事例
Example
【事例】オープンキャンパス参加者、入学者を増やしたい。公式SNSの運用により学校の認知拡大をご支援
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2024年08月26日
「学校の強みを多くの方に知っていただき、オープンキャンパスの参加者、入学者を増やしたい」という課題に対してのご支援事例を紹介いたします。
ホスピタリティとおもてなしについて学び、サービス業界で活躍できる人材を輩出する、C専門学校へのご支援事例です。
C校の存在や特徴を進路選択中の高校生に認知させ、オープンキャンパスの参加を誘導する公式TikTokの運用支援をさせていただきました。学内で同様の運用が行えるよう、内製化への移行も支援いたしました。
課題を解決するための、SNS運用面でのアプローチを事例としてご紹介します。
目次
Summary
■ご支援期間
2022年5月〜2023年4月
■ご支援内容
オープンキャンパスへの参加・入学者の増加を目的とした公式TikTokの運用支援
■成果
運用開始から1年間でフォロワーが約1万人増加
投稿の最大再生回数は320万回で、学校の認知拡大へ貢献
■課題の解決策
・「学校×トレンド」という独自性の高いコンテンツ設計
・段階を踏んだ運用スケジュールによる、ターゲットへの効果的な訴求
目次
「なんとなくのSNS運用」から、目的を達成するためのSNS運用へ
投稿の再生数を確実に伸ばしてから、アカウントのファンへ学校の魅力を発信
クライアントの魅力を推し出すコンテンツが生まれるまでの、徹底したリサーチ
制作の仕組みを整え、内製化への移行をサポート
「なんとなくのSNS運用」から、目的を達成するためのSNS運用へ
元々、学内で先生方と学生の皆さまによってTikTokアカウントを運用していたC校。
①入学者の増加、②そのきっかけとなるオープンキャンパスへの集客 の2つを目的に、「とりあえずTikTokもやってみよう」と、広報活動の一環として運用を開始しました。
しかしながら投稿を続けているもののあまり手応えを感じられず、認知度拡大に協力してほしい、とご依頼いただきました。
状況を詳しく伺い、TikTok運用の目的と投稿内容に乖離があることが、運用効果を感じられない原因であると推察できました。
この課題を解決するためには、「なんとなくのSNS運用」から「目的を達成するためのSNS運用」へ、大きく舵を切ることが必要と提案させていただきました。
そこで、3つの段階に区切り、下記のように1年間の運用戦略を立案しました。
段階 | 時期 | 運用方針 |
---|---|---|
初期段階 | 1〜3ヶ月目 | アカウントの認知度向上を目指し、エンタメ要素を強化したコンテンツを制作。フォロワーを増やす投稿を量産。 |
中期段階 | 4〜9ヶ月目 | フォロワー数をKPIに置きつつ、学科の特色や留学生、ユニークな先生など、C校ならではの投稿を徐々に増やす。 |
長期段階 | 10〜12ヶ月目 | 中期段階の投稿内容をベースに、オープンキャンパスの情報や先生方からの応援メッセージなど、オープンキャンパスの参加申し込みに繋がるような企画を増やしていく。 内製化に向けて、先生方、学生さんに動画編集や企画のノウハウを伝授。 |
1年間のTikTok運用について、より詳しくご紹介します。
投稿の再生数を確実に伸ばしてから、アカウントのファンへ学校の魅力を発信
まず、運用をお任せいただいた初期段階では、エンタメ要素の強い投稿によって再生回数を伸ばし、アカウントの認知度を向上させることに注力しました。
企画・構成・撮影・編集を担当させていただき、演者のキャスティングをC校へ依頼。学生の皆さまに出演のご協力をいただきました。
最初は、当時のTikTokの流行に則って投稿を制作していったのですが、再生回数を大きくは伸ばせず、C校の特徴や専門性にフォーカスした内容へ切り替えていきました。
C校には、ホスピタリティとおもてなしについて学び、サービス業界で活躍することを志す学生が集まります。
「おもてなし×マナー」や「おもてなし×あるある」など、「視聴者も経験があって状況をイメージしやすい題材×学生が専門的に学んでいること」を、エンタメ要素を盛り込んで制作したところ、再生回数を伸ばすことができました。
視聴者の共感を集めやすい、且つC校の独自性も伝えられる内容が求められているとわかり、この要点を押さえた企画を量産することによって徐々に認知度を高めていきました。
