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不動産集客はリスティング広告がおすすめ!成果を出すポイントも紹介
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2024年09月16日
不動産業界でも、リスティング広告は主要な集客方法として多くの企業が取り入れています。
他にもチラシやポスティング、新聞広告などさまざまな集客方法がありますが、今後さらにリスティング広告をはじめとしたWEB広告の利用が高まっていくことでしょう。
今回は、不動産業界でのリスティング広告の活用方法や、リスティング広告の運用代行を行う代理店について解説していきます。
広告の専門用語も丁寧に説明いたしますので、不動産業界でリスティング広告を導入する際の参考にしていただければ幸いです。
目次
- 運用の前に知っておきたいリスティング広告の基礎知識
- リスティング広告とは?
- リスティング広告を掲載するおおよその費用
- 不動産集客における、他の広告手段と比較してのリスティング広告のメリット
- オフライン広告との比較
- その他のWEB広告との比較
- 不動産業界とリスティング広告による集客は相性がいい!
- 不動産集客でリスティング広告を掲載する際の、成果を最大化するポイント
- エリアやユーザーの絞り込みを利用する
- 運用データを分析して改善する
- マイクロコンバージョンを活用する
- リスティング広告運用は代理店に依頼するのも一つの手
- リスティング広告運用代行の料金相場とサービス範囲
- 代理店選びで確認すべき5つのポイント
1. 運用代行に必要な手数料
2. 不動産業界での運用経験や実績
3. リスティング広告の運用実績
4. 契約期間や契約条件
5. 運用アカウントの開示 - まとめ
目次
運用の前に知っておきたいリスティング広告の基礎知識
すでに集客の方法としてリスティング広告を取り入れている不動産会社も多いですが、貴社にとってより良い運用を行えるよう、リスティング広告の基礎知識を解説いたします。
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果ページに表示される広告のことです。
検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーの検索意図に合わせて広告を配信できます。
上記はGoogleとYahoo!にて、「不動産 リスティング広告」と検索した時のページです。
リスティング広告には下記のような特徴があります。
- 広告がテキスト形式で表示され、検索結果の上部や下部に掲載される
- クリック課金制のため、広告がクリックされた場合にのみ費用が発生する
- 広告を配信するキーワードや広告文、リンク先ページを自由に設定できる
- 日予算を1,000円程度の低額から設定でき、いつでも出稿や停止が可能
リスティング広告を掲載するおおよその費用
不動産業界におけるリスティング広告の掲載費用相場は、賃貸物件と売買物件で異なります。
一般的に、賃貸物件の広告費は売買物件よりも安く、1,000クリックあたり月15万円程度が目安とされています。一方、売買物件の場合は月30万円程度が相場です。
これは、売買物件の方が1件あたりの利益が大きいためと考えられます。
ただし、キーワードの単価は1円単位で変動するため、人気のキーワードを狙うほど費用が高くなる傾向にあります。
不動産業界は競合他社が多く、利益率も高いことから、キーワードの単価は比較的高めに設定されています。
広告代理店などに依頼する際のリスティング広告の運用代行費は、広告費の20%程度が相場とされています。
少額から始められるサービスもありますが、不動産業界の場合、ある程度の広告予算を確保した方が効果的です。
初めて不動産のリスティング広告を始める場合は、賃貸で15万円、売買で30万円程度の月額予算を目安にすると良いでしょう。
不動産集客における、他の広告手段と比較してのリスティング広告のメリット
不動産業界において、リスティング広告は的確な広告手段と言えるのでしょうか。
ここでは、オフライン広告やその他のWEB広告と比べた際のリスティング広告の利点について解説していきます。
オフライン広告との比較
まず、チラシやポスティング、新聞広告、電車広告などのオフライン広告は長年不動産業界で活用されてきた集客方法です。
しかしながら、広告費用に対して何名の来店/成約があったのか、効果を明確に測定することが難しいというデメリットがあります。
一方、リスティング広告では使用した広告費に対するコンバージョン数(獲得できる最終的な成果)がデータとして明確に把握でき、1件のコンバージョンを獲得するのにかかった費用を算出することが可能です。
さらに、コンバージョン率の良し悪しをキーワード単位で確認できます。
効果の低いキーワードを除外し、速やかに費用対効果を改善できる点もリスティング広告の魅力だと言えるでしょう。
その他のWEB広告との比較
次に、リスティング広告以外のWEB広告と比較した場合のメリットについて説明します。
他のWEB広告でもある程度の集客効果は期待できますが、不動産業界の顧客となり得るユーザーに対しては、リスティング広告が適した手法であると考えられます。
不動産業界の顧客となり得るユーザーの多くは、検索エンジンに「エリア名」「建物の種類(マンション、戸建てなど)」「契約形態(賃貸、売買)」などのキーワードを打ち込み、情報収集を行う傾向が強いです。
そのため、自ら検索を行っている能動的なユーザーを対象とできるリスティング広告は、高い広告効果や効率の良い運用を実感できるでしょう。
不動産業界とリスティング広告による集客は相性がいい!
