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【事例】新卒採用の応募者を増やしたい。採用サイトのリニューアルで、若手人材への広報をご支援

「新卒採用が上手くいかない、応募が集まらない」という課題に対してのご支援事例を紹介いたします。

温泉旅館を営むB社へのご支援事例です。

「選考を受ける学生にとって必要な内容」という観点で既存の採用サイトの問題点を洗い出し、同社の魅力が伝わるようリニューアルをさせていただきました。

制作におけるプロセスを、課題解決の側面から振り返ります。

Summary

■ご支援期間
2024年1月〜3月

■ご支援内容
採用サイトのリニューアル

■課題の解決策
応募者が求めている情報と企業の魅力が伝わり、働き方をイメージしやすいサイトを構築。同時に、長い歴史を誇る同社の伝統もしっかり印象付けるデザインに。

目次
 既存の採用サイトの問題点とは
 企業側のアピールポイントと、求職者が得たい情報は一致している?
 会社のリアルな魅力が伝わる取材とデザイン
 制作中は、お客さまに安心感を与えるコミュニケーションを

既存の採用サイトの問題点とは

B社の採用広報手段は、大手求人媒体への企業情報の掲載と、数年前に制作したという採用サイトからの流入、の大きく2つ。

近年は新卒採用の応募状況が芳しくない、とのお悩みをご相談いただきました。

採用サイトは制作されてから5、6年が経ち、情報も古くなっているとのことでしたので、まずは既存のサイトの問題点を一緒に洗い出すところから始めました。

B社の場合、新卒採用は特に、求人媒体からの応募が多数を占めるとのこと。

求人媒体からB社を見つけ、同社に興味を持った求職者は、「どんな会社なんだろう?」とさらなる情報収集のために採用サイトやコーポレートサイトへ遷移する、という行動が予測できます。

求人媒体だけでは掴み切れない会社の文化や職場の雰囲気などを知り、より興味が深まった求職者が、応募という次のアクションへ進むのです。

裏を返せば、求職者が求める情報が採用サイトから得られなければ、応募には至らない可能性が高いと言えます。


現状を踏まえると、採用サイトに求職者が欲しい情報が掲載されていないことが、既存サイトの課題と考えられます。

企業側のアピールポイントと、求職者が得たい情報は一致している?

そうは言っても、既存サイトも採用に向けて意図を持って制作されているはず。

既存サイトは、どのような箇所にこだわって作られたのか伺いました。

B社は100年以上続く、歴史ある旅館を経営しています。

時代を超えて守り継がれた伝統や、宿泊されるお客さまの期待に応えられるような高いレベルのおもてなし、そういった格式高さ・厳格さが伝わることを重要視した、とのことでした。

はたして、この格式高さという同社の強みは、新卒求職者にとっても最も重要なポイントなのでしょうか。

就職活動中の学生は、働くことへの漠然とした不安を少なからず抱えているようです。

まだ社会に出たことがない学生たちは、会社で働く自分の姿をイメージするのが難しく、不安を埋められる情報を採用サイトから探していることが想像できます。

もしかすると、学生の応募ハードルを下げる情報や、ここで働きたい!という意欲がかき立てられるB社の魅力は他にもあるのかもしれません。

そこで今回はあくまでも「新卒採用に応募する学生がどう感じるか」を最優先に、かつB社のブランドもしっかり魅せる採用サイトを制作しましょう、とご提案させていただきました。

ヒアリングを重ねていくと、B社は従業員満足度を高める福利厚生が非常に充実していらっしゃることがわかりました。

旅館業には「働く時間が変則的」「休日が少ない」といった印象を抱く求職者も多いはず。

ですが、「多くのお客さまに宿泊していただくためには従業員の人生が豊かであるべき」との考えから、働き方改革を大きく進めている、というお話をいただきました。

このB社の想いがダイレクトに求職者に届くよう、競合他社との比較も含め福利厚生の充実度合いを数字で根拠立てた、「数字で見る〇〇」というページを制作することにしました。

また、温泉旅館の従業員は寮生活をする方も多いため、温泉街の雰囲気が伝わるような「働く周囲の環境」というページも新設。

独身寮や温泉街周囲のお店、近隣の量販店などを、写真を多用して紹介しています。B社が所在する地域に縁のない求職者も、働く環境が視覚的にイメージしやすい構成にしました。

会社のリアルな魅力が伝わる取材とデザイン

B社で活躍される従業員の方々のインタビューページも制作しました。

従業員構成を事前に伺い、B社での働き心地をいろいろな視点で語っていただくために人選のリクエストをさせていただきました。

新卒求職者がロールモデルにしやすい入社年次の若い方、20代で役職に就いて会社を支える方、ベテランの方まで5名の従業員を選定いただきました。

取材時は制作側が発言をコントロールするようなことはせず、フランクに会話を進めることを意識しています。率直な発言からこそ、リアルな同社の魅力が見えてくるためです。

「実際にこの会社で働いたら、どうなるだろう」と想像しながら情報収集をする求職者には、作られた良い言葉は響きません。彼らはリアルな情報を求めているだろうという考えから、従業員の方々のリラックスした表情を引き出せるよう心がけて取材をさせていただきました。

従業員の皆さまからは、仕事にかける熱い想いと、仕事もプライベートも充実した温泉街で暮らす様子をお聞きできました。

デザイン面も、求職者が活気あふれる職場をイメージできるよう敢えて重厚感を出さずに仕上げました。

一方でB社の温泉旅館の長き伝統は大切にしたく、要所に明るいデザインを引き締めるポイントも加えました。

背景の素材や細かなパーツに日本らしい文化、格式高さを散りばめ、B社のブランドも合わせて表現しています。

ヒアリングと従業員の方々への取材によって見えたB社のリアルな魅力を反映し、求職者が求める情報を届けられるよう、リニューアルさせていただきました。

制作中は、お客さまに安心感を与えるコミュニケーションを

私たちデジタルゴリラはお仕事をお受けする際、コミュニケーションによってお客さまの不安を取り除くことを心がけています。

WEBサイトの場合、デザインに2週間〜1ヶ月程度、コーディングにも同程度の制作時間を要しますが、お客さまからすると「どこまで進んでいるかわからない」という不安を与えかねません。

制作中は小さなことでも、細やかに共有をさせていただきます。

また、クリエイティブの制作においてはお客さまに情報提供と進捗確認をお願いする場面が多く、ディレクター、制作チーム、お客さまの3者の連携が必要となります。

全体の大きな流れと、1タスクごとの制作スケジュールを洗い出し、全員が進捗状況を確認できるように提供しております。

丁寧なコミュニケーションによって課題を拾い上げ、的確なアウトプットに努めてまいります。

 

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