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不動産×インスタグラムで顧客獲得!マーケティング成功の4ステップ

インスタグラムは、若年層を中心に3,300万人以上の月間アクティブユーザーを抱える人気SNSです。

視覚的な訴求力の高さから、不動産業界でも注目を集めるマーケティングツールとなっています。

ですが、闇雲に更新するだけでは成果は上がりません。

本記事では、インスタグラムマーケティングの概要と不動産業界での活用法、そのメリットとデメリット、さらに成功のための具体的な戦略の立て方までを徹底解説いたします。

不動産業界でのインスタグラム運用で成果を上げたい方は、ぜひご一読ください。

 

インスタグラムマーケティングとは?

インスタグラムマーケティングは、Instagramというソーシャルメディアプラットフォームを活用して、企業や個人が自社の商品やサービス、ブランドの認知度向上や顧客獲得を目指すマーケティング手法です。

 

2014年の日本語版リリース以来、インスタグラムのユーザー数は着実に増加。

2019年には日本国内の月間アクティブユーザー数が3,300万人を突破しました。

インスタグラムは特に若年層から強い支持を集めており、利用率は10代で72.3%、20代では78.6%に達し、全体的に女性ユーザー(57%)が男性(43%)を上回っています。

 

出典:Meta「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

 

 

「インスタ映え」という言葉が流行語になったように、見栄えの良い食べ物や景色などを投稿することが文化として定着しました。

 

さらに注目すべきは、インスタグラムが情報収集の手段としても重要な位置を占めていることです。

「ググる」に代わって「タグる」という表現が生まれ、ハッシュタグを使った検索が若者の間で一般的になっています。

 

不動産業界においても、物件の魅力を視覚的に訴求し、顧客とのコミュニケーションを強化するための戦略的手法であると言えます。

インスタグラムは写真や動画を中心としたプラットフォームであり、物件の内装や外観を直感的にアピールすることが可能です。

ユーザーは物件の雰囲気を感じ取りやすく、「住みたい」と思わせる効果が期待できるのです。

 

 

取り扱う商材別・不動産会社がインスタグラムマーケティングを行う3つのメリット

インスタグラムマーケティングには、たくさんのメリットがあります。

この章では、不動産業界の中でも取り扱う商材別に、インスタグラムマーケティングを行うメリットを分析してみました。

自社の商材と照らし合わせて、インスタグラムを有効活用する方法を検討してみてください。

 

不動産仲介

物件の契約を検討している個人/法人を対象に営業活動を行う不動産仲介業界で、インスタグラムマーケティングを取り入れるメリットは以下のようなものがあります。

 

ビジュアル重視の物件紹介

写真や動画を活用して、物件の魅力を視覚的に訴求できます。

内装や外観、周辺環境などを効果的に紹介することで、潜在的な入居者の興味を引くことができるでしょう。

 

ターゲット層へのリーチ

若年層を中心とした幅広いユーザー層にアプローチできます。

また、「#東京賃貸マンション」「#名古屋マイホーム」「#福岡一人暮らし」というようにエリア名+不動産関連のキーワードを組み合わせたハッシュタグを活用することで、特定の地域や物件タイプに興味のあるユーザーにリーチすることもできます。

 

リアルタイムでの物件情報発信

SNSの即効性を活かし、新着物件や空室情報をタイムリーに発信できることもメリットと言えます。

ストーリーズ機能を使えば、内見会やキャンペーン情報を即時に共有できます。

 

ハウスメーカー

次に、住宅の建築・販売を主に手掛けるハウスメーカーでのインスタグラムマーケティングを行うメリットを紹介します。

 

ブランディングと信頼構築

マイホームという大きな買い物をするユーザーは、不安を抱えていることも少なくないでしょう。

ユーザーにとってインスタグラムは、コーポレートサイトよりも貴社の存在を身近に感じられるツールです。

会社の雰囲気や社員の人柄を伝えることで、ユーザーに安心感を提供できることはメリットと言えます。

顧客との直接的なコミュニケーションを通じて、信頼関係を構築しましょう。

 