不動産業界とリスティング広告による集客は相性がいいと言えます。
理由1.効率がよい
オフライン広告の場合、出稿媒体社との打ち合わせや原稿の作成などに工数が発生し、準備から出稿までに時間がかかってしまいます。
一方リスティング広告は、広告を出したいタイミングですぐに配信できて、他の集客方法ほど工数がかかりません。
効率よく配信できる集客方法といえます。
理由2.コストパフォーマンスが良い
前述のように、リスティング広告は、CPA(1件の成果獲得にかかった広告費用)を元に費用対効果を計算しながら広告運用が行えます。
コストパフォーマンスを高く維持しやすい特徴があります。
理由3.臨機応変に対応できる
オフライン広告は、一度掲載してしまったら途中で止めることができません。また、新たに出稿する際も同様の手順を踏まなくてはならず、すぐに獲得数を増やしたい場合に利用しにくい面もあります。
その点リスティング広告は、出稿も停止もすぐに対応できます。
さらに、急遽獲得数を増やしたい場合には、出稿を再開したり露出を増やしたりするなど臨機応変な対応ができます。
日々物件の成約や募集状況が変化する不動産業界にとっては、頼りになる広告手段となるでしょう。
不動産集客でリスティング広告を掲載する際の、成果を最大化するポイント
せっかくリスティング広告を取り入れるのであれば、高い成果を上げたいですよね。
ここでは不動産集客でリスティング広告を掲載する際の、成果を最大化するポイントを3つご紹介します。
エリアやユーザーの絞り込みを利用する
「不動産」などのビッグキーワードを使用したリスティング広告は、クリック単価が高騰しがちです。
※ビッグキーワードとは
月間の検索回数が多いキーワードのこと。
Webページをビッグキーワードで上位表示させることができれば、アクセス数を大幅に増やすことが可能ですが、ビッグキーワードで検索上位を獲得するのは難易度が高く、また必ずしもビッグキーワードを狙うことが正解とは限りません。
さらに、ビッグキーワードのみを使用すると、ターゲットとしていないユーザーのアクセスも集めてしまう可能性があります。
つまり、「不動産」というキーワードのみだと、「不動産賃貸物件を探している人」も「不動産を売買したい人」も「不動産投資を考えている人」も、すべてターゲットになってしまうということ。あまり効率的とは言えません。
そこで、実際の運用では、エリア名やターゲットユーザーのペルソナに沿ったキーワードで絞り込みを行うことが重要です。
例えば、「豊洲 タワーマンション 賃貸」のように具体的なキーワードを設定することで、クリック単価を抑えつつ、効率的な集客が可能となります。
運用データを分析して改善する
不動産業界向けのリスティング広告は、一度設定したら終わりではありません。
継続的な運用データの分析と改善が必要不可欠です。
戦略を立て、実際に広告を配信し、データ結果を見てユーザーの動向を理解したら、また次の戦略を立てる。
このようなPDCAサイクルを回すことで、CPAを下げたりCVRを高めたりと、費用対効果の改善につなげることができます。
マイクロコンバージョンを活用する
不動産業界は、商材が高額であるという特性上、購入やサービス申し込みまでのハードルが高いと言えます。
大手企業のように認知度やブランド力がある場合を除き、基本的に成約を頻繁に取ることは難しいでしょう。
このことが、Google広告やYahoo!広告などのリスティング広告運用においては問題となり得ます。
リスティング広告では、機械学習により成果が出やすいユーザーに積極的にアプローチするシステムが採用されています。
この機械学習の最適化には、一定数の月間成果数が必要不可欠です。
しかし、不動産業界のように成果数が少ない場合、機械学習の最適化が難しくなってしまうのです。
この問題を解決するためのキーワードが「マイクロコンバージョン」です。
