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Microsoft、初の自社推論モデル「MAI-Thinking-1」を公開 ── 数学AIMEで97.0%、外部モデルへの蒸留なしで自前構築

この記事の監修者 株式会社デジタルゴリラ

マイクロソフトが、自社開発では初となる推論特化型AIモデル「MAI-Thinking-1」を公開した。数学のAIMEで97.0%、ソフトウェア開発ベンチマークでClaude Opus 4.6と同等の性能を、外部モデルに頼らず自前で実現している。Azureを使う企業にとっては、推論エンジンの選択肢が一つ増えたことになる。

発表の概要

MAI-Thinking-1は、複雑な手順を踏んで答えを導く「推論」に特化したモデルだ。構成は35Bのアクティブパラメータと約1兆の総パラメータを持つスパースMoE(必要な部分だけを動かす方式)で、中規模ながら高い性能を出す。

ベンチマークでは、数学のAIME 2025で97.0%、ソフトウェア開発のSWE-Bench ProでClaude Opus 4.6と同等の水準に達した。注目すべきは、他社モデルの出力を写し取る「蒸留」を使わずに学習した点だ。特定のベンダーに依存しない、自前の推論AIをそろえた形になる。提供はMicrosoft Foundryでのプライベートプレビューから始まる。

先に公開されたコード特化の「MAI-Code-1-Flash」とは役割が異なり、こちらは数学や判断を含む推論が主戦場だ。コード補完はMAI-Code-1-Flash、見積もりの計算や契約条件の整理のように判断を伴う処理はMAI-Thinking-1、といった使い分けが考えられる。Azureを使う企業にとっては、OpenAI製以外の推論エンジンを同じ基盤上で試せる選択肢が広がった。

“MAI-Thinking-1 was trained without distillation from third party models.”

(筆者意訳:MAI-Thinking-1は、他社モデルからの蒸留を使わずに学習されました。)

── Microsoft AI 公式発表より


出典: Microsoft AI「Introducing MAI-Thinking-1」(2026-06-02公開、2026-06-08更新)

株式会社デジタルゴリラ