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不動産写真を魅力的に!インスタ運用に使える無料画像編集アプリ5選
sns
2024年10月07日
不動産業界で集客にインスタグラムを活用する企業が増えていますね。
群雄割拠のインスタグラム運用において、物件を魅力的に見せる画像編集スキルは必要不可欠です。
そこで本記事では、画像編集アプリの基本機能からアプリの選び方、不動産業界のインスタグラム運用に最適な無料アプリを5つご紹介します。
これからインスタグラム運用を始める方、より良い画像編集アプリと出会いたい方、必見です。
画像編集アプリではどんなことができる?
画像編集アプリ/ソフトとは、写真などの画像ファイルをコンピュータ上で編集・加工するツールのことを言います。
これらを上手に活用することで、悪天候で太陽光が少ない時に撮影した物件の写真も綺麗に見せられたり、不要な映り込みを消したりもできます。
画像編集アプリによってできることを具体的にまとめました。貴社のインスタグラム運用にぴったりな画像編集アプリを見つけるために、まずはできることを把握することから始めましょう。
基本的な編集機能
基本的な編集機能としては、トリミングや画像回転、解像度・サイズの変更などが挙げられます。
例えば物件の洗面台を紹介するために写真を撮った場合、画角によっては撮影者が鏡に映り込んでしまうこともあるでしょう。
そんな時は、画像の不要な部分を切り取る「トリミング機能」を活用すると便利です。余計な要素を切り取ることで、被写体に視線を集中させることができます。
また、画像を反転させたり、左右・上下に反転させたりする機能も多くの画像編集アプリには備わっています。
掲載するメディアの規格に合わせて、画像の解像度やサイズを変更できると便利ですね。
色調補正やエフェクト
次に、画像の色味や明るさを調整する機能をご紹介します。
画像の明るさ(明度)やコントラスト、色の鮮やかさ(彩度)を調整することで、画像の印象を変えることができます。
曇りや雨など天気の悪い日に撮影した物件写真は、光量が少なく実際より暗い印象になりがちです。明度や彩度を不自然にならない程度に上げることにより、物件を魅力的に見せることも可能です。
また、写真の全体的な色合いを調整する「色温度」調整機能もあります。
色温度は光の色を数値で表したもの。単位はケルビン(K)で表されます。
- 低い色温度(2000K~3000K): 赤みがかった暖かい色調
- 高い色温度(6500K~): 青みがかった冷たい色調
例えば、オレンジがかった色味の照明で撮った物件写真が、目で見た印象よりも全体的に赤っぽく写ってしまった、ということはないでしょうか。
図のようなイメージで色温度を調整すると、自然な印象に仕上げることができます。
それ以外にも、フィルターを適用して写真の雰囲気を変える機能や、光漏れ・ぼかし・ビネットなどといったエフェクトを追加し、写真の仕上がりを変える機能に強い編集アプリもあります。
高度な編集機能
高度な編集機能に特化した画像編集アプリもあります。
例えば、特定部分だけにエフェクトを適用するためのマスク作成機能、複雑な編集を可能にするレイヤー(合成)機能、手動でエフェクトを追加するブラシツールなど。
AI技術による自動補正
近年ではAI技術の発展により、画像補正や不要物・背景の除去をAIが自動で行う機能を搭載するアプリもあります。
写真をイラスト風に変換する特殊効果など、画像編集アプリでの表現の幅は広がっています。
コラージュとレイアウト
複数の写真を一つのフレームにまとめるコラージュ機能や、簡単におしゃれなレイアウトが作成できるレイアウト機能に強い画像編集アプリもあります。
専門的なデザインスキルがなくても感覚的に使えるため、物件のイメージに合わせて活用すると良いでしょう。
ステッカーや文字入れ
写真に文字を追加できる文字入れ機能や、様々なステッカーや絵文字を写真に追加できるステッカー貼り付け機能が搭載されたアプリもあります。
特に不動産業界のインスタグラム運用においては、投稿画像に物件のアピールポイントを文字情報として補足する表現が主流となりつつあります。
文字入れ機能が豊富な画像編集アプリを選ぶと、運用効率が高まるかもしれませんね。
美顔・美肌機能
下記のような、顔の表現に特化した画像編集アプリもあります。
- 肌のトーンやシワ、シミなどを検知して修正する美顔補正機能
- 唇や頬の色をつける仮想メイクアップ機能
- 顔の輪郭やパーツ(目、鼻、唇など)を細かく調整する機能
このように、画像編集アプリにはさまざまな機能があります。
アプリによって得意とする性能や特徴が異なりますので、目的に合わせて使用アプリを選んでいくことが大切です。
不動産業界のインスタ担当者はどんな画像編集アプリを選んだらいい?