施工事例の魅力的な紹介

高品質な写真や動画で完成物件の特徴を効果的に伝えられます。

バーチャルツアーやルームツアー動画を活用し、現地に行かなくても物件の雰囲気を伝えることができるメリットがあります。

 

ターゲット層への効果的なアプローチ

インスタグラム広告を使って、年齢や興味関心などでターゲットを絞った配信が可能です。

ユーザーの購買意欲が高いプラットフォームであるため、効果的なプロモーションが期待できます。

 

不動産投資業界

投資目的の不動産の販売や運用を事業とする不動産投資業界は、物件の魅力を写真や映像で顧客にアピールするわけではないため、インスタグラムの運用は不向きと思われる方もいらっしゃるでしょう。

ですが、有益な情報を視覚的にまとめて発信し続けることで、顧客からの信頼を高めることができるのも、インスタグラムマーケティングの特徴の一つです。

 

投資知識の提供

投資のメリットやリスク、市場動向などの情報を視覚的に分かりやすく伝えられます。

 

成功事例の紹介

投資物件の before/after や収益実績などを紹介し、具体的な成果を示すことができます。

顧客の声や体験談を共有することで、信頼性を高められます。

 

投資家コミュニティと繋がる

フォロワー数が多く発信内容に影響力を持つインフルエンサーとのコラボレーションにより、投資家コミュニティとのつながりを強化する効果も期待できます。

 

不動産業界でインスタグラムマーケティングを行う3つのデメリット

インスタグラムは有効なマーケティングの手段であると言えますが、一方で以下のようなデメリットもあります。

 

時間とリソースを多く消費する

写真や動画の撮影・編集、キャプションの作成などには時間がかかります。

質の高いコンテンツを定期的に作成・投稿するには、多くの時間と労力が必要です。

コンテンツの制作が不慣れな企業にとっては、人員や技術・ノウハウといったリソースを確保する負担が大きくなるでしょう。

また、ユーザーからのコメントやメッセージへの迅速な対応が求められ、常に監視が必要です。

休日や営業時間外の対応も必要になる可能性があります。

 

プライバシーへの配慮、炎上へのリスク対策

物件や内見の写真・動画を投稿する際、居住者や所有者のプライバシーに十分注意を払う必要があります。

SNSは集客力や影響力が大きい反面、差別的な発言や個人情報の漏洩があると瞬く間に炎上する可能性があります。

過去には、不動産SNSで芸能人の新居探しの仲介をX(旧Twitter)に投稿したことで炎上した事例もありました。

また、人種、性別、年齢などを理由に物件の入居を制限するような投稿は大問題となりかねません。

障がい者や高齢者、外国人などへの差別的な表現は避けましょう

 

不動産広告規制への対応

不動産広告に関する法規制を遵守しながら投稿する必要があり、表現に制限がかかる場合があります。

不動産広告には「不当景品類及び不当表示防止法」と「宅地建物取引業法」の2つの法律による規制があります。SNS広告も例外ではありません。

規制の対象となる代表的な内容は、以下の通りです。

  • 物件情報などの基本情報の表示ミスや間違い
  • 消費者の判断を惑わす二重価格表示
  • 誇大広告
  • 「完璧」「絶対」などの特定用語の使用
  • 取引態様の非表示

 

不動産会社がSNS運用を検討する際は、不動産広告に関する法律について十分に理解しておきましょう

また、取り扱い物件を自社のインスタグラムアカウントに掲載するにあたっては、元付け会社から掲載許可を得ることも必要です。

 

効果測定の難しさ

フォロワー数や「いいね」の数が必ずしも実際の成約につながるとは限りません

マーケティング効果の正確な測定が難しい場合があります。

インスタグラムならではのデメリットも理解した上で運用を開始すると良いでしょう。

 

不動産会社がインスタグラムマーケティングを成功させる4ステップ

 

インスタグラムマーケティングを成功させるためには、戦略を立て、計画的に運用を行う必要があります。

つまり、

  1. どのようなアカウントを作り
  2. どのようなコンテンツを
  3. 誰に対して訴求し
  4. お問い合わせ、内見、購入といったアクションに繋げるか

の筋道を立てて運用していくことが重要です。

この章では具体的な手順をご説明いたします。

 