運用開始から3ヶ月ほど経過した頃から、中期段階として先生や海外留学中の学生の方にもご出演いただき、C校の「人の魅力」を伝えるコンテンツを制作し始めました。
学生の皆さまが校内で過ごす雰囲気や、所作が美しい先生の立ち振る舞い、海外へ留学している学生の現地での様子など、C校ならではの企画を大切にしました。
C校に入学するとどのような経験ができるのかを体感できるような投稿によって、視聴者が「この学校が気になる、面白そう」と感じ、興味を持ってもらう効果を狙っています。
初期段階と同様、エンタメ性の高いコンテンツは継続して制作し、C校の具体的な魅力が伝わるコンテンツとのバランスを見ながら運用を進めました。
最終的には、C校の魅力が伝わるコンテンツをメインに、オープンキャンパスの申し込みに繋がるような企画を増やしていきました。
オープンキャンパスの案内や学生がC校を志望した理由、先生方からの応援メッセージといった投稿は、ターゲットが進路選択中の高校生に絞られており、あまり再生回数を担保できるものではありません。
それでも、この時点で1万人弱のフォロワーを保有するアカウントへと成長していたため、専門学校への進学を検討する高校生へも訴求できると判断しました。
このように、段階的に投稿戦略を立てたTikTok運用により、1年間でフォロワーが約1万人増加、コンテンツの最大再生回数は約320万回と、C校の認知度向上に貢献するアカウントを構築することができました。
クライアントの魅力を推し出すコンテンツが生まれるまでの、徹底したリサーチ
C校の独自性を伝えると同時に視聴者の共感を集める、つまりC校のアカウントで伸びるコンテンツを生み出すために、リサーチに多くの工数をかけました。
TikTokはトレンドの移り変わりが激しく、その流れに対応しながら安定的にコンテンツを企画するための多角的なリサーチと分析力が求められます。
・同業種のベンチマークとなるアカウントを分析し、ターゲットが求める情報を把握する
・なぜこの投稿が伸びているのか?を言語化してシートにまとめ、蓄積していく
・C校の特徴や他にはない強みと掛け合わせられるトレンドコンテンツを探す
という複数の軸でリサーチを進めていきました。
その結果、上述のような独自性がありながら応用の効くコンテンツが生まれ、企画を量産することができたのです。
また、学校の公式アカウントでの発信ということで、ただ面白いだけの投稿をすればいいわけではありません。
校風を理解し、専門学校が発信するのにふさわしい投稿をする必要があります。
毎回、企画案を通常よりも多く20本ほど持参し、その中でも観点別のおすすめ企画をプレゼン。
C校のイメージを適切に伝えながら、TikTokユーザーの関心を惹くコンテンツを制作できるよう、丁寧に投稿内容のすり合わせをさせていただきました。
制作の仕組みを整え、内製化への移行をサポート
今回は「将来的に学内でも運用できるように」と内製化のご希望がありましたので、運用のご支援をさせていただきながら、制作フローを整えていきました。
運用支援段階で、ディレクター、企画・構成担当、カメラマン、編集者と複数名が本プロジェクトに参画していました。
ショート動画はカットを細かく割り、テンポ良く映像を繋いでいるのが特徴です。
投稿の構成を考えるスタッフ、撮影をするスタッフ、編集するスタッフが異なるため、それぞれの意思疎通が十分に取れていないと、クオリティ低下の原因となってしまいます。
そこで、
・撮影イメージ(類似動画のスクリーンショットなどを貼付)
・カット割りの指示(「白い壁を背景に撮影してください」など)
・テロップ
・アフレコ
などを1カットごとにまとめた台本を制作し、構成担当・演者・カメラマン・編集者が全員で共有しました。
「この台本を見れば担当業務が滞りなく進められる」という状態を整えることにより、関わるスタッフが増えても伝達ミスを減らすことに成功しました。
C校へは撮影や編集のポイントをまとめたマニュアルをお渡しするとともに、こういった制作フォーマットも展開。
学業で忙しい学生の皆さまや先生方がスムーズに運用できるよう、仕組みも提供させていただきました。
デジタルゴリラでは、内製化を見据えてのSNS運用支援も承っております。
移行後、お客さまにスムーズに運用いただけるよう、コミュニケーションを重ねながら、制作フローを整えてまいります。