こちらのセクションでは、不動産業界のインスタグラムを運用する方に向けて、画像編集アプリの選び方について解説していきます。
以下の観点を参考に、ご自身に合ったものを選んでみてくださいね。
ライセンスで選ぶ
不動産業界の企業アカウントを運用する際は、商用利用が許可されているアプリを選ぶことが必須です。
商用利用ライセンスを持つアプリは、ビジネス目的での使用が認められており、法的な問題を避けることができます。
個人利用のみ許可されているアプリは、ビジネス用途には適していません。無料版のアプリにはこの制限がある場合が多いので注意しましょう。
例えば、Adobe PhotoshopやCanva Proなどは商用利用ができます。
使用するデバイスで選ぶ
画像編集はパソコンで行いますか?スマートフォンでの編集を想定しているでしょうか?
使用デバイスによって、選ぶ画像編集アプリを絞り込むのも有効な方法と言えます。
デスクトップ版のアプリは高機能なものが多く、大規模な編集作業に向いています。
一方、モバイル版のアプリは手軽に使えるため、外出先での簡単な編集に便利です。
インスタグラムユーザーはスマートフォンで閲覧する割合が高いので、スマートフォンでの見え方をリアルタイムに確認しながら編集できるのも嬉しいポイントですね。
性能と使いやすさで選ぶ
先ほどのセクションで画像編集アプリの機能について解説しましたが、性能によって選ぶことは最も重要なポイントの一つです。
「画像加工に強いAアプリ、文字入れのバリエーション豊かなBアプリを併用する」というように、用途に合わせてアプリを使い分ける方もいます。
インスタグラムは、視覚的な訴求力に特に長けたSNSです。
物件情報や理想の暮らし方について、インスタグラムで情報収集するユーザーも増えています。
物件をより魅力的に訴求できるよう、高い補正機能があるアプリを使用することがおすすめです。
また、インスタグラムにはたくさんの情報が溢れています。流し見で情報を眺め、気になった投稿を詳しく読む、というユーザーが多いことも特徴です。
「この投稿には、自分に有益な情報が書かれているかもしれない。詳細をじっくり読んでみよう」というユーザーの心理状態を作るには、サムネイルでユーザーの関心を惹きつけることが重要です。
自社で取り扱う物件の特徴を的確に表現できる、豊富なテキストデザイン機能を有する編集アプリを選ぶと良いでしょう。
加えて、日々の画像編集をストレスなく進められるかは使いやすさによって変わります。
無料で使えるものやデモ版の提供があるものは積極的に試して、快適に編集できるアプリを選んでみることもおすすめですよ。
コストで選ぶ
無料アプリはコストを抑えたい場合に適していますが、機能が制限されていることがあります。有料アプリは多機能であり、商用利用も含まれることが多いです。
また、有料アプリにおいても、毎月の支払いが必要な月額版と、一度の支払いで永久利用できる買切版の2種類があります。
予算と目的に合わせ選んでいくことが大切ですね。
不動産業界のインスタグラム運用におすすめな、無料の画像編集アプリ5選
それでは、不動産業界のインスタグラム運用を行う方におすすめしたい無料の画像編集アプリをご紹介します。
不動産アカウントでの発信内容を想定し、文字入れや色調補正、不要物の除去など実用的な機能を備えたアプリを選んでみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
Canva (キャンバ)
参照:Canva
商用利用 | 可能(無料版・有料版ともに) |
---|---|
物件写真の加工 |
色調補正:明るさ、コントラスト、彩度などの基本的な調整が可能で、物件の雰囲気を簡単に改善できます。 トリミング:多様なアスペクト比を選択でき、インスタグラムに最適な正方形や縦長の画像に簡単に調整できます。 フィルター:豊富なプリセットフィルターで、画像の印象を瞬時に変えられます。 |
文字入れ | 豊富なフォントとテキストデザイン機能 |
使用可能デバイス | PC、スマートフォン(iOS/Android) |
有料版の価格 | Canva Pro(月額1,380円) |
