数字)

2025年4月〜2026年1月の実証で、SecuAiGentを積極的に活用する職員111名を対象に、次の成果が報告されている。

  • 業務時間の創出:年間5,472時間(月間約456時間に相当)
  • 退院サマリーのドラフト作成:1人あたり平均10分 → 25秒へ短縮
  • チーム医療における情報収集:患者1人あたり約30分 → 約3分へ短縮
  • 同期間に入院患者数は前年比5%増加

この事例の核は「蓄積された記録から必要情報を探す時間」と「定型文書のドラフト作成」を、機密を保ったままAIへ任せた点にあります。同じ型は他業種にも翻訳できます。たとえば士業なら判例・契約書の要約、製造なら保全記録からの異常パターン抽出、カスタマーサポートなら過去対応履歴からの回答ドラフト作成が、ほぼ同じ構造に当てはまります。ただしこれは長野市民病院の公表実績ではなく、本記事における筆者の応用論点です。


出典: 株式会社ユニリタ「【医療DX】長野市民病院がユニリタのセキュア生成AI「SecuAiGent」で年間5,472時間を創出」(PR TIMES, 2026年4月16日)

株式会社デジタルゴリラ