具体的には、購入やサービス申し込みを成約とするのではなく、資料請求やお問い合わせ、電話などの行動をひとつの成約として設定する、という方法を取ります。
そうすることで、リスティング広告の機械学習が最適化され、購入やサービス申し込みに近いユーザーを集めることができるようになります。
リスティング広告運用は代理店に依頼するのも一つの手
ここまでリスティング広告の概要や、成果を高めるポイントをお伝えしてきましたが、不動産業界のリスティング広告運用は他の業界と比べて難易度が高いと言えます。
運用経験やノウハウが社内にない場合、ゼロから体制を構築していくのには時間も労力も大きくかかります。
よって、自社で運用するのではなく代理店の運用代行を利用することもおすすめです。
不動産業界向けのリスティング広告運用を代理店に依頼するメリットをまとめましたので、参考にしてみてください。
代理店のノウハウを元に、最適な広告運用を実施できる
不動産業界に知見のある代理店なら、効果的なキーワード選定や入札単価の設定、広告文の作成などを行い、集客力を最大化してくれるでしょう。
運用にかかる工数やリソースを代理店に任せられる
エリアごとの細かな設定など、不動産広告特有の煩雑な作業を代行してもらえます。
業界知識の研修、運用チームの作成、実稼働といった自社の負担を大幅に減らすことができます。
リスティング広告以外の施策についても相談できる
WEBサイトの改善提案や他の広告手法の提案など、不動産集客に関する総合的なアドバイスがもらえるのも代理店に依頼する大きなメリットです。
気軽に相談でき、集客に貢献してくれる代理店が見つかれば、頼もしいパートナーとなるでしょう。
また、運用状況に関する定期的なレポートを出してくれる代理店であれば、専門スタッフによる分析と改善提案で、広告の効果を継続的に高めていくことができます。
不動産業界のリスティング広告の運用経験が豊富な代理店を選ぶことで、これらのメリットを最大限に享受できるでしょう。
特に不動産広告の運用ノウハウがない場合は、まずは代理店を活用し、ノウハウを蓄積しながら徐々に自社運用に移行していくのが得策と言えます。
リスティング広告運用代行の料金相場とサービス範囲まとめ
いざ代理店に依頼しようと思っても「どの代理店にお願いすればいいのかわからない……」と困ってしまうかもしれません。
リスティング広告の運用代行を検討する際は、料金相場とサービス範囲を理解することが重要です。
不動産業界向けリスティング広告運用代行の料金体系
リスティング広告の運用代行にかかる費用は、業種に関わらず、基本的に「初期費用」「運用代行手数料」「広告費」の3つで構成されています。
初期費用
代理店によって異なりますが、0円~50,000円程度が相場です。
運用代行手数料
多くの場合、運用した広告費に対する料率制で、広告費の20%前後が相場となっています。
広告費
実際に使用した金額で、自社の広告費予算に依存します。始めは数万円から運用し、徐々に金額を増やしていくことも可能です。
不動産業界向けリスティング広告運用代行の料金相場まとめ表
月額費用 |
おすすめの対象 |
サービス対応範囲 |
10万円 | リスティング広告を初めて運用する方 | アカウント初期設定 運用管理 分析と改善 レポート作成 |
20〜30万円 | 本格的にリスティング広告で集客したい方 | |
50万円以上 | リスティング広告をメインの集客方法として活用したい方 |
サービス対応範囲については、基本的に運用代行手数料の金額規模に関わらず、リスティング広告運用に必要なすべての業務が代行されます。
ただし、格安費用の代理店では、レポート作成などが簡素になる可能性があるため、事前にどこまで対応してもらえるのか確認しておくことが大切です。
不動産業界向けのリスティング広告運用代行を検討する際は、料金相場とサービス範囲を十分に理解した上で、自社のニーズに合った代理店を選ぶようにしましょう。