競合調査をする

まずは競合他社のインスタグラムアカウントを調査し、市場を把握しましょう。

具体的には、

  • 競合アカウントのフォロワー数や投稿頻度、エンゲージメント率などをチェックする
  • 人気のあるコンテンツはどんなものなのかを把握し、どのような点が評価されているのかをいちユーザー目線で考えてみる
  • 競合が使用しているハッシュタグを知る
  • 物件紹介以外のコンテンツ(地域情報、ライフスタイル提案など)の割合はどのくらいか

などの観点で調べていくと良いでしょう。

これらが明確になることで、自社の強みや差別化ポイントを明確にできます。

 

KPIを設定する

KPIはKey Performance Indicatorの略で、直訳すると重要業績評価指標を意味します。

項目ごとに具体的な目標数字を設定することで、マーケティング活動の効果を測定しやすくなります。

  • 月間または週間でのフォロワー増加目標
  • エンゲージメント率(いいね数、コメント数、保存数の合計をフォロワー数で割った値)
    業界平均は3〜5%と言われています
  • リーチ数(投稿が表示された人数)
  • WEBサイトへのトラフィック
    Google Analyticsなどで、インスタグラムから自社サイトへ訪問した人数を測定する
  • インスタグラムを通じてのお問い合わせ数

 

上記の項目において、目標数字を設定した上でアカウントを運用していくことが大切です。

 

ターゲットとペルソナを明確にする

自社がインスタグラムを通じてどのような層と繋がりたいのか、どんな人に情報を伝えたいのか、ターゲットとなる層を明確にする必要があります。

ターゲットは、「マイホームの購入を検討している30代男性」というように漠然とした内容で問題ありません。

 

ターゲットが明確になったら、ペルソナを考えましょう。

ペルソナとは、架空の人物像のこと。自社の物件に興味を持って購入を決断してくれるのはどんな人か、具体的に想像しましょう。

性別 男性
年齢 33歳
職業 東京都内IT企業のシステムエンジニア
家族構成 妻(31歳)、長女(2歳)
年収 600万円
趣味 映画鑑賞
悩み 結婚5年目、子どもが生まれてから現在の住居に手狭さを感じている。

将来的に第2子も検討している。家族が増える前提で、より広い家に住みたい。

両親は地方在住。老後の面倒をみることも視野に入れている。

 

ペルソナは、過去の顧客に対して実施したアンケートなどの情報を元に設定することが理想的ですが、新規サービスなどの場合はこれから利用してほしい人物像を練り上げていくアプローチも良いでしょう。

ターゲットを明確に設定することで、そのターゲットが欲しい情報を盛り込んだ効果的なコンテンツ作成と広告配信ができるようになります。

 

アカウントのコンセプトを設定する

一貫性のあるアカウントコンセプトは、ブランドイメージの構築と差別化に重要です。

色使いや画像のレイアウト、使用するフォントなど、アカウント全体で統一感のあるビジュアルを心がけましょう。

また、トーン&マナー(投稿の文体や雰囲気)を統一させることで、ユーザーにブランドイメージを伝えることができます。

加えて、自社の独自性をユーザーに認知してもらうことも大切です。

競合他社と差別化できる、特色あるコンセプトをコンテンツで表現していきましょう。

 

 

まとめ

インスタグラムは、不動産業界において強力なマーケティングツールとなり得ます。

ビジュアル重視のプラットフォームを活用し、物件の魅力を直感的に訴求できる点が大きな利点です。ただし、時間とリソースの消費、プライバシーへの配慮、広告規制への対応など、課題も存在します。

成功のカギは、競合調査、明確なKPI設定、ターゲットとペルソナの明確化、そして一貫性のあるアカウントコンセプトにあります。

これらの要素を慎重に検討し、戦略的にアプローチすることで、インスタグラムは不動産ビジネスの強力な味方となるでしょう。

適切な運用により、ブランド認知度の向上、潜在顧客とのつながり強化、そして最終的には成約率の向上につながる可能性を秘めています。

 

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