Canvaは商用利用が可能で、クレジット表記も不要です。ただし、素材を無加工のまま販売・再配布することはできません。
PhotoDirector (フォトディレクター)
商用利用 | 可能 |
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物件写真の加工 |
色調補正:プロ級の色調整ツールで、物件の色彩を細かく調整できます。 AI機能:AIを使った物体除去機能で、不要な要素を簡単に取り除けます。 HSL調整:特定の色相のみを調整できるので、例えば空の青さを強調するなど、物件の魅力を引き立てられます。 |
文字入れ | 多彩なテキストデザイン機能 |
使用可能デバイス | PC、スマートフォン(iOS/Android) |
有料版の価格 | PhotoDirector 365(月額500円) |
PhotoDirectorは商用利用が全面的に可能で、作成した画像の販売も問題ありません。
Pixlr (ピクセラ)
参照:Pixlr
商用利用 | 可能(利用規約に明確な記載はないが、一般的に許可されている) |
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物件写真の加工 |
直感的な操作性と高機能な編集ツールを兼ね備えているのが特徴。 色調補正:詳細な色調整とフィルター機能で、画像の雰囲気を自在に変えられます。 不要物除去:消しゴムツールと修復ブラシで、写真から不要な要素を取り除けます。 |
文字入れ | 多様なフォントとテキストエフェクト |
使用可能デバイス | PC(ブラウザ版)、スマートフォン(iOS/Android) |
有料版の価格 | Pixlr Premium(月額680円) |
Pixlrは商用利用に関する明確な記載はありませんが、一般的に許可されています。
VSCO (ブイスコ)
参照:VSCO
商用利用 | 可能(利用規約に明確な記載はないが、一般的に許可されている) |
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物件写真の加工 |
色調補正:高品質なフィルターと詳細な調整機能で、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。 プリセット:200以上のプリセットを活用し、画像の雰囲気を簡単に変えられます。 |
文字入れ | 基本的なテキスト追加機能 |
使用可能デバイス | 使用可能デバイス:スマートフォン(iOS/Android) |
有料版の価格 | VSCO Membership(月額980円) |
VSCOの商用利用に関する明確な記載はありませんが、一般的に許可されています。
Snapseed
参照:Snapseed
商用利用 | 可能(Googleの利用規約に基づく) |
---|---|
物件写真の加工 |
色調補正:明るさ、コントラスト、彩度、色温度などを細かく調整できます。 選択編集:「選択」ツールで、特定の部分を強調できます。 レンズぼかし:背景をぼかして物件を際立たせることができます。 |
文字入れ | シンプルなテキスト追加機能 |
使用可能デバイス | スマートフォン(iOS/Android) |
有料版の価格 | 完全無料 |
Snapseedは Googleが提供するアプリで、Googleの利用規約に基づいて商用利用が可能です。
PCとスマートフォンの両方で使用できるアプリが多いため、状況に応じて適切なデバイスを選択できます。
無料版でも十分な機能がありますが、より高度な編集や制限のない使用を望む場合は有料版の利用を検討するとよいでしょう。
まとめ
画像編集アプリは不動産業界のインスタグラム運用に欠かせないツールです。
基本的な編集機能から高度なAI技術まで、様々な機能を活用することで物件写真を魅力的に仕上げることができます。
アプリ選びの際は、商用利用可能なライセンス、使用デバイス、性能と使いやすさ、コストを考慮することが重要と言えます。
これらの観点を踏まえ、不動産アカウントの運用に適している無料の画像編集アプリを紹介しました。
物件の魅力を引き出し、ユーザーの関心を惹きつける投稿を作成するアプリ選びの参考となれば幸いです。