代理店選びで確認すべき5つのポイント
上記を踏まえ、依頼する代理店を選ぶ時に確認しておきたいポイントを説明します。適切な代理店を選ぶことで、効果的な広告運用とコスト削減が可能となるでしょう。
1. 運用代行に必要な手数料
不動産業界向けのリスティング広告に対応している代理店の運用代行手数料相場は、広告費の20%前後です。
気になる代理店の手数料をこの相場と比較してチェックしてみてください。
コスト削減を重視する場合は、相場よりも手数料が低い代理店を選ぶと良いでしょう。
一方、相場より高い手数料がかかる場合は、その理由と内容を確認することをおすすめします。
2. 不動産業界での運用経験や実績
代理店が不動産業界のリスティング広告運用において、十分な経験や実績を有しているかどうかを確認することが大切です。
不動産業界特有のルールや知識が不足していると、最適な運用に到達するまでに時間を要する可能性があります。
代理店のコーポレートサイトで十分な情報が得られない場合は、直接担当者に問い合わせてみましょう。
3. リスティング広告の運用実績
リスティング広告の運用実績も、契約前に必ずチェックしておくべきポイントです。
運用代行の精度は、代理店の経験やノウハウに大きく左右されます。
具体的には、GoogleやYahoo!の認定パートナーになっているかどうかを確認すると良いでしょう。
この認定を受けるには一定の運用実績が必要であり、認定の有無で最低限の実績を判断できると言えます。
4. 契約期間や契約条件
リスティング広告の運用代行における契約期間や契約条件も、事前にチェックが必要不可欠です。
代理店によっては最低6ヶ月〜1年の契約期間が条件となっている場合があります。
こうした長期契約は、自社都合で急遽運用を停止したい場合などに不都合が生じるため、あまりおすすめできません。
また、契約条件に広告費の最低出稿金額が設定されている場合もあるので、併せて注意が必要です。自社にとってリスクの少ない契約内容の代理店を選ぶようにしましょう。
5. 運用アカウントの開示
代理店が運用代行で利用するリスティング広告のアカウントが開示されるかどうかも重要なポイントです。
運用アカウントは基本的に代理店が管理しますが、中には運用代行期間中にアカウント情報を共有しない代理店もあります。
できるだけ、運用内容が把握できない状態は避けるべきでしょう。
また、運用代行の契約終了後、アカウントの権限を譲渡できない代理店もあるため注意が必要です。
運用アカウントを開示し、解約後は譲渡可能な代理店を選ぶことをおすすめします。
以上の5つのポイントを踏まえ、代理店選びを進めていきましょう。
自社のニーズに合った最適な代理店を見つけることで、集客がより活発化するはずです。
まとめ
この記事では、不動産業界の集客においてリスティング広告を活用するための情報を網羅的にお伝えしてきました。
最後にポイントをまとめます。
リスティング広告とは
検索エンジンでユーザーの検索キーワードに連動して表示される広告。クリック課金制で、低予算から始められる。
不動産集客にリスティング広告を活用するメリット
①効果測定が容易で、キーワード単位で費用対効果を確認・改善できる。
②能動的に検索行動を行うユーザーへリーチしやすい。
成果を最大化する方法
①エリアやユーザーの絞り込み
②継続的なデータ分析と改善
③マイクロコンバージョンの活用
費用の目安
賃貸物件広告は月15万円程度、売買物件広告は月30万円程度が相場。運用代行費用は広告費の20%。
代理店に依頼することで、ノウハウの活用や工数の節約が可能。運用代行手数料や実績、契約条件などを確認して選ぶことが大切。
不動産業界の集客においては、リスティング広告の活用が有効と言えます。
新たに取り入れたい、自社の広告手法を見直したいと考えている方は、この記事を踏まえてぜひアクションしてみてくださいね。